オールドノリタケの食器(ティーカップ)の歴代バックスタンプ(刻印,マーク)を解説します!!
本日もご覧いただきありがとう御座います。
アンティークテーブルウェア店長の妹尾です。
こちらはオールドノリタケの真贋の見分け方を解説しています↓
動画でサインを見る方はこちらから↓
今回は、あの日本の伝統的な日本の陶器メーカー「ノリタケ」に関する深く、楽しい豆知識を紹介します。
オールドノリタケは今では日本でも結婚式の引き出物等で選ばれる有名な陶磁器ブランドですが
かつては世界に輸出することを中心にしていた洋食器の会社だったのはあまり知られてないことだと思います。
その歴史は長く年号で言うと明治から始まります。
明治に愛知で創業されたオールドノリタケはもちろん最初は日本の市場をターゲットに置いてましたが
世界的な陶磁器の需要を見越して世界を相手に陶磁器を生産しだします。
世界に向けて生産する家庭でアメリカ用の刻印、イギリス用の刻印等が存在し
その刻印がどういった意味で作られたのかというのが分かるようになると
もっとオールドノリタケの魅力が分かると思います。
ここではそんな歴史ある洋食器メーカーのオールドノリタケの様々な刻印(バックスタンプ)について解説していきます。
それと同時に今自分が持ってるオールドノリタケの作品の刻印がどんな刻印を打たれているのかの
確認が必要になった時にはこちらのサイトで確認されてください。
皆さん、食器の裏側ってみたことありますか?
そうです、バックスタンプあるいはバックマークと呼ばれているシロモノです。
実は、このバックマーク、その年代毎に異なっており、時代の背景に沿っていろいろな色や形に変化しているのでマークを見ただけで歴史がわかってしまうのです。読み終わったころには詳しくなっているかもしれません。
それでは、早速ノリタケのマーク、1900年代~1990年代までいっきに紹介したいと思います。
長いかもしれませんが、最後までお付き合いお願いします。
【1900年代】
1904年
森村市左衛門によってノリタケカンパニーの前身となる、日本陶器合名会社として愛知県愛知郡鷹羽村大字則武字向510(現 名古屋市西区則武新町31-1-36)の地に近代的な大工場として創業されました。
1907年
自社での加工をはじめ、食器の生産が開始されました。
初期のマルキ印 (1902年) グリーン・ブルー 海外輸出向け(英国向け) | |
ロイヤル染付-–Nippon印 (1906年) 明るいブルー | |
ロイヤル染付-Nippon印 (1906年) ロイヤルブルー シチリア柄 | |
RC-ヤジロベー印 商標登録番号:No.0033949 (1908/8/22登録) Royal Crockery (高級磁器) 赤色 *バランスとれた 運用実行を 象徴したマーク | |
マルキ-Nippon印 (1906年) ブルー 海外輸出向け(英国・米国向け) | |
マルキ印 メイドインジャパン (1908年) 英国登録 ver1 グリーン・ブルー | |
Noritake-マルキ印 メイドインジャパン (1908年) 英国登録 ver2 グリーン・ブルー | |
Noritake-マルキ印 メイドインジャパン (1908年) 英国登録 ver3 グリーン・ブルー | |
Noritake-マルキ印 メイドインジャパン (1908年) 英国登録 ver4 グリーン・ブルー | |
Noritake-マルキ印 メイドインジャパン (1908年) 英国登録 ver5 赤色 | |
Noritake-マルキ印 メイドインジャパン (1908年) 英国登録 ver6 グリーン | |
Noritake-マルキ印 メイドインジャパン (1908年) 英国登録 ver7 薄緑 | |
Noritake-マルキ印 メイドインジャパン (1908年) 英国登録 ver8 グリーン・ブルー | |
Noritake-マルキ印 メイドインジャパン (1908年) 英国登録 ver9 グリーン・ブルー | |
Noritake-マルキ印 メイドインジャパン (1908年) 英国登録 ver10 ブルー | |
Noritake-マルキ印 メイドインジャパン (1908年) 英国登録 ver11 ブルー | |
Noritake-マルキ印 メイドインジャパン (1908年) 英国登録 ver12 ブルー | |
Noritake-マルキ印 (1908年) 英国登録 ver13 ブルー **1906年少量生産時から、名古屋の新工場で実際に使われたマーク | |
Noritake-マルキ印 メイドインジャパン (1911年) 英国登録 ver14 薄いブルー | |
