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これは違う?クリストフル(Christofle)シルバーの歴代マーク ギャレア gallia 刻印を詳しく解説

 2016/06/04 クリストフル
この記事は約 11 分で読めます。 5,888 Views

こんにちは✨

クリストフル専門店のカズミです(*^^*)

 

今日は梅雨入りの発表がありまして、もう梅雨が終わったら本格的に

夏が来るかぁと思ったら何だか花火が頭に浮かびました😊

 

近くで花火大会があるのでそれを楽しみに毎日頑張ろうと思います👍

 

梅雨の時期なると中々外には出たくはないですよね。

 

 

なので私は梅雨の時期になるといつも銀食器のお手入れをして

あげています🎵

やっぱり湿気も多いので黒ずみやすいんですよね。

 

銀食器のお手入れ方法に興味がある方はこちらをご覧ください。

銀食器のお手入れ方法から磨き方

 

 

そして今日はこんなご質問を頂きました🎵

 

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

初めまして、(名前)と申します。

いつも食器関係のブログを楽しく拝見させて頂いております。

私もクリストフルをコレクションしているんですけど

 

これってクリストフルなのかなぁ?

 

って曖昧な私の記憶のマークがあります(笑)

 

もちろん、クリストフルって書いてあるのは分かるのですが

鶏のマークとかってどうだったっけ?

って思ったりします。

 

なのでお手数おかけしますが、クリストフルの歴代のマークを

教えて頂いてもよろしいでしょうか?

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

 

おっしゃる通り確かにクリストフルのマークってこれどうかなぁ?

ってのがありますもんね😊

 

と言う訳で本日はそんなクリストフルの歴代のマークたちをご紹介していきますね👍

170 年前に創業を開始し現代まで続くフランスの有名銀細工師会社クリストフルは、

世界に先立ち安価で高品質な銀メッキアイテムの大量生産を成した先駆者の一人です🎵

 

ここからはクリストフルマーク銀メッキの概要に加えて新たに発見されたマークを紹介しますね😊

 

図 1a と 1b は 1844-1862 年に使用された初期クリストフル規格マークです。

このマ ークの主要構成要素は以下の通りです。

 

 

 

 

1)楕円形に4つの星、ヤシのような2つの枝の上の真ん中にチャールズ・クリストフルの 頭文字 CC

このような楕円マークを CC 楕円マークと呼びます。

 

2)カルトゥーシュのクリストフル銘(CHRISTFLEの刻印)

 

3)アイテム番号  149240

 

4)CC 楕円マークのサイズは、2.1×3.4mm の間です。

NIKOCHRISTOFLE1a             

図1a初期クリストフルマーク 1844-1862 年使用      

NIKOCHRISTOFLE1b 

 図 1 b CC 楕円マーク

 

図2a,2b, 2c は、1862—1935 年、第二期クリストフル規格マークに使用されたマークです🎵

 

このマークを初期と比較してみましょう。

 

主な違いは図 1a で示した CC 楕円 マークが後に四角いボックスに入れられています👀

 

それを CC 楕円マークと呼びます✨

 

キャサ リン・バーレ氏により得られた報告によると(文献 4)四角の中のマークは

poincon de respousabili と呼ばれ、フランスの銀メッキ陶器で制定された 3 つの内の 1 つです。

 

フランスに おける銀メッキグッズの使用は、四角いボックスでメーカーの

イニシャルとシンボルをあしらうことで 1860 年 5 月に公認されました💖

 

 

天秤の中のミツバチのイメージの代わりが、花(ロ ーゼット)です🐝🌹

 

もう1つの新しい要素は、元のひし形の代わりに四角いボックスの銀メッキ称号です。

 

最後に、特徴的な新しい要素の明示に、ひし形の METAL BLANK銘が加えられまし た。

 

 

それを mb ひし形マークと呼びます。このマークが 1878 年以降いくつか表示され、

Maillechort(Alpacca)金属(図 2b)をマークするために使用されました😊

 

銀メッキ器に使用された他の金属にマークはありませんが、(図 2a)これらの他の金属の使用は少量ながら、

ひし形マーク導入後続けられました。

 

1878-1935 年に発行された銀メッキクリストフルアイテムのおよそ 40%は mbひし形マークがないと思われます。

NIKOCHRISTOFLE2a

図 2 a 規格フルマーク 1862-1935 年使用

NIKOCHRISTOFLE2b

図 2 b 規格フルマーク 1862-1935 年使用(Maillechort 金属ひし形サイン)

NIKOCHRISTOFLE2c

図 2 c CC 楕円四角形マーク

 

 

1862-1935 年に使用された規格フルマークの内側の

第3の公認マークはmarque de fabricant か、もしくは単に製造業者名ですね。

 

 

今回の場合ではカルトゥーシュのクリストフル銘ですね✨

 

規格フルマークの内側のクリストフル銘の長さは基準化されておらずアイテムにより、

5.2mm-10.4mm と異なります。

 

 

最も多用された長さ(第 2 期のすべてのアイテム中)は、7.6± 0.2mm です。

 

高さに対するクリストフル銘の長さの比率はそれに反してかなり一定なんです👀

 

 

 

NIKOCHRISTOFLE3

図 3 クリストフルマーク Salzburg 98 追刻

 

 

 

1935年、イニシャルCCの代わりに、

Orfeverie Christofle(SilversmithChristofle)を意味するイニシ ャル

OC を含む第 3 期規格フルマーク(図 4a)が明示され、1983年まで使用されました👍

 

