ドーム兄弟の歴史とサインを見極める5つの方法(daum nancy)


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アンティークシルバー店長の加寿美です(*^^*)

 

本日も当店のブログをご覧下さり、誠にありがとうございます(^_^)

 

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アールヌーヴォーを代表するガラスの工芸家といえば、

やっぱりエミールガレを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか♫

 

しかし、

エミールガレと同等の作品をこの世に残している

工芸家、ドーム兄弟も忘れてはならない工芸家です。

 

 

それでは、本日はエミールガレと肩を並べるまでに成長していった

ドーム兄弟の歴史についてお話をしていきます(^_^)

 

 

 

『兄オーギュスト』

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『弟アントナン』

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『ドーム兄弟の代表作品アザミのリキュール』

ドーム兄弟、エミールガレ共に

アザミを描いた作品をたくさん残しています。

 

なぜかと言いますと

アザミはナンシーの州の代表する州花だったからなんですね♫

 

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〇ナンシーにドーム兄弟在り

パリやロンドンに負けない、

芸術性の高いアール・ヌーヴォーの街であるナンシー。

 

この街では数多くの芸術家や陶工が生まれ、大都市に匹敵する

 

地方都市として栄えるようになりました✨

1番有名なのはエミール・ガレというガラス工芸の職人です(*^^*)

 

彼は生まれも育ちもナンシーで、

生涯をそこで過ごしつつ発展に尽力していきました。

 

生まれこそ違えど彼と同じようにナンシーで育った職人で

有名な人物がドーム兄弟の2人です♫

 

ガレとは違った作風でありながらも、

後にナンシー派という1大グループに所属することになるほど、ナンシーを愛していました。

 

 

ここでは2人の簡単な生い立ちから、彼らの作品を中心に紹介していきます💓

 

〇ドーム兄弟の生い立ち

兄であるオーギュスト・ドームは1853年に、

弟であるアントナン・ドームは1864年に、

ガラス工芸経営者のジャン・ドームの子供として生まれました。

 

元々はロレーヌ地方のビチュに住んでいましたが、1872年に

ナンシーへと移住することになります✨

 

ドーム兄弟はそれぞれ1878年、1887年から父のナンシーのガラス工場を

手伝うようになり、ガラス作品の製作に務めました。

 

戦争の影響で住処を移すことになったのです。

 

ドーム家ですが、その後のナンシーにおいて

ドームナンシーの名を轟かせることになります✨

 

 

〇輝かしい功績と活躍

ガレがその名を世界に知らしめた1889年のパリ博において、

ドームナンシーも出品していました。

 

この時はテーブルウェアを出品していましたが、

1891年に新しく装飾工芸ガラスにも取り掛かるようになります✨

 

そして1897年にはブリュッセル万国博覧会で金賞を取り、

ガレに負けず劣らずの活躍を見せていきます♫

 

 

1899年にアンテルカレールという、

ガラスにガラスをかぶせる立体的な表現技法の特許を取得すると、

1900年のパリ万国博覧会でも大賞を手に入れます。

 

この技法がドームナンシーの作品の特徴的な技法にもなっています✨

 

ドーム兄弟はその後も新しい技法を生み出したり、

優秀な芸術家をナンシーに呼んだりと幅広い活躍を魅せます。

 

ガレ亡き後もドーム兄弟は第一線で活躍し、

アール・デコ・スタイルの時代にもその名を知らしめています♫

 

〇色鮮やかな作品の数々

 

ドームナンシーの作品の特徴はやはり色彩の豊かさです。

 

初期の作品はエナメル彩色によって絵付けを施していて、

きめ細かくはっきりとした美しさの葉や花などの植物の姿が見られます。

 

 

虫などの生物を描くことの多かったガレとは違って、

ドーム兄弟は圧倒的に植物をメインに描いています✨

 

初期の作品は非常にはっきりとした色合いで、花の形も明確に描かれています。

 

しかし、アンテルカレールやヴィトリフィカシオンなどの技法を生み出すと、

その色合いの数を増やして輪郭を少しぼかすようになります✨

 

これは1色ではっきりと描かれている作品よりも、

より幻想的なガラス作品としての魅力を引き出すことになり、

非常に高い評価を得るようになります。

 

次はそれらを比較しながら、ドームナンシーの主な作品をご紹介します♫

 

〇代表的な作品の紹介:初期のエナメル彩色

『白鳥文ランプ』と『ひなげし文リキュールセット』、

『狩猟文蓋付壺』の3つは、直感的な綺麗さを感じる作品だと思います♫

 

白鳥文ランプ

 

『白鳥文ランプ』は白鳥のいる湖とそこに生えている

木々の美しい花々を描いたランプになっています。

 

