ベネチアングラス(ムラノガラス)☆代表的技法のご紹介
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ベネチアングラス(ムラノガラス)☆代表的技法のご紹介
本日もご覧いただきありがとう御座います♫♫
アンティーク食器専門通販取扱店
博多アンティーク店長の加寿美です(*^^*)
今回は、15世紀以降のベネチアンガラス製造最盛期に
花咲いた数々の装飾技法をご紹介します♪♪
ムラーノで生まれた個性豊かな面々をどうぞご覧あれヾ(⌒ー⌒)ノ
◆ミレフィオーリ・ガラス
ガラスの中に小さなお花がぎっしり咲いています♥♥
とっても可愛らしいこちらのガラスは別名「万華ガラス」。
確かに、細かな模様がきらきらと輝く万華鏡を覗いているかのよう✵✵
うまく言ったものですね(^O^)
ちなみにミレフィオーリとは、
イタリア語で千の花を意味するそうです(*゚▽゚*)
原野に広がるお花畑のようで、こちらもなんだか素敵・・・!
現代の雑貨屋さんで見かけてもおかしくないデザインですが、
実は紀元前後のローマで既に使われていた技法なんです♪♪
15世紀に入り、高級工芸品としてベネチアンガラスの名声がヨーロッパ中に広がり始める中、
古来からの技法に着目し、活かしていくという思想は
どことなく日本の文化に通ずるところがあるように感じます・・・☆彡
ここでつくり方を簡単にご紹介します✩
①断面に模様が現れる金太郎飴状のガラス棒を作成し、輪切りにする。
②①で作ったガラス棒を型に敷き詰め蓋をし、おもしを載せてガラスが軟化する程度に加熱する。
③十分に冷却し、型から取り出して完成★
ガラスづくりと聞いてしばしば想像される、あの吹きガラス製法ではないのですね。
このように製作されるガラスを総称してモザイク・ガラスと呼び、ミレフィオーリ・ガラスの他には
カラフルな帯状模様のリボン・ガラスがあります(^^)
色や模様を自由にチョイスして、いつか自分だけのモザイク・ガラスを作ってみたいですね♪♪
◆レース・ガラス
次に、ベネチアンガラスの秘法中の秘法とまでいわれたレース・ガラスをご紹介します!!
大変繊細にして線的躍動感もあり、なんと息を飲むような美しさですね(´д`)
国を挙げてガラス技術流出の阻止に努めた歴史も理解できます。独占、したくなります・・。
別名、フィリグラーナあるいはラッティチーニオ。
フィリグラーナとはイタリア語で透かし模様、ラッティチーニオとは乳白線文ガラスを意味するそうです♪♪
こちらも古代メソポタミア時代から既に用いられていた表現方法ですが、
16世紀に発明されたものとはつくり方が若干異なります。
では、つくり方です**
①ガラス棒を作る。透明のガラス種を丸めて形を整え、その側面に乳白色ガラス(ラッティ
モ)を棒状につける。
その上に透明ガラスをかぶせ、ねじりながら引き伸ばすと、中に乳白色のらせん状ねじり
文様の入ったガラス棒、ホワイト・ツイストが出来上がる。(同じ要領で色ガラスを用れ
ば、カラー・ツイスト☆)
②①で作ったガラス棒を並べ、温めて溶かし竿にとる。
③吹きガラス製法で成形して完成★
製作工程は他にも様々ありますが、ツイスト文様のガラス棒を用いる点は共通しているようです(^O^)
ちなみに、古代メソポタミア時代ではガラス棒を型の中に敷き詰めて加熱するモザイク・ガラスの要領で作られていました☆彡
さて、レース・ガラスはその文様によって三種類に分類することができます。
◇ア・フィーリ
平行する細線を組み込んだ平行文様。
◇ア・レティチェロ
平行する細線をネット状に組み込んだ網目文様。
◇ア・レトルトーリ
様々にねじれた細線の束を組み込んだねじれ文様。
ホワイト・ツイストやカラー・ツイストの文様や組み合わせによって、まさに多種多彩な装飾ガラスを生み出すことができるのです!(*゚∀゚*)
その秘められた無限の可能性が、レース・ガラス技法の真の魅力であるのかもしれません・・・☆★
◆アベンチュリン・ガラス
キラキラと光るガラスが綺麗ですね☆★
金粉?銀粉?いえいえ、銅なんです♪♪
18世紀のある日、ムラーノ島で一人の職人が溶けたガラスに誤って銅片を落としてしまいました。
肩を落とし落胆しているところ、冷え固まったガラスの中になんときらめく銅の結晶が姿を現したのです・・・!
これが、アベンチュリン・ガラスの生い立ちと言われています。
だから、その名はイタリア語のa ventura(偶然に)に由来するのですね*
アベンチュリン・ガラスは以下二種類に分けることができます。
◇ゴールドストーン(赤褐色)
◇ブルーゴールドストーン(青紫色)
これならシンプルなデザインの透明ガラスや色付きガラスも
一気に華やかになりますね(*^^*)
◆マーブル・ガラス
こちらは、15世紀から17世紀によく作られた技法です(^O^)
マーブルとは大理石のこと★
別名、カルチェドニオとも呼ばれます。
基本的には、不透明の乳白色ガラスに数種類の色ガラスを透かし込み
流し絵のような大理石模様を付けて製作されますが、
中には乳白色ガラスを使わず作られたものもあるようです*
◆作品例
ここまで紹介してきた様々な技術を駆使したガラス作品をピックアップ☆彡
どんな職人技が使われているか、分析してみましょう!
Ⅰ.
カラフルなマーブル・ガラスのボディに、肖像画の金太郎飴状ガラスが散らばっています(^O^)
吹きガラス製法ではなく、ミレフィオーリ・ガラスの要領で作られたのでしょうか✿
全体を輝かせるアベンチュリン・ガラスの存在も見逃せませんね☆★
Ⅱ.
さて、こちらはどの技法が使われているでしょうか・・・★
正解は、レース・ガラスの一種、ア・ペンネガラスです!
ア・ペンネとはイタリア語で羽毛を意味します♫
ふんわりとした羽毛らしい柔らかさが見事に表現されていますね(*゚∀゚*)
鳥さんにぴったりです♪
Ⅳ.
こちらは・・もうおわかりですね!
アベンチュリン・ガラスが散りばめられた台座にレース・ガラス(ア・レトルトーリ)のお皿が載っています♥♥
台座のツイスト模様も素敵ですね(*^_^*)
とってもゴージャスなコンポート皿でした♫
技の一つとっても多彩な表現。
そんな技と技を組み合わせればデザインは無限に広がっていきます(^_^)
多種多様なベンチアンガラスを前に、基本的な製作技法を知っているだけでも
理解が深まり、ガラス鑑賞がもっと楽しくなるはずです♪♪
さらに、背景に流れる世界の歴史に触れてみるのも面白いかと思います。
ベネチアンガラスが、皆様にとってもっと身近なものになりますように♡
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