 

CC 楕円四角形マークに反して線の引かれた長方形のボックスに

OC マークが入っていることが一番の違いですね。

 

このマークを OC 楕円長方形マークと呼びます😊

 

もう 1 つの違いは楕円形内部の図面の中にあります。

 

 

規格のOC楕円長方形がミツバチを有する一方、上記のCC楕円四角形マークは

ミツバチの代わりにいくつかの花(ローゼット)を含んでいます🌹🌹

 

 

楕円のサイズはおおよそ 1.6mm±2.6mm(私有の 4 アイテム中)で、

CC マーク(上記参照)の楕円 サイズにおおむね一致します。

 

 

 

1935-1983 年に使用されたフルマークは、四角のボックス

の中の O,Cの2 文字の間の、チェスの象徴の

騎士は銀メッキであることを示すもう 1 つのユニークな要素なんです😊

 

ボックスサイズは、1.8mm×1.8mm-2.2mm×2.2mm の間で様々です。

NIKOCHRISTOFLE4b

図 4 a

規格フルマーク 1935-1983 年使用(無番号)

NIKOCHRISTOFLE4c

図 4 b

OC 楕円長方形マーク(中央のマークがミツバチ🐝)

 

NIKOCHRISTOFLE4d

図 4 c 銀メッキ称号 1935-1983 使用(中央がチェスマーク)

 

 

ここからは最近見つかったクリストフル銀メッキマークを紹介しますね😊

 

この新しい中型規格マークは、(図 5a,5b)で示しています。

 

 

楕円四角形マークや OC 楕円楕円長方形でおなじみの特徴を持っています。

 

 

CC 楕円四角形 マーク(図 2c)同様に、CC 銘はこのマークが

1935 年以前に使用されたものであることの証です。

 

この新しいマークでは、四角の内側の楕円が CC 楕円四角形マークと同様、

製造名と別々 に位置していますが、中型マークの楕円はボックスの中に入れられ

OC 楕円長方形マーク(図 4c)のようにロゼットの代わりにミツバチが入っています🐝

 

 

楕円形のサイズはおおよそ 1.6mm ×2.5mm(私有の 2 アイテム中)で

CC 楕円四角形マーク(図 2c)のサイズに一致します。

NIKOCHRISTOFLE5a

図 5 a 中型規格クリストフルマーク 1930-1935 番号 3・32 は単に製造日の月と年を表す。

 

3月1932年

NIKOCHRISTOFLE5b

図5b CC中型クリストフルマーク内側で使用 楕円四角形マーク

 

 

 

終わりに、クリストフルの中型楕円マークの

同時期に発行された(図 6)Gallia 金属(いわゆる ORFEVRERIE GALLIA)

仕様を新たに発見しましたが、Galliaアイ テムに使用されるマークに相当する

楕円形のサイズは非常に小さく僅かに 1.1mm×1.6mmです。

 

クリストフルの記載がありませんがこちらのマークもクリストフル社製なので

覚えておいても損はないですよね😊

 

 

 

NIKOCHRISTOFLE7

図6Gallia金属仕様 クリストフル銀メッキアイテム 中型CC楕円四角形マーク

g1

図7  馬と鶏のマーク

鶏のマークの下にGalliaの刻印

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

クリストフルのマークも色々あって170年の歴史がある分奥が深いですね😊

 

クリストフルの中に、こんなマークがあるか分からないといった場合は

上記を参考に照らし合わせて頂けたらと思います✨

 

そんな歴史のあるカトラリー、クリストフルに少し興味が湧いてきてのでは

ないですか?

 

 

 

私のお店でもクリストフルを扱っておりますので

お時間のある際に覗いてみて下さいね(*^^*)

 

 

【クリストフル専門ショップ 】

安心の交換・返品保証サービスを承ります♪

 

「今年から、クリストフルを購入したい!

 

でもなぁ、

通販で商品を購入するのってちょっと 不安だし〜💦

う〜ん💦? イメージと違かったらどうしよう〜(*_*)」

 

こんな不安って皆さんにもあると思うんです👀‼️

 

私はこんな不安がありながらも、

でも通販って便利だし 辞められないんですよねぇ・・・💦

 

私も初めてのネットショップで購入する時は

『ちゃんと届くのかなぁ』

と心配になります☝️

 

貴方のそんな気持ちとっても分かります💓

 

そんな貴方にも

安心して楽しくお買いものをしていただきたい!!!

 

その想いから、

当店では 安心の交換・返品保証サービスを

させていただきます✨

 

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妹尾 満隆

妹尾 満隆

合同会社SENOO商事の代表をしております妹尾満隆と申します。

ウェブという情報を発信してる人が見えてない中で、いろんな間違った情報がネット上にあるのを度々見かけます。

特にアンティークにおいては

・間違った情報
・信ぴょう性のない情報
・そもそも情報がない

などたくさんの課題がありました。

そこで私は、これまでのお客様との取引の実績、知識、経験、情報を元に正しい情報をウェブを通して発信していくことを会社の方針と掲げました。

ただ物を売る会社ではなく、これまでブラックボックスとされてきてた商品の真贋の見分け方を発信するというのが大切なことではないかと思ったからです。

なぜならアンティーク品の場合は情報量の不足から、買い手側が圧倒的に不利な立場にあったからです。

このアンティークの世界をもっとクリーンで、信頼のおける分野に成長させていく事が私の使命だと思っております。

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