素地の白さと木の幹の黒さがそれぞれを引き立てあっている作品です。

 

ひなげし文リキュールセット

 

『ひなげし文リキュールセット』は

黄と橙がベースになっていて、夕日のような赤みを帯びています。

 

ひなげしの花を赤くすることでより赤みが増しています。

 

葉や茎を黒のエナメルで描くことでより存在感を主張しています♫

 

狩猟文蓋付壺

 

『狩猟文蓋付壺』は全体的に緑色がベースとなっていて、

葉っぱの輪郭を金色で彩っています。

 

胴に2か所、蓋に1箇所だけ、

カボションによって盛り上がった部分があり、そこに狩人の姿が描かれています♫

 

 

これら3作品を見ると素地の色合いと、

絵の色合いがお互いを引き立てあう様に、差をかなりはっきりと付けています。

 

これはエナメルによる彩色だからこその表現です。

 

 

ドーム兄弟後期の作品は、

これらがグラデーションと共に溶け合うようになっていきます✨

 

 

〇主な作品紹介:後期ヴィトリフィカシオン作品

『スノードロップ百合口花瓶』『雪景文花器』

『憐木(プリュネル)文ランプ』の3作品はヴィトリフィカシオンの技法を使った作品です。

 

ヴィトリフィカシオンとは、

粉末状にした色ガラスを用いて素地に馴染ませる技法で、

素地の色をより豊かにすることができます♫

 

スノードロップ百合口花瓶

 

『スノードロップ百合口花瓶』では、透明ガラスを素地に、

青と白の粉末ガラスで雪景色を抽象的に上手く表現しています。

 

さらにその上に緑色の粉末ガラス重ねることで、

景色に溶け込んでいるスノードロップの葉や茎を表現しています♫

 

雪景文花器

 

『雪景文花器』では淡い青色を素地として、白と薄い黄色の3色を重ねています。

 

細かい雪の降る景色を、ヴィトリフィカシオンを用いて表現しています♫

 

憐木(プリュネル)文ランプ

 

『憐木(プリュネル)文ランプ』でもこの技法が使われていますが、

一見、オレンジ色の素地に青緑の葉っぱが描かれているようにしか見えません。

 

しかしよく見ると、

プリュネルの実の部分にだけ

青紫のヴィトリフィカシオンの技法が使われています✨

 

紙にペンで絵を描くような今までの手法とは違って、

先に色を付けてその色合いにマッチした絵を描くような表現になっています✨

 

そのために輪郭がはっきりとせずにぼやけています。

 

ヴィトリフィカシオンは、幻想的に降る雪の風景や、

実の青い輝きが葉にも映る様子といった自然の世界を表現するのには

これ以上ないくらいの技法だとして高く評価されました。

 

 

〇ドームが請け負ったダモン(DAMON)商品

 

ダモンはルイ・ダモンが1887年に創業した小売業です。

そのサインはパリのマドレーヌ広場にあった”Vase Etrusque”という高級工芸品店で売られたガラスや陶器に見られます♪

 

ダモンのサインが入ったガラス細工の多くは、ドームに発注したもので、

ダモンは自分のアトリエで加工とサインを加えて販売していました✨✨

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これらがドームが手がけた、ダモンのガラス製品です♪

 

ガラスの内側を波打ったように金で彩る加工がなされていますね(^^)

これは当時イタリアのヴェニスで流行していた装飾方法で、フランスでも多くのガラス器に施されました✨✨

 

花の絵付けも含め、これらの細かい加工はダモンによって手がけられました♪

それぞれにDamon & Delenteのサインが入っています。

Delenteはダモン共同経営者の名前ですね(*^^*)

 

現在はすでに、ダモンの会社自体はないのですが、

店舗はフランスのガラスメーカー、バカラのパリ本店となっていて、

Damon & Delenteの名前で経営されています♪

 

〇ドーム兄弟の力

かの有名なガレはガラス工芸の職人という肩書だけでなく

家具の製作にも関わっており、その活躍の幅は広いです✨

 

ドーム兄弟もまた、ガラス作品を作るだけという事はありませんでした。

 

彼らはガレと同じように博覧会で実績を残すと、

自分たちに協力してくれる仲間たちを集めるようになります✨

 

アマルリッタ・ワルターやルイ・マジョレルなどの

デザイナーや画家も、彼らが集めた仲間です。

 

 

人付き合いを苦手としていたガレが

出来なかったことを、ドーム兄弟は率先して行っていました♫

 

これがナンシーをより活気づけ、

そしてナンシーを現代まで発展させていくことにも繋がりました。

 

形は違えど、彼らもまたガレ同様にナンシーを愛し、

そしてその素晴らしさを世に広めた重要な人物なのです💓

 

エミールガレが唯一ライバルと認めたドーム兄弟は、

ガレとは違うまた別の形で大衆に受け入れられていったんですね(*^^*)

 

 

 

 

◎サインから見極める真贋の目を身につける

 

ドーム兄弟の歴史、どんな作品を作って来たかが分かった事によって

ドーム兄弟の作品を手にしたくなってきませんか?

