バカラ(baccarat)グラスをマーク「サイン」から見分ける4つの方法
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本日もご覧いただきありがとう御座います。
アンティークテーブルウェアの店長の妹尾です。
動画でサインをチェックしたい方はこちらから↓
バカラグラスの偽物を見分ける方法
クリスタルの製作過程や違いについて、いかに詳しく、サンルイ(有名なクリスタル工房)やバカラのコレクションカタログなどに精通していても、本当にクリスタルなのか幾つかの部分を確かめる必要がありますね。
いくつかの古いモデルは工房によって、クリスタルに変わったり、普通のガラスに変わったりしていることがあるんですよ。
ちなみにバカラとは、フランスを代表するクリスタルガラスのブランドのことです。
世界に名が通ったクリスタルブランドの1つです。
ルイ18世やフランス王室はもちろん、イギリス、ロシアなどのヨーロッパの王室や日本の皇室などもバカラを愛用されています。
ここでは、商品がクリスタルと普通のガラスのどちらでできているかを、いくつかの要素からの見極め方を紹介します。
1-クリスタルから生まれる音色
クリスタルは普通のガラスが出さない、とても綺麗な音色を出します。
音色はクリスタルの厚さや形によって変わってきます。
お店などで確かめる際は、爪の先でちょっとコンコンとゆるく叩いてみるといいですね。
そのときは、グラスを持っている手はそっとグラスに添える感じで、グラスを持っている手が音色を抑えないように気をつけてくださいね。
クリスタルの音色はとても軽やかで長く続きます。
対して、普通のガラスの音色はとてもシンプルな音色であまり聞こえません。
簡単に違いが分かりますので、こちらの動画をご覧くださいませ。
2 – マーク
近年、有名なクリスタル工房会社(バカラ、サンルイ、ドーム、ラリック)は全ての商品にマークを入れています。
バカラとサンルイはこのサインのシステムを1936年に始めたので、それ以前のこの二つの会社商品にはマークが刻印されていません。
1936年以降のバカラとサンルイのマーク
1936年以前はクリスタル工房会社は紙の工房名を商品に貼っていましたが、
何回か洗った後には、なくなるというものでした。
今でも、そのような商品があることもあります。
そのような商品はとっても高い価値がつけられていて、
とても良い状態のことが多いです。
というのも、
紙のマークが入ったものを見つけるのはとても珍しいことだからなんです。
1936年前のラベル バカラ、サンルイ
ただ、特別に、バカラのとても古いコレクションでサインが刻印されているものもあります。
バカラのヴィンテージ花瓶にサインされた刻印
いくつかの金型の商品は刻印が入っていないものもありますが、
金型の中に組み込まれています。
下記の写真のようにとてもわかりやすくなっているんです。
(“Baccarat Déposé »)となっています。
3 – ガラス、花瓶、クリスタルの輝き
普通のガラスは、白っぽい黄色い色でできているのに対して、
クリスタルはとても透明な色でできています。
稀に、クリスタルでも白っぽく黄色いものもありますが
ブロカントなどで見かけたりします。
ただ、クリスタルでそのような白っぽく黄色いものの場合は、
商品にほこりや油がこびりついていてそうなることが多々あるんです。
しかし、青っぽい膜やほこり、
油が指でこすってもなくならない場合は、残念ながら
染色機で洗っていた可能性があります。
もし、そのような場合は本来のクリスタルの輝きは
二度と戻ってきませんし、価値が半減しちゃいます。
4 – クリスタルの密度
クリスタルの密度は普通のガラスより高くなっています。
クリスタルは同じ立法のガラスと重さを比べると絶対的に重いです。
その違いはクリスタルの価値によってもとても大きな違いになりますね。