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ロイヤルウースターのマークから見る真実の歴史

 2016/03/30 ロイヤルウースター
この記事は約 12 分で読めます。 10,637 Views

本日もご覧いただきありがとう御座います♫♫

ロイヤルウースター通販取扱店

ロイヤルウースターショップ店長の加寿美です(*^^*)

 

 

ロイヤルウースターとは・・・⁉️

皆さんもご存知、世界的に有名なイギリスの陶磁器メーカーで、

アンティーク食器や陶磁器で有名ですね(*^^*)

 

創業はなんと1751年にまで遡ります☝️✨

 

1789年にはジョージ3世より、

英国の陶磁器会で初の王室御用達(ロイヤル)の称号を得ました♩

 

アンティーク食器やアンティーク陶磁器を購入する際に重要なのが、

メーカー独自のマークです(^^)

通常陶磁器の裏底に刻印してあるマークをしっかりと見極めることが大事です♩

ただ、時代とともにマークに変更があったりと、なかなか勉強が難しいところでもあります💦

 

今回は、ロイヤルウースターの歴代のマークについてお伝えいたします(*^^*)

これから収集を考えている方だけでなく、

すでにロイヤルウースター愛好家の方にも役立てていただければと思います💓

こちらの動画ではロイヤルウースターの歴史と魅力を解説しております( ^ω^ )

初期のマーク

 

創業1751年のロイヤルウースターですが、

自社のブランドを冠したマークを入れ始めたのは1862年とされています(^^)

 

ただし、マークを入れることが慣習化したのは1867年以降のことです♩

 

それより前のものはマークがあること自体がレアです💕

 

ロイヤルウースターは、1700年代ビュート型カップを先駆けて作っていたメーカーの一つでした♩

 

この時代で見られるマークは下の三日月マークで、

1783年以前のドクター・ウォール(創業者の一人)時代のものです☝️!

worcester-crescent-mark

ロイヤルウースターのマーク 1867年から1915年

worcester-mark-1910

ロイヤルウースターのマークは手書きではなく、プリントタイプのもので、

真ん中に「51」と数字があります☝️✨

 

この51は創業年の1751年から取られています♩

 

このマークを採用した初期の頃は、上部の王冠が円のやや上の方にありますが、

1876年以降は円と王冠が接するようになります(*^^*)

 

マークの色は一定ではなく、様々な色があります☝️

 

1862年にロイヤルウースターは社内改変を行い、

その時にマークとともに製造年を刻印するようになりました♩

 

1862年から1867年

この期間は西暦の下二桁が円の下にプリントまたは押印されています☝️

ですが、特に押印された文字というのは釉薬を塗った後、非常に醜くなってしまうことがあります・・・💦

 

1867年から1877年

この期間は、西暦下二桁または大文字の英字がプリントされています☝️

英字はAから始まり、B、C、D・・・と続きます(*^^*)

 

1877年以降

1877年以降は数字は使用されなくなり、大文字英字の表記のみとなりました☝️✨

mark-worcester-1887y

1890

1890年は小文字のaが使用されましたが、その後小文字は使用されていません☝️

 

1891年以降

1891年は英数字が使用されず、

ROYAL WORCESTER ENGLANDという文字が使われています(*^^*)

そして、それ以降は王冠や円の下に点(ドット)が足されることにより、

製造年を記録していました♩

mark-worcester-1891

ここで、ロイヤルウースターのアンティーク陶磁器に使用されている

複雑な製造年のナンバリングシステムを整理してみましょう♩


1867 – 67 または A
1868 – 68
または B
1869 – 69
または C
1870 – 70
または D
1871 – 71
または E
1872 – 72
または G
1873 – 73
または H
1874 – 74
または I
1875 – 75
または K
1876 – 76
または L
1877 – 77
または M
1878 – N
1879 – P
1880 – R
1881 – S
1882 – T
1883 – U
1884 – V
1885 – W
1886 – X
1887 – Y
1888 – Z
1889 – O
1890 – a
1891 – ROYAL WORCESTER