 

魅力的な作品がたくさんあって、ついつい飾りたくなっちゃいますよね(*^^*)

 

『ちょっと待って下さい!!』

 

ドームナンシーと書いてあればそれでいい訳ではないんです(ー ー;)

 

こんな経験ありませんか?

 

『ドーム兄弟の偽物の作品ってたくさんあってどれが

本物でどれが偽物か分からない!

エミールガレ、ドームナンシーの花瓶、

ランプをコレクションしていきたいんだけど

偽物掴ませれたら嫌だしなぁ』

 

こんな悩みってあなたにもあると思います。

 

と言う訳で

今度は、ドーム兄弟のサインの見極め方について話していきます✨

 

フランスアンティークのなかでも絶対的な美しさを放つ

 

ドーム兄弟💓

 

ここからはドームの作品のいくつもあるサインをご紹介していきますね✨

 

 

 

◎ドーム兄弟とは言うけれどデザイナーによって作品が違う?

 

 

ガレは個人の才能を存分に発揮した作品が多いのに対し、

ドーム兄弟はいろいろなデザイナー、画家を集結させて

工房を運営していたマルチプレイヤーでした。

 

そのため、ドーム兄弟の作品にはいろんなジャンルの商品が

存在しており、たくさんのサインがあります。

 

また、この様にいろいろなデザイナーが工房で作品を作っていたので

自然といろいろな技法が生まれて行った事も特徴です。

 

 

『下記は全て本物のサインになります』

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下記の商品のサインは偽物のサインになります。

このサインの特徴はサインこそそれっぽいですが

商品を見て頂ければ簡単に見分けがつきます。

 

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2

 

下記の作品は下段左の商品なのですが、

木も生えており風景を描いた作品の様に見えます。

 

しかし、残念ながらこの商品は偽物です。

 

まず、この様な両端に耳がついた作品はありません。

 

また、ドーム兄弟の作品はガレの作品と違い、

いろいろなデザイナー・画家を集結して作品を世に出しています。

 

いろいろなジャンルがある中で、ある程度の作品の形というのは決まっています。

 

そして、この作品は風景画の様ですが、

この様な風景はドーム兄弟の作品の中には存在しません。

 

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こちら上段2つの商品サインの作品です。

 

3つのサインは全て似ていませんか?

 

これらも偽物です。

 

しかし、個人的には紫の花の作品は

すごく良く出来ていると関心出来るレベルです。

 

ちなみにこれらの偽物のほとんどはイスラエルで作られています。

 

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こちらは下段右の作品です。

 

この商品の見極め方なのですが、まずサインが作品の中央に来ています。

 

基本的には作品の中央より少し下か下の方に来ます。

 

また、サインが横広いのも偽物の特徴です。

本物であるならば、もっとスマートなサインに仕上がっています。

 

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下記の商品は一見すると本物の商品に見える作品ですが、

こちらの商品も偽物です。

 

見るべきポイントはサインです。

 

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サインが背景と色の違いが無く見えづらいですが、

この作品のサインはNANCYの下にある横の2本線がありません。

 

この様な作品はアプリカシオンを使った技法で本物の様に見えますが

ガラスの色味に深みが無く葉っぱも花も雑に作られています。

 

 

上記までは偽物の紹介でした。

 

これからは本物の作品の紹介です。

 

下記はドーム兄弟の代表的な作品で、

全て国内海外でとても人気なモデルになっています。

 

歴史の所で紹介させて頂いた代表作品以外は、

ほとんどシリーズ化されている商品ばかりですので

シリーズがある程度解る様になれば、

どれが本物でどれが偽物かすぐに判定出来るようになりますよ(^_^)

 

下記の作品は形やサイズ変えるだけで、描かれている植物、

風景はシリーズ化されておりますので参考にされて下さい(*^^*)

 

❇︎(ここに載っていない商品もたくさんあります、ここで上げるのは一例です)

 

 

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いかがでしたでしょうか?

 

初めの方は真贋を見分けるのに難しさを感じるかもしれませんが、

真贋を見分ける一番簡単な方法は、他の商品もいろいろと見てみる事が

一番だと思います。

 

他の商品を見る事によって、自然とドーム兄弟が

どのような作品を世に生み出して来たのかが分かる様になってきます。

 

 

もし、真贋に疑問があるといった場合でもご連絡頂けましたら、

私も一緒に見極めをしますのでお気軽にご連絡下さい。

 

 

 

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