1. TOP
  2. ロイヤルウースター
  3. ロイヤルウースターの絵付け師、スティントン一族について

ロイヤルウースターの絵付け師、スティントン一族について

 2016/04/07 ロイヤルウースター
この記事は約 11 分で読めます。 3,395 Views

本日もご覧いただきありがとう御座います♫♫

ロイヤルウースター(The Royal Worcester)専門通販取扱店

ロイヤルウースターショップ店長の加寿美です(*^^*)

ロイヤルウースターの絵付け師にスティントン一族という

一族がいたことをご存知ですか👀⁉️

今日は、そんなスティントン一族について詳し〜く

お話しさせていただきますね♩

ロイヤルウースター・スティントンについて:

ジョン・スティントン Jr.、ジェームズ・スティントン、ハリー・スティントン

ロイヤルウースターの絵付師スティントン一族は、有名なハイランドの牛や狩猟鳥の絵で知られています(^^)

スティントン一族はおそらくロイヤルウースターの絵付師の中で最も有名で、

一族はウースターの様々な工房で160年近くもの間、絵付けを行ってきました☝️✨

 

一族の中でも最も有名なのは間違いなくハリー・スティントン💓

その父ジョン・スティントンJr.叔父のジェームズ・スティントンの3人ですが、

彼らもスティントン家の他の家族や親族に支えられ、影響を受けていました(*^^*)

 

worcester-john-stinton-2

 

 

 

 

 

 

 

 

スティントン家の活躍は、1905年にロイヤルウースターの一部となった

グレンジャー社で働いていた、ヘンリー・スティントンに始まった

ヘンリー・スティントンはグレンジャーで働いていた最初のトップ・クオリティーの陶磁器芸術家の一人ですが、

教会の記録から、グレンジャーで働いていたということだけが分かるのみで、

そこでの若き日々の記録はほとんど残っていません💦

 

当時は陶磁器芸術家が自分の作品に署名をするということはほとんどなかったため、

ヘンリー・スティントンの生涯や作品については何も分かっていません(>_<)

 

ジョン・スティントン・シニア が記録に残る主なスティントン一族の最初の人。

ヘンリー・スティントンの息子で1829年生まれ

ジョン・スティントン・シニアは1840年、11歳の時にグレンジャーの工房で働き始め、

1895年に引退するまで、その長い職業人生をそこで過ごしました☝️✨

 

ジョン・スティントン・シニアは風景画と人物画を得意とする絵付師で、

22歳になる頃にはグレンジャーの中でも最も評判の高い絵付師の一人となっていました💓

worcester-stinton-4

 

 

 

 

 

 

 

 

ジョンはスティントン家の中で、絵が速く乾くのを防ぐために

絵の具にチョウジ油を混ぜた最初の人物

この技は何年にも渡りスティントン家で代々受け継がれ、

ロイヤルウースターの労働者の多くが彼らの作業スペースから発する匂いに文句を言ったものでした(*^^*)

 

ジョン・スティントン・シニアの息子は5人。そのうち3人がロイヤルウースターの絵付師に

ジョン・スティントン Jr. はジョン・スティントン・シニアの長男で、

1854年に生まれました。彼は35歳の時に父の働くグレンジャーの工房に入り、初めて陶磁器の絵付けをしました♩

ウォルター・スティントンは四男で1860年代後半に生まれました(*^^*)

彼はグレンジャーの工房で風景画の絵付師として仕事を始め、

そこで他の絵画を模倣した多くのニュージーランドの風景画を製作しました✨

後に彼は短い歴史に終わったロック社の工房に移り、

見事な狩猟鳥画の絵付け師として知られるようになりました☝️

 

彼は腕の良い絵付師で、後に有名になる弟ジェームズが

狩猟鳥画を好んだのはこの兄の影響があったと思われます(^^)

 

1905年にロック社が廃業すると、

ウォルターは業界を去り、その後はドロイトウィッチで風車を作る仕事をしました♩

ジェームズ・スティントンはジョン・スティントン・シニアの末息子で

ウースターのスティントン絵付け一族の中でも最も有名な一人です☝️✨

 

1870年に生まれた彼は、1902年に父と兄の働くグレンジャーの工房で働き始めましたが、

しばらくしてグレンジャーはロイヤルウースターに買収されました(>_<)

 

買収後、彼はウースター本社の工房に移り、そこで1951年に引退するまで働きました💕

worcester-stinton-3

 

 

 

 

 

 

 

 

