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マイセンマークと双剣の歴史(Meissen)

 2015/09/28 マイセン
この記事は約 7 分で読めます。 6,275 Views

本日もご覧いただき有難う御座います(*^^*)

 

マイセン(meissen)通販取扱店

マイセンショップ店長の加寿美です♫

 

 

 

マイセンのマークの歴史って本当に奥が深いんですよ☝️✨

 

 

 

もう300年の歴史ある会社ですのでやっぱり、いろいろなマークがありますよね(*^^*)

 

 

 

今日はそのマークについて、どの年代にどんなマークをしてあるのかの説明をしていきますね♫

○青い双剣のマイセン

マイセン

 

 

こちらではアンティークマイセンの詳細な歴史について説明していきます✨

 

上記はマイセンの中の代表作インドの華のセットになります☝️

 

飲食器から装飾用美術品に磁器人形と、西洋磁器の起源でもあるドイツのマイセン磁器は、職人の手によってその形を大きく変化させています。

 

また熟練の絵付師が表現する『ブルー・オニオン』は、マイセン食器の代表的な色合いと言われています(*^^*)

 

そのコバルトブルーが輝く『青い双剣』は、1723年から贋作対策として高台内側に描かれている、マイセンのシンボルマークです☝️✨

 

マイセンの『青い双剣』は、300年の歴史の風に晒されても、今日まで錆びることなく受け継がれています👀💓

 

その歴史の一部始終をご紹介していきますねっ♩

 

○マイセンの始まりは18世紀

 

1709年10月19日、マイセン磁器の誕生の産声は、西洋磁器の歴史の始まりでもあります。

 

『青い双剣』は1723年以降に描かれていますが、マイセンの歴史はもう少し遡ることができます☝️

 

その始まりに欠かせないのが、マイセンの生みの親であるヨハン・フリードリヒ・ベトガー、そのベトガーに磁器制作を命じたザクセン選帝侯兼ポーランドの強健王アウグスト2世、そして磁器焼成の技術を完成させたエーレンフリート・ヴァルター・チルンハウスの三人です♩

 

 

まず、チルンハウスがイギリスやイタリアなどの先進国から最新の学問を学んでドイツに帰ってきたのが1679年です✨

 

その学んできた知識を活かして、最新の科学理論を実験にて次々に証明していきます!

 

そしてそこから得られた科学技術を使って、硬質磁器を発明するという事業を始めますが、ここで一旦話を他の二人の方に移します(*^^*)

 

1697年にポーランド王の地位についたアウグスト2世は、芸術作品に目がなく、特に東洋の白磁に強い執着を見せていました✨ 

磁器は白い黄金として高価な輸出品となり国を潤沢にしてくれると考えました。

 

そして1701年、卑金属を金に変える錬金術を研究していたベトガーに白磁器の制作を命じます☝️

 

そのアウグスト2世とベトガーの元に、この時すでに軟質磁器の開発に成功していたチルンハウスが、その技術を売り込みにやってきたのです。

 

1704年からはベトガーとチルンハウスが協力して磁器制作に取り掛かり、ザクセン全土からいくつもの陶土が集められ、1708年ごろの試作品には、既に白い硬質磁器があったとされています☝️

 

チルンハウスは1708年に他界してしまいますが、翌年3月にベトガーがアウグスト2世に磁器発明の報告をし、検査委員会の調査の結果、1709年10月19日に正式な文書が王に届いたのです👀✨

 

これがマイセンの起源になります☝️

○多くの様式を取り入れてきたマイセンの300年

 

マイセンで本格的に磁器生産が始まるのは1713年以降で、そこから上絵付(一度釉薬を塗って本焼した後に、絵を描いて低火度で焼き付ける手法)並びに青や赤の上絵具の技法が開発されます✨

 

1717年に染付技法を開発し、1720年から実用化、いよいよマイセン磁器の生産の土台が完成します👀💓

 

クリエイティブな世界の入り口は模倣からと言われていますが、マイセン窯もその例に漏れず、アウグスト2世が集めた東洋磁器の模倣から始まります☝️

 

 

 

中国趣味(シノワズリ)と呼ばれる装飾文様は、東洋の絵付技術に想いを寄せていたアウグスト2世にも高く評価されて、当時のマイセン窯の代表的な絵付となりました。

 

シノワズリの中でも最も人気が高く、ほとんど市場に出て来ない作品があります(*^^*)

 

