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フランスの一流ガラスメーカー「バカラ」の歴史を辿る

 2016/09/08 バカラ
この記事は約 6 分で読めます。 4,348 Views

本日もご覧いただきありがとう御座います♫♫

アンティーク食器専門通販取扱店

博多アンティーク店長の加寿美です(*^^*)

本日は・・・

フランス発、長年の歴史を誇る老舗クリスタルガラスメーカー

【バカラ】(Baccarat)の歴史をご紹介致します 😉

皆さんの中にもご存知の方も多いのではないでしょうか? 😆

それでは、早速見ていきましょう(^^)💓

バカラ社の創成期

バカラ社は、現在より約250年以上前の1764年に創業しました。

フランス北東部のロレーヌ地方の領主であったラヴァル司教(Bishop of Montmorency-Laval)という人が、

当時の王様・ルイ15世から助成金をもらい、ガラス製造所を建てたことがこの会社の始まりです。

会社が建てられた場所は、同じくロレーヌ地方にある「バカラ」という都市。

社名はこの都市の名前から来ているんですね!

創業後、バカラ社はまずガラスボトル、鏡、窓ガラスなどの商品の製造から、その歴史をスタートさせることになります。

最高のガラスを作るために

バカラ社がオープンした時期は、ちょうど「啓蒙運動」への熱狂が高まっていた時期でした。

啓蒙運動とは・・・

「人間の可能性は正しい「理性」によって切り開かれるもので、

それによって人類の幸福などを得ることができる」

という17~18世紀のヨーロッパ全体で高まった思想運動のことです。(なんだか、ちょっと難しいですね・・・💦)

この頃から個人の権利などが意識されるようになり、

バカラ社内でもそれらを求める小さなコミュニティー作られていました。

ですが当時、社内の労働者の福祉は万全に守られているとは言えなかったようです。

その理由として、ガラス製造がまだ不完全なものだったことがあります。

ガラスは天候など様々な要素に左右されてしまうため、職人たちは工場の近くに住んでいたそうです。

常に最高のガラスを作るために、何かあったときはすぐに工場に飛んでいけるようにしていたのでしょうね☝

寝る間も惜しんで、全身全霊でガラス作りに勤しんでいたんですね~・・・素晴らしい!!

その甲斐があり、現在では以下のような精巧なガラス製品を作り上げるまでに至りました。

【ゾウの小像】

繊細なガラス製ながらも、ゾウの強靭さが見事に表現されていますね(^^)💓

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【イルカの小像】

なんだか今にも動き出しそうな躍動感がありますねー✨

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それでは、またバカラの歴史に戻りましょう。

まだまだ続きますよ~(^^)

混乱の時代

バカラ社がオープンしてから30年程経った1789年、かの有名な「フランス革命」が勃発しました。

そのため、会社は度重なる経済難に直面し、以後それに頭を悩ますことになります。

当時、フランス国内での経済難は珍しいことではありませんでしたが、

その後の内戦、そしてナポレオン戦争が始まると、

19世紀初期、状況は悪化し経済難はヨーロッパ全土に広がってしまいます…

1816年までの約30年間、インフレーションの煽りを受けてバカラ社は多くの損失を出し、

工場はダルティグ氏(Monsieur d’Artigues)というベルギー人のガラス職人によって買収されることになります。

ダルディグ氏は野心の強い人物で、会社を世界一のガラスメーカーに成長させることを目指し始めました。

バカラ、国境を越える

1830年代、バカラ社はマーケットをフランス国外まで拡大しました。

トルコのコンスタンティノープル(現在のイスタンブール)ほど離れたところまで、

調度品、燭台、そしてクリスタル製のキセルパイプなどの輸出を開始したのです!

その8年後には、カラークリスタルの製造法を発見し、

その方法はバカラの最高企業秘密となっているそうです。

19世紀の終わり、バカラは「王のクリスタル」との異名を手に入れるほどになりました✨

会社の成長、そして現在に至る

1841年、バカラ社は「ハーコート」(Harcourt)カットをデザインしました。

このカットは現在でも製造が行われており、発表後から常に高い人気を誇り、コレクターもいるほどです。

こちらが【ハーコート・カット】のゴブレット↓↓↓

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派手さはないものの、ガラスの透明感が伝わる素敵なデザインですね✨

水を注ぐだけでサマになる、おしゃれなゴブレットです💕

創業以来、バカラ社はルイ18世、シャルル10世、ルイ・フィリップ、ナポレオン3世など、

多くのフランス王のテーブルを優美に飾る役割を担ってきました。

そして、二度の世界大戦中(1914~1918、1939~1945)も、バカラ社は変わらず稼働を続けました。

軍事産業に合わせた製造中心にシフトしていましたが、

この柔軟な対応のおかげで、大戦中も職人の多くを手放すことなく乗り越えることができたようです。

そして現在までバカラ社は安定した成長を続け、

創業時から250年の時を越えて、今日も多くの人に愛されています(^^)💓

少々長くなってしまいましたが、いかがでしたでしょうか❓

今では世界の頂点に君臨するバカラにも、苦難の過去があったんですねー 🙂

その職人たちの苦労の成果が、数々の美しいクリスタルガラスだと思うと、なんだか感慨深いものがありますね( ̄▽ ̄*)

バカラのクリスタルガラスを目にするときは、是非その歴史に思いを馳せてみてください♪

ガラスの輝きを、より一層感じられるかもしれないですよ💓💓

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妹尾 満隆

妹尾 満隆

合同会社SENOO商事の代表をしております妹尾満隆と申します。

ウェブという情報を発信してる人が見えてない中で、いろんな間違った情報がネット上にあるのを度々見かけます。

特にアンティークにおいては

・間違った情報
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・そもそも情報がない

などたくさんの課題がありました。

そこで私は、これまでのお客様との取引の実績、知識、経験、情報を元に正しい情報をウェブを通して発信していくことを会社の方針と掲げました。

ただ物を売る会社ではなく、これまでブラックボックスとされてきてた商品の真贋の見分け方を発信するというのが大切なことではないかと思ったからです。

なぜならアンティーク品の場合は情報量の不足から、買い手側が圧倒的に不利な立場にあったからです。

このアンティークの世界をもっとクリーンで、信頼のおける分野に成長させていく事が私の使命だと思っております。

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