現代バカラグラスの人気モデルランキング baccarat
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バカラ創業から現代に至るまで、多くのモデルを輩出してきたバカラですが、その中でも人気のあるものはどのモデルなのでしょう。
タダでさえライバル会社の多いクリスタルガラスです。
今も尚、勢いが留まらないバカラ愛好家達が愛して止まないその魅力。
今回は、歴代モデル人気上位5位を説明を踏まえながらご紹介したいと思います。
人気第5位 カッティングが秀逸な グローリア
グローリアとは【栄光】を意味する女性の名前です。
このモデルが人気なのは、秀逸なねじり模様に刻まれたカッティングの美しさが、勝利の女神ニケの翼をイメージさせることからです。
どんな時にも上を目指し続ける愛好家には、無くてはならないコレクションの一つになります。
最近のグラスには、同じようなカッティングモデルを多く見ますが、ストレートにカッティングが入ったものが多く、緩やかなカーブを描いたこのグローリアのようなものは少ないです。
人気第4位 澄んだクリスタルガラスの至高 ドンペリニヨン
シャンパンを発明者である【ドンペリニヨン僧侶】の名前を冠されたドンペリニヨンモデルは、注いだ液体の色味や香りを愉しむことよりも、その飲み心地を愉しむことが根底にあるモデルです。
特に、シャンパンのようなスパークリングワインなどを愉しむ場合、ボウル底から立ちのぼる泡立ちが、綺麗に一筋に立ちのぼる様は心を掴んで離しません。
数多くのシャンパングラスの中でも、このドンペリニヨンモデルは秀逸です。
シャンパンを愉しむため、その中でもドンペリニヨンはシャンパンの中でも特別なものになります。
その特別なものを愉しむために作られたモデルですので、透明度の高さもリムの薄さも素晴らしいの一言に尽きます。
人気第3位 創業初期から人気を独占してきたアシッドエッチングの粋 ローハン
1855年、パリ万博で名誉対象を受賞したほどの素晴らしいモデル【ローハン】は、タンブラー・ワイングラス・ゴブレットと、その全てのグラスの種類において、ボウル全体に規則的に蔦柄のエッチングが施されたものです。
その素晴らしさは、パリ万博よりも更に遡り、1823年のパリ国民博覧会にてその透明度と繊細なエッチングの技術の高さを認められ金賞を受賞しているという歴史からも明らかで、ルイ18世を始めとする世界の王侯貴族がこぞって愛用したほどのモデルです。
人気第2位 道化師と名付けられた悲しき美しきクリスタルの衣装 アルルカン
ヨーロッパの道化芝居【コメディア・デラルテ】の中に登場するキャラクターであるアルルカンをイメージして作られたこのモデルは、当時でも奇抜なスタイルを誇り人気をその手にし、今も尚その人気は衰えることがありません。
ちょうど道化師の衣装の肩の部分に同じようなデザインが見られますが、縦に筋を入れ腕に入る前に少し手繰ったようなシワが入ります。
この形状を見事に表現した美しいカッティングが世界を魅了しました。
この華麗なカッティング技術を認められたことで、クリスタル界の王者としての称賛を浴びている理由でしょう。
人気第1位 バカラがバカラたる所以となった最高の逸品 アルクール
1825年、このアルクールは誕生しました。
バカラが1764年にガラス製作を始めてから、1816年頃からクリスタルガラスの製作に移行し、来る1823年、国王ルイ18世がバカラにグラスセットを発注することになります。
この国王からの発注を皮切りに、バカラの人気が爆発的なものになりました。
その中の一つ、アルクール侯爵への献上品として作られたグラスセット。それが今も尚受け継がれている【アルクール】です。
そして、それが現代に措いてもフランス人が最も愛するモデルであるという事実です。
しかし、このアルクールにも危機的時期がありました。
1910年、アールデコスタイルが流行したことで、再販開始されたのですが、それまでの間は正に暗黒時代を過ごしてきたバカラです。
アルクールがバカラの中のバカラと言われる理由は、バカラのマークを見ていただくと分かります。
このマークに描かれているのはアルクールです。
重厚感があり、デザイン性に飛んだだけではなく、繊細なアーチ状のフラットカッティング、推奨のような透明感、六角形のプレートも、ダイヤモンドを配したようなステムも、その全てが完全なバランスと物語を愛好者だけでなく、このグラスを目にした全ての人々に訴えかけてくるエレガンスさが、他のどのモデルよりも強いのです。
これはこれから輩出される多くのモデルにも真似できないバカラの歴史です。
まとめ
バカラにはまだまだ多くのモデルがたくさん存在します。
それでもこの5モデルは、他のモデルの追従を許さないほどの人気を有しているのです。
手に入れたくても手が届かないなんてものもありますが、高級クリスタルグラスとしてその頂点に座しているには、一日一日の進化と古き善き伝統を忘れていないその職人たちの想いがあるからであると言えるでしょう。