Noritake-マルキ印 メイドインジャパン (1911年) 日本登録ver1 ブルー †マルキ印英国との違いは、「MADE IN JAPAN」の原産地国の表示の間にスペースがある。Noritake」の「K」が違うこと。 ‡同様のマークが 1941年まで、ファンシー・ビュー・ユーティリティーウェア等に使われた。 | |
Noritake-マルキ印 メイドインジャパン (1911年) 日本登録ver2 グリーン †,‡
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Noritake-マルキ印 メイドインジャパン (1911年) 日本登録ver3 薄緑 †,‡ | |
Noritake-マルキ印 (1911年) 日本登録ver4 グリーン †,‡ ††1940~1950年までの戦後は特に、陶器やガラス食器のマークには国名が書かれておらず、判別が難しかった。 | |
Noritake-マルキ印メイドインジャパン (1911年) 日本登録ver5 レッド †,‡ |
【1910年代】
1914年
日本で初めて、ディナーセット食器の生産に成功しました。
1916年
国内向け販売会社として名古屋市西区に合名会社日陶商会が設立されました。
1917年
小倉にある東洋陶器会社(現 TOTO株)がキッチン用、食器用、衛生用陶器を生産しました。
1919年
電気絶縁体の技術を使った碍子部門を分離し、日本ガイシ(NGK)が名古屋に設立されました。
さらに同時期に、大倉陶園が設立されました。
【1920年代】
1926年
インドネシア・スマランに、日東熔工が設立されました。
| 小倉 マルキ印 メイドインジャパン (1920) 白磁の裏に使用。東洋陶器(現TOTO株) が創業開始した時に作成。 グリーン |
M-Japan印 1910年代でも見た柄 海外輸入用 朱(ヴァーミリオン) | |
Noritake-M印 メイドインジャパン (1921) 明るいブルー Mの周りのリースが逆さになっているが、 モリムラグループを下り藤に例えた。 | |
Noritake-M印 メイドインジャパン (1921-1924) 薄緑 同じ柄で違う色の印が、初期生産でも全16種類作成された。 | |
| Noritake-M ‘MIJ’(パターン別)印 メイドインジャパン (1921-1924) 赤・黄 「ナバーレ」パターンと呼ばれ、枠に桔梗の花を示す柄も入っている。 このほか、「ビーチモント」・「カジノ」パターン等、異なる柄の食器がある。 |
Noritake-アゼリア印 (1925-1933) アゼリア柄模様のマークが誕生。 緑:登録番号19322, 赤:登録番号252622 | |
| サクラ印 (1916-1920) レッド(1924~) ・グリーン(1924) ・ブルー(1925) 米国輸出向け 主にアールデコ風デザインの製品に使用され、M-Japan印との比較に、製品の等級差や工場の違いなどが考えられる。 |
| Noritake-M-サクラ印 メイドインジャパン (1925) モリムラグループのMを中に導入 薄ブルー・グリーン |
| 月桂樹-RC印 メイドインジャパン (商品登録:1926) インド・インドネシア輸出向け、国内向け レッド・マロン・ブルー 1959-1960年にも再利用されているマーク。
|
Noritake(J-デザイン)-マルキ印 メイドインジャパン (1928) オーストラリア・ニュージーランド輸出向け、英国、EU向け グリーン 「J-デザイン」は「Japanese-デザイン」の略。 |
【1930年代】
1930年
日東熔工がインドネシア・ソエラバジャに設立されました。
1932年
日本で初めて、ボーンチャイナが生産されました。
1936年
・共立工業株式会社が名古屋に設立されました。
・日本特殊陶業株式会社(現NGKスパークプラグ)
・日東石膏株式会社(現 日東石膏ボード株式会社)が名古屋に設立されました。
1939年
産業的に大量(陶器の研磨)生産を開始しました。
| Noritake-China-M印 (1930-1941) ハンドペイント オーストラリア・米国輸出用 グリーン・金 |
| Noritake-China(Gastonia)-M印 (1930) ハンドペイント、王冠モチーフの登場 金は、オーストラリア輸出向け。その他は米国輸出用。 金、ブルー背景、レッドオレンジ背景 |
武則印 (1930) 国内向け 和食器には漢字マークを使っていた。 | |
D175パターン-Noritake印 (1930) 1930/7/10に商品登録 海外輸出用 | |
Noritake-China印 (1931) グリーン・イエロー・淡ピンク 大きな枝葉モチーフ枠の上にMマークが書かれている。 | |