1892 – 王冠の左側に点が一つ
1893 –
王冠の両側に点が一つずつ
1894 –
左側2点、右側1点
1895 –
左側2点、右側2点
1896 –
左側3点、右側2点
1897 –
左側3点、右側3
1898 –
左側4点、右側3
1899 –
左側4点、右側4
1900 –
左側5点、右側4
1901 –
左側5点、右側5
1902 –
左側6点、右側5
1903 –
左側6点、右側6

1904 – 1903年のマーク+円の下に点が1
1905 –
+円の下に点が2
1906 –
+円の下に点が3
1907 –
+円の下に点が4
1908 –
+円の下に点が5
1909 –
+円の下に点が6
1910 –
+円の下に点が7
1911 –
+円の下に点が8
1912 –
+円の下に点が9つ
1913 –
+円の下に点が10
1914 –
+円の下に点が11
1915 –
+円の下に点が12

 

 

ロイヤルウースターのマーク 1916年から1948年

 

mark-worcester-1919-1

さて、1915年までに24個の点(ドット)が配置されるようになった

ロイヤルウースターのマークは少しガチャガチャとし始めました(*^^*)

 

そのため、1916年にこれらの点すべての代わりにアステリスクが1つ使用されるようになりました☝️

点を増やしていくと、判別する方は厄介ですが、

製造面ではメリットがありました💓

 

点(ドット)を増やす作業は、このマークを押すために使われていた銅プレートを

少し改変するだけでよかったので、コストが安く抑えられたのです♩

ドットが増えた後は、様々なシンボルが使用され、工夫されました(^^)

mark-worcester-1940

それでは、1916年から1948年までのナンバリングシステムをまとめます。

1916 – *アステリスク
1917 – *と点が1つ
1918 – *と点が2つ
1919 – *と点が3つ
1920 – *と点が4つ
1921 – *と点が5つ
1922 – *と点が6つ
1923 – *と点が7つ
1924 – *と点が8つ
1925 – *と点が9つ
1926 – *と点が10つ
1927 – *と点が11つ
1928 – 四角
1929 – 菱形
1930 – 割り算サイン
1931 – 連なった円が2つ
1932 – 連なった円が3つ
1933 – 3連の円と点が1つ
1934 – 3連の円と点が2つ
1935 – 3連の円と点が3つ
1936 – 3連の円と点が4つ
1937 – 3連の円と点が5つ
1938 – 3連の円と点が6つ
1939 – 3連の円と点が7つ
1940 – 3連の円と点が8つ
1941 – 3連の円と点が9つ
1942 – 3連の円と点が10つ
1943 – 3連の円と点が11つ
1944 – 3連の円と点が12つ
1945 – 3連の円と点が13つ
1946 – 3連の円と点が14つ
1947 – 3連の円と点が15つ
1948 – 3連の円と点が16つ

※ただし、1942年〜1948年はこの法則に従って製造年が刻印されていないものが多数ある

 

 

ロイヤルウースターのマーク 1949年から1963年

mark-worcester-1956

1942年頃から、マークの色は黒色になり、1949年からは一度英字方式に戻ります☝️

ですが、すぐに点(ドット)方式に変わりました(*^^*)

 

1949年から1963年のナンバリングシステムをまとめると次のようになります♩

 

1949 – V
1950 – W
1951 – W +点が1つ
1952 – W +点が2つ
1953 – W +点が3つ
1954 – W +点が4つ
1955 – W +点が5つ
1956 – W +点が6つ
1957 – W +点が7つ
1958 – W +点が8つ
1959 – W +点が9つ
1960 – W +点が10つ
1961 – W +点が11つ
1962 – W +点が12つ
1963 – W +点が13つ

 