それは柿右衛門様式御所車です☝️✨

 

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そして1739年には、現代の人々の心さえも掌握している、美しいコバルトブルーの『ブルー・オニオン』文様の染付磁器が完成されます✨

 

下記はマイセンのブルーオニオン透かしプレートになります。

 

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食器全体にわずかな凹凸を作ることで白鳥の羽毛をイメージさせる『スワン・サービス』が完成された、造形面でもマイセン窯の質の高さを示した時期になります☝️

 

マイセンの歴史は中国趣味から始まり、徐々にヨーロッパ独自のロココ様式へと変換していきます(^^)

 

下記はマイセンのスワンティーカップ&ソーサーになります。

 

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優美で滑らかな曲線を絵付と造形の両方の面で繊細に表現していたため、ドイツ・ロココの集大成と呼ばれる完成度となっています✨

 

『エレメントの壺』と呼ばれる暖炉用の水差しが、この時代の代表的な作品の一つとして挙げられます☝️✨

 

18世紀後半に差し掛かるころには、シンプルで荘厳な新古典主義様式がヨーロッパで広まります(^^)

 

特に磁器の性質にも大きな変化をもたらし、フランスのセーブル窯で大理石のような質感を持つビスキュイ磁器が作られて話題になると、イセンでも多くのビスキュイ磁器が作られます💓

 

作風としては、古代の壺やギリシャ神話をモチーフにした作品が多いですね♩

 

そして、この新古典主義に見られる、過去の造形への興味が、マイセンの歴史にも向けられるようになります(*^^*)

 

19世紀中頃、人々がより豊富な種類の造形に期待するようになると、その要望に応える為に、マイセンの中で、今までに人気だった様式を復活させる流れが生まれます☝️

 

歴史主義と呼ばれるこの時代の特徴は、一つの作品に複数の歴史的背景が共存している点です✨

『プラチナ絵神話文双耳瓶』と呼ばれる壺にはその特徴が良く現れています👀💓

 

まず形は紀元前5世紀のギリシャで主流だったクラテル(火山のクレーターの意)型、そして銅に描かれている絵画は18世紀中ごろに神話の人物を主題にして描いた連続画で、16世紀に手法が完成されたイタリアのマジョリカ陶器の絵画の様式で描かれています☝️✨

過去のデザイン、絵画を元に時代の風潮を取り入れることで、新しい様式を作り上げていたのがこの時代です(^^)

 

時代、民衆の期待、他の陶磁器文化の変化にも、マイセンとしての確固たる技術を保ちつつ柔軟に対応してきました♩

それは現代でも変わらず、磁器製造の過程が機械化されていく中でも、伝統の手工芸技術を残し続けてきたからこそ、今なお完成度の高い作品として認知されているのです☝️✨

○現在のマイセンの姿

現在のマイセンは、競争率10倍の芸術学校で技術を磨いたアルチザン(仏語、職人の意)たちが、300年の歴史に恥じない実力を発揮しています(*^^*)

芸術学校での4年以上の修行を経ても一人前にはまだ届かない、最低でも10年は必要と言われている点でも、技術的なレベルの高さが窺えます👀!

 

その鍛え抜かれた技術を極限まで高める集中力で、一本一本正確に模様を描いていきます✨

 

そのため、簡単な模様でも1ヶ月、複雑なら3ヶ月から半年もかかるとのことです👀‼️

 

職人たちが作品を作る前段階から始まる長い戦いに勝ち続けているからこそ、マイセン作品の美しさは保たれているのです💓

 

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妹尾 満隆

妹尾 満隆

合同会社SENOO商事の代表をしております妹尾満隆と申します。

ウェブという情報を発信してる人が見えてない中で、いろんな間違った情報がネット上にあるのを度々見かけます。

特にアンティークにおいては

・間違った情報
・信ぴょう性のない情報
・そもそも情報がない

などたくさんの課題がありました。

そこで私は、これまでのお客様との取引の実績、知識、経験、情報を元に正しい情報をウェブを通して発信していくことを会社の方針と掲げました。

ただ物を売る会社ではなく、これまでブラックボックスとされてきてた商品の真贋の見分け方を発信するというのが大切なことではないかと思ったからです。

なぜならアンティーク品の場合は情報量の不足から、買い手側が圧倒的に不利な立場にあったからです。

このアンティークの世界をもっとクリーンで、信頼のおける分野に成長させていく事が私の使命だと思っております。

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