Noritake-China(IVORY)印 (1931) 北米輸出向け グリーンと淡黄色 | |
Noritake-China(Jacquinシリーズ)印 (1931) ピンク・イエロー | |
| Noritake-China Service・マルキ印 (1931) グリーン・イエロー・淡ピンク 大きな枝葉モチーフ枠の上にマルキ印→オーストラリア輸出向け 「サービス」文字が書かれたマーク→サービスプレート用 |
初期-日陶印 (1932) 国内向け | |
特製-武則印 (1932) 特製和食器、国内向け | |
月桂樹-日陶印 (1932) 国内向け | |
とっくり-日陶印 (1932) 厚みのあるテーブルウェア用、国内向け | |
日陶印 (1932) 国内向け 朱・青 | |
| Noritake-M/マルキ(アラベスク風)印 (1933) M印:米国輸出向け、マルキ印:英国輸出向け 2007年にまで使われることがある。ロイヤリティあふれるケーキプレート等に使用。 |
| Noritake-China-月桂樹-M(リボン付)印 (1933-1953) 輸出向け・国内向け 下がり藤から、リボンのついた月桂樹の柄に。 多色、金 リース部分が黄色で背景が緑:輸出用(米国など) 「アルヴァナ」の枠は、桔梗をイメージしている。 |
| NT印 (1933) 海外輸出向け 「日本陶器」の略である。 サクラ風のマーク(ブルー)もユーティリティ用に存在する。 |
MMC印 (1933) 海外輸出向け | |
富士の扇子印 (1933) オリジナル手描きで富士山が描かれたもの 海外輸出向け | |
ロイヤル-ボーンチャイナ印 (1933) 高級(高品質)なボーンチャイナで、ロイヤルディナーセットに使用。 多色 | |
| Noritake-マルキ印 (1933) メイドインジャパン/記載無し オーストラリア向けに作られたマーク グリーン、レッド、金 |
プリンセスチャイナ-Japan印 (1934) バロック形式 *32通りのディナーセットとして 主税町の工場において米国向けに特別に作られたマーク | |
星-RC 印 (1934-1950) メイドインジャパンと書かれているものもある。 海外輸出・国内向け グリーン | |
エンバシーチャイナ-Japan印 (1933) バロック形式で、プリンセスチャイナ版と似た柄* | |
| ボーンチャイナ-トナカイ印 (1935) オーストラリア・北米輸出向けとしてオーナメント用に作られたマーク。 国内向けは「日本陶器」と書かれており、キャビネットやテーブルウェアに使用された。 レッド・茶 |
ボーンチャイナ-RC 印 (1935) こちらも、数少ない一部の オーナメント用にオーストラリア向けに作られた。 レッド | |
| 月桂樹 日陶印 (1935-1943) 国内向け グリーン、マロン、藍 |
デザイン風-M印 日本陶器で1935/6/1にデザインされたマーク 薄緑 | |
月桂樹-MC印 (1935) インド・インドネシア向け ブルー・レッド MCは「モリムラチャイナ」の略である。 | |
月桂樹-RC印 (1935) カナダ・オーストラリア・ニュージーランド・南アフリカ輸出向け グリーン | |
月桂樹-IC印 (1935) 中国船を利用しインド・インドネシアへ輸出 ブルー ICの略は不明…。 | |
月桂樹-KC印 (1935) 中国船を利用しインド・インドネシアへ輸出 KCは「小倉チャイナ」の略である。 | |
| Swetco印 (1935) 日本陶器でデザインしたいろいろなマーク(特許取得済み)貨物船・煙突・扇子等 グリーン・レッド |
D175パターン-Noritake印 (1935) 海外輸出用だが漢字も記載 金 | |
Noritake-マルキ(新バージョン)印 (1935) レッド・グリーン ティーセットに使われた。 | |
Noritake-M(新バージョン)印 (1935) 国内向けに1935/6/1に日本陶器が 商品登録29094 | |
Noritake-アートボーンチャイナ印 (1935) サインのようになっているが、ボーンチャイナでできたオーナメントに使用。 ブラック・ブルー | |
王冠印 1935/7/1に日本陶器がデザイン(特許取得済み) 海外輸出用 | |
| Noritake-ボーンチャイナ-王冠(アラベスク風)印 (1935) イエローの背景と薄緑の葉が枝分かれしている高級なマーク 主にオーストラリア輸出向け パターンは3つあり、キャビネットウェアや食卓用食器に使用されていた。 |
【1940年代】
1943年
第二次世界大戦により食器生地製造・絵付が中止となり、研削砥石製造へ全面転換されました。
1945年
食器の生産が再開されました。