ジョン・スティントン・シニアの息子の中で陶磁器の絵付師となった3人の息子のうち、

その子供がまた同じ業界に入ったのはジョン・スティントンJr. ただ一人でした☝️✨

アーサー・スティントンはジョン・スティントンJr. の長男で、1878年に生まれました♩

初めにロイヤルウースターの傘下となった後のグレンジャーの工房で働き、

その後叔父であるウォルターとともに花画の絵付け師としてロック社の工房に移りました。

しかし彼がそこで働いたのはほんの短い期間で、

彼が弟ハリーや他の親族のような結果を残すことはありませんでした💦

彼はロック社を去った後、ブライアリー・ヒル・ガラス工場で全般的な装飾に携わりました☝️

アニー・スティントンは1882年に生まれ、父とおじを追ってグレンジャーの工房に入り、

その後ロイヤルウースターに移りました(*^^*)

彼女は一般的な絵付け師でしたが、彼女の署名のある作品の存在については不明です・・・💦

ケイト・スティントンは1882年に生まれで、

ロイヤルウースターの工房で絵付師として働いていたことは分かっていますが、

姉と同じくその他のことは分かっていません(*_*)

ハリー・スティントンは1883年に生まれました♩

ハリーはジョン・スティントンJr. の末息子で、彼をもって最高で最後の絵付師だと言う人もいます💕

四世代、158年に渡り、スティントン家がウースターの工房を代表していた

彼らの作品は高い価値があり、今後も長くウースター陶磁器の収集家によって

収集され高く評価されていくことは間違いありません👀✨

 

 

ジョン・スティントンJr. (1854-1956)

worcester-john-stinton-1

 

 

 

 

 

 

 

 

ジョン・スティントンJr. はかの有名なハイランドの牛の画で知られていますが、

イングランドの牛の画も多数生み出しており、

数多くのウースターのキャビネットプレートの真中には素晴らしいイギリスの牛の絵が彼の署名のもとに描かれています☝️

有名なジョーク:

「ジョン・スティントンはハイランドの牛の絵の卓越した技術にもかかわらず、足の絵が描けなかった」

確かに、ジョン(Jr.)の描く牛は、たいてい丈の長い草むらやヒースの中に描かれ、その足は見えていません♩

 

しかし、そもそも誰がハイランドのヒース荒野に芝刈り機を持って行ってそのぼうぼうの草を刈るというのでしょうか👀⁉️

 

20世紀に入り、腕のいい芸術家たちが自身の作品に署名をするのが一般的になった時代、

ジョンはたくさんの作品を生み出しました☝️✨

 

彼は水彩画でも有名で、当時多くの陶磁器絵付師たちがそうだったように、

彼もまた、生活が苦しい時の収入の足しに、ウースターの外で個人的にも作品作りをしていました。

たいていはウースターの陶磁器に描いていた絵と似たテーマを描いていました(*^^*)

職場の外でのジョンは園芸に熱心で、現実的な人物。

温室を作り、そこで自分が吸うパイプタバコの葉を育てていた

ジョンは102歳まで長生きしました👀!

 

 

ジェームズ・スティントン(1870-

worcester-stinton-6

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジェームズ・スティントンはジョン・スティントン・シニアの末息子で

ジョン・スティントンJr. の一番下の弟です☝️✨

ジェームズはグレンジャーで絵付師を始め、観賞用の花瓶やプレートセンター、

コーヒーセットなどに狩猟鳥を描くことを専門にしていた

1902年にグレンジャー社が買収され、ジェームズはロイヤルウースターに移りました♩

 

ジェームズは水彩画でも有名で、そのほとんどは陶磁器に描いていたものと同じテーマのものです☝️

 

彼はキジ、ライチョウ、その他狩猟鳥の優れた画家で、自然の風景の中で飛んでいる姿、

地上にいる姿、どちらも素晴らしいものを描いています💓

 

彼は大型の観賞用花瓶からディナー用食器、ティーカップ、コーヒーの缶に至るまで、

これら狩猟鳥を描いた大量の作品を生み出しました(^^)

ジェームズは狩猟鳥の水彩画でも有名で、陶磁器と水彩画ともに値打ちがあり人気が高い

ジェームズは長年クリスマスや誕生日にロイヤルウースターの工房で

絵付けした皿をアメリカに住む兄弟に送っていました(*^^*)

 

現在彼の兄弟の子孫は彼の素晴らしいコレクションを数多く持っています☝️✨

 

ジェームズ・スティントンは1951年、81歳でロイヤルウースターを退職しました💕

 

