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セーブルの歴史と時代背景について

 2016/05/22 セーブル
この記事は約 6 分で読めます。 4,270 Views

本日もご覧いただきありがとう御座います♫♫

 

アンティークテーブルウェアの妹尾ですです(*^^*)

 

 

今日は、皆さんもご存知のセーブル焼きの歴史、製品、ダブルLマークと時代背景についてご紹介させていただきますね(*^^*)

動画で歴史を知りたい方はこちらから

 

セーヴル焼きの歴史は1738年に大蔵大臣の兄弟である、

マルキス・オリードフルヴィが国王ルイ15世より磁器を作る認可を得たところから始まります。

 

当時デュボワ兄弟が極秘の製陶法を持ってシャンティリーから逃亡し、

パリのヴァンセンヌで陶磁器を作る実験をしていました。

 

彼らは1745年頃、グラヴァン氏と共に軟質磁器の製作に成功しています。

 

セーヴル陶磁器の工場は1738年に元々シャンティリーの陶磁器工場で働いていた

地元の職人によってフランスのヴァンセンヌ城に作られました。

 

当初よりセーヴル焼は繊細で細かく金色に塗られ、

富裕層や特権階級向けに雅やかな模様が絵付けされていました。

 

1751年のマルキス氏の死去の後、国王ルイ15世自身が工場の25%を取得し、

工場の名前をフランス王立製陶所に変更し、ダブルLを工場のマークとして使用することを認めました。

セーブルのグリーンのカップ&ソーサー

 

ルイ15世は1759年頃セーヴル焼のオペレーションすべてを

自分で引き受け、ルイ15世自身がフランスおよび増えつつある

海外の顧客向けにセーヴル焼の普及に務めるべきであると信じていました。

 

ヴィンセンヌ工場は陶磁器に多色塗りをすることを許された唯一の工場でした。

他の工場は1780年まで単色でしか陶磁器を塗ることが許されていませんでした。

 

1756年に工場はセーヴルへ移転し、今でもその地で操業しています。

 

フリット質の磁器は低温度で焼かれるため、豊かな色彩を自由に使うことができ、

これが後にヨーロッパの他の磁器工場でも模倣されるようになりました。

また、セーヴルでは釉薬をかけないビスキュイ磁器もバシュリエが考案し、広まりました。

セーブルのブルーのボウル

 

1772年、リモージュ地方でカオリン鉱床が発見されるとセーヴルは硬質磁器を生産開始しました。

 

1804年、工場は“王立窯”の称号を与えられ、フリット質の磁器の生産は終了しました。

しかし、フランス革命と恐慌以降、すべてが変わってしまいます。

セーヴル窯は財政的に苦しくなり、目指していた特権階級者が好むドイツのマイセンのような磁器作りへの挑戦は難しくなりました。

 

1798年、セーヴル窯はフランス政府の管理下に置かれました。

 

セーヴル窯は大幅な人員削減を強いられ、

資金難で資材調達に苦労しながら存続を余儀なくされました。

 

19世紀になり、政府は新しくアレキサンダーブロギニャートを会社経営の立て直しに任命しました。

 

ブロギニャートは科学者で建築家の息子でありましたが、

磁器作りやデザインに関しては全く経験がありませんでした。

 

しかし、彼は科学、植物学、動物学、地学に詳しく、真のルネッサンスの人でした。

 

ブロギニャートは従来の磁器の作り方とは違う方法を、

自身のスキルや経験を活かして編み出しました。

 

工場は、独創的なデザインと生産の合理化によって厳しい状況から復活したのです。

 

セーヴル磁器はフランスの王室に依存した体質から脱皮し高品質でかつ

シンプルな製品づくりによって客層をさらに広げることに成功しました。

 

工場は塗装とカオリン(磁器の原材料)および絵付けの部門の拡張へ投資をしました。

 

磁器への熱い思いの象徴として、セーヴルは世界初の陶磁器専門の美術館を作り、

世界中のアンティーク品および自社の製品を展示しました。

 

セーヴル磁器はナポレオンを含む代々のフランス支配者の加護によって繁栄を続けてきました。

セーブルの飾り壷

 

ナポレオンはクラシックでありながら精巧な装飾が施され、

権力を示す帝国スタイルの大きな作品を好みました。

 

セーヴルは19世紀を通して変わりゆく王室の好みや影響を反映した製品を

作り続けました。

 

また、新しい料理、食べ物や飲み物の好みの移り変わりに合わせて

セーヴルの磁器作りに使う器具も変わっていきました。

 

セーヴルではフラゴナードのような著名なアーティストによって最高級な製品を作りだし

さらにトップの装飾師が集まってきました。

 

セーヴル磁器は常に最上級の磁器を生産し続けています。

 

長い年月を経て、セーヴル磁器はフランスの磁器が

世界を代表する最高級品であることを立証しています。

 

英国のWallace Collectionにはセーヴル磁器の代表的なコレクションがあります。

 

また、バッキンガム宮殿のロイヤルコレクション、ウィンザー城、

ワデソンマナーのロスチャイルドコレクションにも素晴らしいコレクションがあります。

 

セーヴル磁器はフランス革命の後に多くの

素晴らしい芸術作品が生まれた19世紀に完成したのです。

 

 

 

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妹尾 満隆

妹尾 満隆

合同会社SENOO商事の代表をしております妹尾満隆と申します。

ウェブという情報を発信してる人が見えてない中で、いろんな間違った情報がネット上にあるのを度々見かけます。

特にアンティークにおいては

・間違った情報
・信ぴょう性のない情報
・そもそも情報がない

などたくさんの課題がありました。

そこで私は、これまでのお客様との取引の実績、知識、経験、情報を元に正しい情報をウェブを通して発信していくことを会社の方針と掲げました。

ただ物を売る会社ではなく、これまでブラックボックスとされてきてた商品の真贋の見分け方を発信するというのが大切なことではないかと思ったからです。

なぜならアンティーク品の場合は情報量の不足から、買い手側が圧倒的に不利な立場にあったからです。

このアンティークの世界をもっとクリーンで、信頼のおける分野に成長させていく事が私の使命だと思っております。

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