1946年
森村組は森村商事に改名されました(250万投資)。東京都港区虎ノ門1丁目に配置しました。
1947年
ノリタケ株式会社が海外拠点アメリカにも設立されました。
Noritake-アートチャイナ(サイン)印 (1940) ハンドクラフトオーナメントに使用 ブラック | |
Noritake-ボーンチャイナ-マルキ(新バージョン)印 (1940) 国内向け ブラック・グリーン | |
Noritake-ボーンチャイナ-アラジンランプ(初期)印 (1940) 国内向け アラジンの魔法のランプの柄が描かれている | |
N.T.K-Japan印 (1940) 小さい花瓶に使用されることがあった N.T.Kは日本陶器株式会社の略。 レッド | |
N.T.K-マルキ印 (1940) 国内向け レッド | |
| 月桂樹-ボーンチャイナ-マルキ印 (1940) レッド・ブラック・金 月桂樹がリボンでまとめられた柄。 日本陶器会社オリジナルマークで、JAPAN という文字は入っていない。 |
Noritake-M-Japan印 1940に商品登録 ノリタケの帝国食器オリジナル。 中にモリムラ「M」の文字が書かれるようになった。 | |
Noritake-M-Japan王冠バナー印 (1940) 文字はレッド・緑のリースと、王冠幕のデザイン 文字と絵の全てが赤色のものや、王冠の無いモチーフもある。 | |
Noritake-チャイナ印 メイドインジャパン (1940) 国内向けで、「ノリタケチャイナ」という文字が入っているデザイン。 | |
帝国食器-N-Japan印 1940に商品登録 ノリタケの帝国食器用で、ノリタケ「N」の文字を初めて使ったマーク。 | |
創立40周年記念印 (1944) 40周年を記念したお土産用食器に使用。 ピンク | |
Noritake-オーブンチャイナ印 (1941) オーストラリア・ニュージーランド輸出向け。 オーブン・耐熱食器に使用された。 濃い緑 | |
Noritake-オーブンチャイナ-マルキ印 (1941) 英国・EU輸出向け。 **オーブン・耐熱食器に使用された。「e」にアクセントが入っている。 濃い緑 | |
Noritake-オーブンチャイナ-マルキ印 (1941) 米国QMC(クォーターマスターコープ)輸出向け。 戦前にも見つかっているマーク。** 濃い緑 | |
| Noritake-ボーンチャイナ-アラジンランプ印 (1946) Japanの文字が書かれていない。** これと類似のマークで、eにアクセントが入っていないものや、「会社」の 文字の無いものがある。 |
Noritake-ボーンチャイナ-アラジンランプ印 (1947-1948) 「JAPAN」文字が復活しており、金のラベルシール付き。 装飾オーナメントに利用されていた。 | |
ローズチャイナ印 (1946-1952) 海外輸出向け 多色 戦後(占領下)は一時ブランドを守るため、やもなく ノリタケブランドは使わず、このマークが使われていた。 「オキュパイドジャパン」の品とも言われる貴重なマーク。 | |
武則-日陶印 (1946) 和食器、国内向け 明るいブルー | |
日陶印 (1946) 和食器、国内向け | |
| Noritake-月桂樹(アラベスク風)-マルキ印 (1947) 国内向け 巻物を意識したデザインで、月桂樹の一番上にマルキ印が飾られている。 「オキュパイドジャパン」と書かれたマークもある。 多色、薄緑 |
| Noritake-月桂樹(アラベスク風)-マルキ/N印 (1949) オーストラリア向け こちらも巻物を意識したデザインで、月桂樹の一番上にマルキ印/N印が飾られている。 「Japan」の文字が再び番号とともに復活している。 |
Noritake-マルキ(シンプルなアラベスク風)印 (1949) アラベスクからシンプルになったマーク エッグカップに使われた。 | |
Noritake-マルキ印 (1949) 朱・レッド・グリーン・金** 「JAPAN」や「eのアクセント」の有無がある。 | |
月桂樹(アラベスク風)-RC印 (1949) オーストラリア輸出・国内向け RCマークが再びここで登場、「日本陶器株式会社」文字の有無がある。 | |
Noritake China-M印 (1949-1950) 「オキュパイドジャパン」と書かれたマーク。 金、多色 |
【1950年代】
1956年
ステンレススチール素材のカトラリー食器が製造開始されました。
1958年
・ノリタケ株式会社が海外拠点オーストラリアにも設立されました(1958/8/7)。
・Gladdin McBean & Co(アメリカの陶器会社)と契約提携しました。