ハリー・スティントン (1883-1968)

worcester-stinton-stags

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハリー・スティントンはジョン・スティントンJr. の息子で、ジェームズ・スティントンの甥にあたります☝️✨

 

1883年に生まれた彼は、子供時代、多くの病気にかかり通院や長期の入院を繰り返していました・・・💦

ハリーは1896年にウースターの工房で働き始め、父親について修行した

ハリーは父親と同じハイランドの牛の画を習得しました(*^^*)

父親の作品との違いは、紫や秋の色味を用いている点です☝️

 

彼はこうした環境・経験にも恵まれ、成長すると、多くの人がその堂々とした風貌を彼の父や、

彼と父の描いたハイランドの牛になぞらえました✨

 

私生活でのハリーは釣りが好きでした🎣

また、彼も彼の父親も基本的には一人でいることを好みましたが、

ハリー・デイヴィスとは好んで多くの時間を一緒に過ごしていました(*^^*)

 

ハリーは才能ある芸術家で、ナショナル・アート・スクールからいくつものメダルを獲得し、

そして水彩画家として高い評価と地位を得ました👑✨

 

彼はハイランドの牛の他、羊、狩猟鳥、シンプルな風景画など、

多くの田園風景を描き、数々の賞を受賞しました🙌✨

ハリー・スティントンは、20世紀の最も優れた芸術家の一人とみなされています💓

ハリーは67年もの長きに渡りロイヤルウースターで絵付けをし、

1963年に引退、1968年にその生涯を閉じました・・・

 

いかがでしたでしょうか(*^^*)?

些細なことでも構いませんし、雑談でも構いませんので

是非お気軽にお問い合わせくださいませ♩

【ロイヤルウースター,The Royal Worcester専門ショップ 博多マイセン】

安心の交換・返品保証サービスを承ります♪

「今年こそ、ロイヤルウースターの食器を購入したい!

でもなあぁ💦 通販で商品を購入するのってちょっと

不安だし〜💦う〜ん💦?

イメージと違かったらどうしよう〜(*_*)💦」

こんな不安って皆さんにもあると思うんです👀✨

私はこんな不安がありながらも、でも通販って便利だし

辞められないんですよねぇ

私も初めてのネットショップで購入する時は

『ちゃんと届くのかなぁ・・・』

と心配になります!

貴方のそんな気持ちとっても分かります💓

そんな貴方にも

安心して楽しくお買いものをしていただきたい!!!

その想いから、当店では

安心の交換・返品保証サービスを

させていただきます

詳しくはこちらでご紹介しております(^^)↓↓↓

:::::::::::::::::::::::

ライター紹介 ライター一覧

妹尾 満隆

妹尾 満隆

合同会社SENOO商事の代表をしております妹尾満隆と申します。

ウェブという情報を発信してる人が見えてない中で、いろんな間違った情報がネット上にあるのを度々見かけます。

特にアンティークにおいては

・間違った情報
・信ぴょう性のない情報
・そもそも情報がない

などたくさんの課題がありました。

そこで私は、これまでのお客様との取引の実績、知識、経験、情報を元に正しい情報をウェブを通して発信していくことを会社の方針と掲げました。

ただ物を売る会社ではなく、これまでブラックボックスとされてきてた商品の真贋の見分け方を発信するというのが大切なことではないかと思ったからです。

なぜならアンティーク品の場合は情報量の不足から、買い手側が圧倒的に不利な立場にあったからです。

このアンティークの世界をもっとクリーンで、信頼のおける分野に成長させていく事が私の使命だと思っております。

ネットショップはこちらから
お問い合わせはこちらから
お店の口コミはこちらから

この人が書いた記事  記事一覧

  • 保護中: アンティーク・カップ保管方法や飾り方などについて

  • 保護中: ドーム兄弟(ドームナンシー)真贋の見分け方

  • 保護中: エミールガレの真贋の見分け方

  • 福岡ギャラリー麻布の外観

    ギャラリー麻布ってどんなお店なの?福岡にある骨董品・アンティークショップ!

関連記事

  • ロイヤルウースターのマークから見る真実の歴史

  • ロイヤルウースターの誇るべきペインターの1人はこの人だった

  • いつまでも輝き続けるロイヤルウースターのカップ&ソーサー

  • 現在でも愛されているウースターの磁器たち

  • ロイヤルウースター royal worcester食器(サインの歴史)とペインテッドフルーツ イギリスアンティーク

  • クリストフル

    フランスのクリストフル(Christofle)のシルバースプーンがコーヒータイムを優雅にさせる