ロイヤルウースターのマーク 1963年以降

mark-worcester-modern

1963年以降は、またマークに変化がありました。

まず、1966年から1973年までは、「W」の代わりに

「円で囲まれたR」がプリントされるようになります(*^^*)

 

現代のレジスターマークと同じですね💓

 

そして、製造年ではなく、「パターン・模様・シリーズの名前」と

「そのパターンが最初に販売された年」がプリントされるようになりました♩

 

1988年と1989年は例外的で、

ダイアモンドの中にM(1988年)とN(1989年)が

プリントされたものがマークの下にプリントされました👀!

mark-worcester-2003

 

ですが、1990年にもう一度、

パターンが販売された年をプリントする方式にもう一度戻ります☝️

 

1990年代は通常のマークの他に、

リトグラファーの識別番号と製造年(下一桁または下二桁)が灰色でプリントされていました(*^^*)

 

 

2000年代はこれが白色でプリントされています♩

 

灰色でプリント

1990 – 39-0
1991 – 39-1
1992 – 39-2
1993 – 39-3
1994 – 39-4
1995 – 39-5
1996 – 39-6

 

白色でプリント

2000 – 39-00
2001 – 39-01
2002 – 39-02
2003 – 39-03

 

 

 

ロイヤルウースター 食器のマーク

1960年代になると、ロイヤルウースターの中で、

食器のデザインに名前をつけるのが一般的になりました(*^^*)

 

例えば、イヴシャム(Evesham)やロイヤルガーデン(Royal Garden)などです♩

 

ただし、それ以前は名前をつけるのがそれほど一般的ではなかったので、

工場ではパターンごとに番号を振って区別し、手書きで記していました☝️

 

1860年代

この時代は、四桁の数字を識別番号として用いていました☝️

1862年中頃から使用され、7247番から始まり、1876年8月の9685まで続きました(^^)

 

1876年〜

Bから始まる番号で区別するようになり、1883年5月のB1081まで続きました♩

 

1833年〜

新しい食器のパターンはWと数字で区別するようになります(*^^*)

W1から始まり、1913年中頃のW9978まで続きました♩

 

1913年〜

頭文字はCに変更になり、C1から始まって1928年製造のC3390まで続きました(^^)

 

1928年〜

頭文字はZになり、1962年頃まで続きました♩

 

これらのパターンに関する記録は、

非常に高価なハンドペイントされたものだけ残っています☝️

 

記録が残っていれば、どのような食器で、

装飾やペインターの名前などがわかるようになっています(*^^*)

 

ですが、記録がない食器がどのような形をしていたのかは、

もう誰にもわからなくなってしまっています・・・💦

 

 

さて、今回はロイヤルウースターのマークについてお伝えしましたがいかがでしたか?

 

ロイヤルウースターのマークは、他のアンティーク食器などに比べて、

プリント型のため比較的デザインが統一されているため分かりやすいかもしれませんね(*^^*)

 

ただ、難しいのが製造年の見分け方ですね💦

 

ぜひ、今回の記事を参考に、お目当てのアンティーク製品を探してみてください♩

 

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妹尾 満隆

妹尾 満隆

合同会社SENOO商事の代表をしております妹尾満隆と申します。

ウェブという情報を発信してる人が見えてない中で、いろんな間違った情報がネット上にあるのを度々見かけます。

特にアンティークにおいては

・間違った情報
・信ぴょう性のない情報
・そもそも情報がない

などたくさんの課題がありました。

そこで私は、これまでのお客様との取引の実績、知識、経験、情報を元に正しい情報をウェブを通して発信していくことを会社の方針と掲げました。

ただ物を売る会社ではなく、これまでブラックボックスとされてきてた商品の真贋の見分け方を発信するというのが大切なことではないかと思ったからです。

なぜならアンティーク品の場合は情報量の不足から、買い手側が圧倒的に不利な立場にあったからです。

このアンティークの世界をもっとクリーンで、信頼のおける分野に成長させていく事が私の使命だと思っております。

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