| 日陶ウェア印 (1950) 海外輸出向け 「メイドインジャパン」文字の有無がある。 ブラック |
| Noritake-Import-マルキ印 (1951) 英国輸出向け 戦後英国市場で受け入れられなかった時代に出回ったマーク。 朱・グリーン |
マルキ印、Noritake-月桂樹(アラベスク風)-N印 シンプルver (1951) 国内向け マルキ:朱、 月桂樹N:ベージュ・アイボリー 非常にシンプルで、この時期国内にのみ使用されたマーク。 | |
Noritake-月桂樹(アラベスク風)-N印 (1952-1957) Noritake「N」と「JAPAN」の文字が入っている Normaにてデザインされた。 | |
| アラベスク風-アルビオン印 (1952年ノリタケが商品登録) フィリピン(P.X.)市場向け 「アルビオン」はブリテン島の古名。 陶芸家(山口氏)の作品に使用された。 |
Noritake-月桂樹(リボン付)-N印 (1953) 海外輸出・国内向け 多色・金 従来からあるデザインだが、ここから「M」」文字は使われなくなった。 日本陶器の「N」にすべて統一された。 リボン柄の下に、登録商標記号Rマークの有無がある。1955年からまた復活している。 | |
ボーンチャイナ魚印 (1953) 国内向け レッド ボーンチャイナ食器に使用。貴重な魚デザイン。 | |
| Noritake-Foreign-マルキ印 (1954) 英国輸出向け レッド・グリーン・金 Noritake-Import-マルキ印(1951)と同じくらい 多く使われた。Japan文字が入っていない。 |
| Noritake-月桂樹-N印 (1955) レッド・薄いブルー・マロン Japan文字が復活している。 |
| Noritake-ファインチャイナ印 (1955) グレー・茶・金 白磁器/ポーセリン(軟質ガラスをコーティングしている)に使用された。Lindleyデザインも登場。 |
月桂樹-RC印 (1956) 国内向け 本来海外向けにしか作られなかったマークだが、国内でも利用された。 | |
月桂樹-RC印 (1950-1955) レッド・茶・金 グリーン(1956年以降~) 「Japan」文字の有無がある。1957年の終わりに日本に米軍基地が置かれた頃、「276番マーク」が初めて作成。 | |
Franciscan印 (1958) 米国Gladding McBean社の受託製造時に用いられたマーク。 | |
ローズチャイナ-N印 (1959) 日陶貿易の「N」が記されており、日陶貿易(ノリタケ子会社)からの海外輸出向け 数々の陶芸家(ヤマゴ氏・フジ氏)によって描かれ、ディナーウェアに使われた。 Nancy:#3402として1950-1958まで使用 Fairport:#252として1958-1962までP.X.市場で使用 | |
Noritake élégance印 (1959) 海外輸出向け ノリタケエレガンスという名のブルーの花柄が上品なプレートに使用された。 |
【1960年代】
1960年
愛知県神守工場にて、レジノイド研石製造を開始しました。
1961年
クリスタルガラス、メラミン食器の製造を開始しました。
1962年
セラミック研磨製造を開始しました。
1963年
ベルト不織布研磨・コーティング研磨技術を使って製造をしました。
1968年
ノリタケカナダ(食器販売)を設立しました。
1969年
研削砥石製造を開始し、電化製品もこの時から始めました。
【1970年代】
1970年
ノリタケ株式会社が英国にも設立されました。
1971年
・ろ過装置の製造を開始しました。
・土器や石器類の食器を製造しました。
1972年
・スリランカにランカポーセレン社(食器製造)が設立されました。(現 Noritake Lanka Porcelain (Private) Limited)
・セラミックパイプを製造しました。
1973年
・ダイヤモンド工具製造を開始しました。
・強化磁器プリマデュラ生産も開始しました。
1974年
フィリピンに子会社であるNoritake Porcelana Mfg. Inc. が設立されました。(現在、解散されています)(所在地:フィリピン)
1975年
アイルランドに工場を設立しました(Noritake Ireland Limited)。こちらも現在閉鎖されています。
1979年
・クラフトセンター操業が開始 (食器製造)されました。
・ノリタケ機材(株)設立され、電子ペースト、窯業/セラミック機材の製造・販売開始しました。
Noritake-Expression印 (1970-1977) 海外輸出向け アイボリーチャイナ(象牙色の食器)に使用された。 | |
