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東洋への憧れを感じさせるマイセンのカップ&ソーサー

 2016/06/05 マイセン
この記事は約 10 分で読めます。 3,383 Views

本日もご覧いただきありがとうございます🎶

 

マイセン(Meissen)通販専門取扱店

マイセンショップ店長の加寿美です(*^^*)

 

 

 

 

今日は、マイセンのブルーオニオン、

日本茶用のセットのご紹介からです。

 

マイセンをご存じの方に、このセットで緑茶をお出ししたら、

きっと、とってもお喜びになるでしょうね。

 

気になるサイズはというと

カップ(お湯呑) 高さ 約8.5㎝ 直径 約6㎝

ポット(急須) 高さ 約17㎝ です。

 

このシリーズ、すでに日本では完売となっていて、

どこを探しても販売はされていません。

 

 

お湯呑の絵柄は、何かと思ったら、

マイセン代々バックスタンプではないですか!

 

だから、6客とも微妙に違います。

 

 

こちらには茶たくがついていませんので、

ブルーオニオンのデミタスカップのソーサーとか、

ティーカップのソーサーに載せてあげるといいと思います。

 

ティーカップソーサーですとちょっと大きいので、

余ったところにクッキーをひとつ置いてあげると、

大きすぎが気にならなくなるでしょうね。

 

 

急須も、ばっちりジャパニーズですが、物は考えようです!

 

この急須にコーヒーを入れれば、

急須ではなくコーヒーポットに早変わりです。

 

緑茶とばかり思っていらしたお客さまは、びっくり!!

そこでまた新しい話題ができて、お茶の場が盛り上がりますね。

 

外人さんが考えるジャパニーズスタイルは、

日本人から見ると、ちょっと風変りなところがありますが、

それがとってもあか抜けていておしゃれに感じられますね。

 

次も、ちょっと日本を感じるようなスープカップ&ソーサーです。

 

 

まずは、気になるサイズはというと

カップ 高さ 約6㎝ 直径 約11.5㎝

ソーサー 直径 約17㎝ です。

 

こちらはとても古いもので、なんと1740年のものです。

 

 

なんとなく日本風な感じがするのは、

赤いお花のせいかもしれませんね。

 

マイセンは、日本を代表する柿右衛門に強く英領を受けていますから、

この赤は、柿右衛門の赤に通じるものがあるのかもしれません。

 

 

遠くに見える岩も、色とりどりでちょっと変わってはいますが、

けっしておかしくは感じられません。

 

当時の貴族たちは、見たこともない不思議な国JAPANに

強いあこがれを持っていたのでしょう。

 

 

この鳥ちゃんは、どうしちゃったのでしょう。

 

足がついていますから、間違いなく鳥なのでしょうが、

目のところがすごいことになっちゃってますね。

 

でも、よく見ていると、

まるまるとしていていちばんかわいらしいではありませんか。

きっと、巣立ったばかりのひな鳥なのでしょう。

 

一生けんめいに細い足で枝にしがみついています。

がんばれーって応援したくなっちゃうようなかわいらしさを感じますよね。

 

次も、独特な赤が使われているカップ&ソーサーです。

 

 

こちらは、1924年~1934年製のものとなります。

 

 

気になるサイズはというと

カップ 高さ 約9㎝ 直径 約6㎝

ソーサー 直径 約14㎝ です。

 

 

ぱっと見ると、梅の花と、もみじの葉っぱのように見えませんか。

もちろんこれは葉っぱなどではなくて、3色のお花なのですが、

この色合いと言い、お花のかたちと言い、もみじに見えてしまいますよね。

 

こちらも柿右衛門の赤を使っているのでしょうか。

私たち日本人にとっては、親近感があるカップ&ソーサーです。

 

 

もうひとつどこか日本風に感じてしまう理由としては、

絵付けがさっぱりしているからでしょうか。

 

西洋の食器は、ほとんどがゴージャスに絵付けをされています。

あまり白い空間がないように描かれていますよね。

 

こちらは、小さいお花がひっそりを咲いているように感じられませんか。

遠慮がちに描かれた絵は、実に日本風です。

 

金彩がゴージャスにほどこされているのにもかかわらず、

清楚なたたずまいを感じてしまうのです。

 

次は一転! なんてきらびやかなカップ&ソーサーでしょう。

 

 

こちらのカップ&ソーサーは1850年ごろのものです。

 

よく見ると、ソーサーのふちの金がはがれていますが、

そんなことはどうでもいいくらいに、全体的な金彩が美しいですね。

 

 

気になるサイズはというと

カップ 直径 約6㎝

ソーサー 直径 約14㎝です。

 