コンテンポラリーファイン-Noritake印 (1970) 海外輸出向け 量産化に向け多くの食卓食器に使用された。
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日陶ジェニュインストーンウェア印 (1970,1976) 海外輸出・国内向け こげ茶色の石製食器に使用された。
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日陶クラフト印 (1970) カナダ輸出向け 陶芸家イデ氏の作品に使われた。 | |
Noritake-フォルクストーン印 (1970) 国内向け 石製食器の中でも温水による洗浄対応(現在でいうところの食洗機可)の物に使用された。 | |
Noritake-セラドン印 (1971) 国内向け 青磁・銀彩食器用に使われたマーク。
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日陶ロイヤルアイボリー-RC印 (1971) 海外輸出向け アイボリーチャイナの二級品に使用された。
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| Noritake-プライマストーン印 (1971) 海外輸出向け 黄色や青を基調としたストーンウェア(ルクルーゼのような)やディナーウェアに使われた。 |
Noritake-クラフトワン印 (1971) 海外輸出向け こちらもイデ氏の下絵作品によるもので、絶妙なお花のちりばめと、藍色が印象的な食卓食器にデザインされた。食洗・オーブン可とある。 | |
Noritake-クラフトワン印 (1971) 国内向け | |
Noritake-ヤンガーイメージ(ハワイアン)印 (1972) 海外輸出用 1969年に用いられた印と同様だが、ハワイをイメージしている。 | |
Noritake-チャイルドウェア印 (1972) 国内向け 子供用食器に使われた。 | |
| Noritake-ボーンチャイナ-スタジオコレクション印 (1973-1987) 国内向け 金・ブルー・グレー コレクションとも呼ぶべき、高級食器に使われた。 |
| Noritake-Primadura印 (1973-1987) 海外輸出・国内向け 茶・ブルー・濃緑 ホテルやレストラン等に用いられる高級でかつ強化された白磁食器に使われた。 申請番号H04-009106 (1992/01/31) 登録番号2692695 (1994/08/31) 優先権取得(1992/01/31) |
乃りたけ印 (1973) 国内向け 金・ブルー 下絵塗りした白磁の和食器に特化している。 | |
Noritake-コンテンポラリーファインチャイナ(アラベスク風)-スリランカ印 (1974) 海外輸出向け レッド・茶・黒 スリランカ工場で作られたものに使用された。フィリピン版もある。 | |
乃りたけ(シール)印 (1975) 国内向け 白・金 重ね塗りした和食器にシールとして貼られていた。
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乃りたけ(プリント)印 (1975) 国内向け 金 藍塗りした和食器にプリントされた。 | |
Noritake-アーノルドパーマー(傘)印(1975) 海外輸出向け アーノルドパーマーブランド(傘マークで有名なカジュアルブランド)とのコラボで、置物等にデザインされた。 | |
Noritake-ストーンウェア(日本窯業)印 (1975) 海外輸出向け 石製食器に使用された。 | |
キャピトル-アイルランド印 (1975) ヨーロッパ輸出向け 黒 アイルランド工場で作られたものに使用された。 | |
| Noritake-スタジオコレクション印 (1976) 国内向け オーナメン ト(・オーナメント入れ)や白磁アイボリーチャイナにデザインされた。1979年のGuildギルドコレクションは超繊細な筆遣いの絵が描かれた凝った技術の食器に使用された。 金・ブルー・茶 申請番号S51-066739 (1976/09/30) 登録番号1427275 (1980/07/31) 優先権取得(1976/09/30)
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Noritake-バーサトーン印 (1976, 1978,1979) 海外輸出・国内向け 金・ブルー マイクロオーブンや食洗機に対応した強力な材質の新製品に使用された。バーサトーンとは、音調・色調を合わせ多様化する食生活に明るいリズムという意味。 ラーメンどんぶり等の食器がある。1978年のIIシリーズについては、さらにカジュアルなものに仕上がっている。1979年には海外輸出向けに「オリエント」シリーズが販売され、東洋風の形や絵が用いられた。 | |