 

こちらは、ゴシック様式の豪華なレリーフとなっています。

 

レリーフとは、家具や建築物、

そして今回のような食器に見られる美術の技法で、

浮き彫り、または浮き彫り細工のことです。

 

ボコボコとしたレリーフが、

カップ全体に、そしてソーサー全体に見られますね。

 

 

カップの持つ雰囲気としては、

あまり柔らかさは感じられず、男性的な力強さを感じます。

 

甘い甘いミルクやお砂糖たっぷりのコーヒーよりも、

濃いめのコーヒーが似合いそうです。

 

また、このカップを使う時間帯も、明るい、

いわゆるアフタヌーンティーの時間ではなく、

ミッドナイトがぴったりのような感じがします。

 

100年以上前、夜な夜な紳士淑女が集まり、

秘密の仮装パーティーが開かれていた、

そんな場所にぴったりのような感じがしませんか?

 

濃いめのコーヒーをいただく時、

このカップがその時に見ていた光景を想像しながら、

長い夜を過ごすのもいいかもしれませんね。

 

次も一転!今日はいろいろなタイプのカップたちが登場しますでしょう。

 

 

こちらは、典型的なシノワズリのカップ&ソーサーですね。

 

気になるサイズはというと カップもソーサーも変形的で

カップ 高さ 約4.5㎝ 直径 約9.5x7cm

ソーサー 直径 約12.5×11.5cm です。

 

横に少し長い楕円形をしていますね。

こちらは、1934年のものとなります。

 

 

シノワズリとはヨーロッパで流行した中国趣味の美術様式のことです。

在りし日の中国の1場面です。

 

鳥が飛び、手前に池がありますから、

戸外で弁髪の紳士2人が、何やら話をしています。

 

お茶を飲みながら、ゆっくりと話しを楽しんでいるのでしょうか。

 

 

テレビや写真がなかったころ、ヨーロッパの人々にとって、

服装も文化も全く違う東洋人は、あこがれの的だったのかもしれません。

 

もの珍しさも手伝って、一部のお金持ちの間では、

こうした異文化のものを集めることがステータスだったのでしょうね。

 

マイセンには、このシノワズリのものがたくさんあります。

今日、ここまでご紹介した物はどれもなんとなく

東洋的な雰囲気を感じられるものばかりですものね

 

 

こうして、絵だけで異文化を想像する。

 

今では考えられないことですが、

今の私たちのように、何でもすぐに見ることができるし、

知らないことはすぐに調べることができる時代よりも、

想像だけで物作りをする方が、いいものができあがるような気がします。

 

さあ、今回の最後は、

ちょっぴり水墨画を思い浮かべるような

カップ&ソーサーのご紹介です。

 

 

こちらは19世紀またはそれより少し前くらいの作品です。

 

気になるサイズはというと

カップ 高さ 約7.3㎝ 直径 約7.3㎝

ソーサー 直径 約14.5㎝です。

 

縦にかなり長い形ですので、完全のコーヒーカップですね。

 

 

こちらも暗っぽい色使いで日本的な感じがしますね。

鳥が止まっている木は、盆栽のように小さいものです

 

 

マイセンの絵付けの中でも、写実的な要素が大きいものですね。

 

美しい色をした鳥たちは、

お皿の周りを飛んでいる虫が気になって仕方がないようです。

 

 

こちらの持ち手の部分に、ようやく西洋を感じることができるくらい、

ほかの部分は、ジャパニーズって言う感じがします。

 

今回は、全体的に東洋を意識したシリーズのご紹介となりました。

 

私たちが西洋にあこがれるのと同様に、

むかしの人々の東洋に対するあこがれが伝わるような器たちでしたね。

 

 

 

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妹尾 満隆

妹尾 満隆

合同会社SENOO商事の代表をしております妹尾満隆と申します。

ウェブという情報を発信してる人が見えてない中で、いろんな間違った情報がネット上にあるのを度々見かけます。

特にアンティークにおいては

・間違った情報
・信ぴょう性のない情報
・そもそも情報がない

などたくさんの課題がありました。

そこで私は、これまでのお客様との取引の実績、知識、経験、情報を元に正しい情報をウェブを通して発信していくことを会社の方針と掲げました。

ただ物を売る会社ではなく、これまでブラックボックスとされてきてた商品の真贋の見分け方を発信するというのが大切なことではないかと思ったからです。

なぜならアンティーク品の場合は情報量の不足から、買い手側が圧倒的に不利な立場にあったからです。

このアンティークの世界をもっとクリーンで、信頼のおける分野に成長させていく事が私の使命だと思っております。

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