Noritake-日本の食器印 (1976) 国内向け 和洋中食器シリーズに一時期使用された。 | |
Noritake-ピエールカルダン印 (1977) 海外輸出・国内向け レッド ピエールカルダン(フランスのデザイナー)がデザインした食器。持ち手や底のスクエアデザインが特徴。 | |
Noritake-ストーンウェア(多機能)印 (1977) メイドインジャパン 海外輸出・国内向け マイクロオーブン可で洗剤可の石製食器に成功し、使用された。 | |
Noritake-Legacy(フィリピン)印 (1977) 海外輸出向け フィリピン工場で作られた金淵塗りの食器に使用された。 | |
| Noritake-アイルランド印 (1977) 海外輸出向け グリーン・金 アイルランド工場で作られた二級品の食器に使用された。1979年にRC印でも同様の意図で使用されたマークがある。 |
Noritake-ダイヤモンドコレクション印 (1979) 海外輸出・国内向け 金 白磁・金彩を活かした最高級の西洋食器(煙突マーク)和食器(日本語マーク)に使用された。 申請番号S54-020691 (1979/03/22) 登録番号1642516 (1983/12/26) 優先権取得(1979/03/22) | |
Noritake-75周年記念印 (1979) 海外輸出・国内向け 記念用としてディナーウェア(重ね塗り・下絵用)用にデザインされた。 |
【1980年代】
1980年
ニューヨークとロサンゼルスにモリムラカンパニーが設立されました。
1981年
『日本陶器(株)』を『(株)ノリタケカンパニーリミテド』と社名変更しました。
1987年
ドイツ フランクフルトに『ノリタケ ヨーロッパ』(食器・工業機材・電子部品販売)を設立しました。
1988年
- ノリタケタイペイ(化工機材販)設立しました。
- ネザーランドにもモリムラ商事が設立されました。
1989年
ファインセラミックス製品製造を開始しました。(後の(株)ノリタケセラミックスが設立)
【1990年代】
1991年
- ノリタケ香港(食器・工業機材・電子部品販売)を設立しました。
- インドにハイシリカを扱う、森村商事Chettinad MB-F Hi Silica Pvt., Ltd.が設立されました。
1992年
シンガポールに工場(Noritake Singapore Pte. Ltd.) が設立されました。
1993年
- ノリタケギャラリーが開設されました。
1995年
- ノリタケインドネシア(セラミック電子部品製造)が設立されました。 (現Pt. Noritake Indonesia)
- 香港にリエゾンオフィスに森村商事が入りました。
1996年
タイにThe Siam Moulding Plaster Co., Ltd. (焼石膏製造)が設立されました。(現NORITAKE SCG PLASTER. CO., LTD.)
1997年
・イギリスにItron(U.K.) Ltd. が設立 (蛍光表示管販売)されました。車載用銅厚膜回路基板の生産も始まりました。
・森村商事がシンガポールに設立されました
1998年
ノリタケデンタルサプライ(歯科用材料販売)を設立しました。
1999年
- 森村商事と小野田商店との合弁にて小野田森村マグネシウム(株)が設立されました。
- 森村バルディッシュがBASFに買収され、森村ケミカル株式会社(神奈川県高座郡)が設立しました。
2000年以降も、2004年には創立100周年となり、
ノリタケの食器製造から生まれた研削砥石と工業機材技術から太陽電池やリチウムイオン電池等の新エネルギー分野を手掛けており、
2011年には中国や上海に食器直営店や工場を設立、2014年に本社工場を三好事業所に移転するなど日々進化しています。
食器だけでなく、化学や環境エネルギー分野にも貢献していて、本当に素晴らしい限りですよね。
これから、皆さんがノリタケの食器をお手に取ってバックマークを見たとき、
多くの作家との歴史、そしてオリジナルの洗練された製造技術が刻まれていることを思い出して頂きたいです。
気になった方はこちらの記事をもう一度参考にして、再確認してみてくださいね。
ここまで、長い記事にお付き合いくださり、ありがとうございました。
ですが、バックマーク、本当に様々な種類がありましたよね。
知識がより一層深まって、これまで以上に、多くの方々に
ノリタケに対して興味が増していただけたら嬉しいです。
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