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スイスの空軍腕時計ブランド ブライトリング(Breitling) クロノマチック(Chronomatic)の変遷

ブライトリング
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アンティークテーブルウェアのユーチューブチャンネル

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ブライトリングの革命的な時計 クロノマチック

1969年ブライトリングはクロノマチックを発表しましたが、このクロノマチックの発表は、同時に自動巻きクロノグラフの発表でもありました。

以来、メンズウォッチを語るうえで、クロノマチックの登場は歴史的な大きな節目であったとは誰もが認めるところです。

誕生以来、クロノマチックは多岐にわたるモデルに採用されていることからも、いかに素晴らしいモデルとして認められていたかを知ることができます。

豪華さ、モダンなケース、そして、男性的なデザインは見ているだけでうっとりとさせられます。

ブライトリング クロノマチック 24H ゴールド Ref H22360

ブライトリング クロノマチック 24H ゴールド Ref H22360

腕時計におけるパイオニア

活動的で大胆なデザインのブライトリング クロノマチックは1960年代、腕時計史上初の自動巻きクロノグラフとしてセンセーショナルなデビューを飾りました。

 

その後も後継モデルが発表されますが、どのモデルも存在感のある大きさのケースが特徴でブライトリングらしさを演出しています。

また、自動巻きムーブメントを搭載したブライトリングのクロノグラフはクロノマチックの呼称が付けられるようになりました。例えば、クロノマット クロノマチック、ナビタイマー クロノマチックなどがその代表です。

これらのモデルをはじめ、クロノマチックの後継モデルの特徴の一つは、リューズが9時側の方向、つまり、左側に付いていることです。

このスタイリッシュなデザインこそが、クロノマチックは毎日手動で巻き上げる必要がないこと、つまり、ユーザーの腕の動きを利用して巻き上げを行う自動巻きムーブメントであることを的確に表しています。

 

20世紀における腕時計革命

伝説のクロノマチック キャリバー11を搭載したブライトリングの時計は1969年に発表されました。

クロノグラフの原型が登場してから約100年の歳月を経て、ブライトリングクロノマチックは一秒以下の単位で時間を計測するというクロノグラフの世界の未来に変革をもたらしたのです。

ブライトリング クロノマチック コスモノート Ref 1810

ブライトリング クロノマチック コスモノート Ref 1810 (1969年)

開発成果として生まれた自動巻きクロノグラフムーブメントであるクロノマチックは4つのバージョンがありました。

キャリバー11はそのなかでも特に有名です。キャリバー12の方が時間当たり21,600回と振動数が多かったり、キャリバー14、キャリバー15も同様に上位機能が付いたりしていたにも関わらず、キャリバー11の方が圧倒的に有名です。

ブライトリング クロノマチック クロノマット Ref 1806 キャリバー12

ブライトリング クロノマチック クロノマット Ref 1806 キャリバー12

 

この新しいムーブメントは数多くのブライトリングのモデルに搭載されました。クロノマット、ナビタイマー、コーパイロット、そして、クロノマチックというそのものの名前のモデルに搭載されたのです。

これら全てのモデルにはクロノマチックの設計上、リューズが左側についています。この左側のリューズは日常的に装着している限りは巻き上げの必要がないという事実を目に見えて表しています。

ブライトリング クロノマチック レッドブル エアレース Ref 41389

ブライトリング クロノマチック レッドブル エアレース Ref 41389

キャリバー11開発レース

有名なキャリバー11ですが、その誕生の裏には歴史的なレースがありました。

1960年代、世界初の自動巻きクロノグラフの開発者となるのは誰かをかけたレースが繰り広げられていました。

このレースには2つのグループが参加していました。

モバードとゼニスの2社が組んだチームと、ホイヤー、ブライトリング、ハミルトン、デュボア・デプラの4社が組んだチームです。

両チームとも、ほぼ、同時に開発を成功させ、1969年のバーゼル・フェアで開発の成果をお披露目しました。両チームとも自身が世界初の自動巻きクロノグラフをしたと主張しましたが、軍配はホイヤー、ブライトリング、ハミルトン、デュボア・デプラの4社が開発したキャリバー11に上がりました。

1965年、クロノグラフの専門家であるブライトリングとホイヤー・レオニダスはハミルトン・ビューレン、そして、デュボア・デプラと共に、開発計画をスタートさせました。

1965年、各社の代表が初めて集まった際、この計画の秘密裏に進めることにこだわり、「99」というコードネームを付けたのです。この会合で、各社の役割分担が決定しました。

ビューレンは自動巻き用の特殊装置を請け負いました。これには、ビューレンのキャリバー「イントラマチック」が採用されました。マイクロ・ローターによるスライド式ピニオンを介して双方向にしっかりと巻き上げる装置です。

デュボア・デプラはクロノグラフモジュールを担当しました。クーリスレバーでの切り替え式のクロノグラフユニット8510を採用し、12時間計と30分計を装備しています。

また、振動ピニオンも同じくデプラが担当しましたが、元々はエドゥアルト・ホイヤーの発明品です。

ブライトリングとホイヤーはその他の構成品の開発、文字盤やケースのデザイン監修を担当しました。

1967年9月22日、ホイヤー、ブライトリング、ハミルトン、デュボア・デプラはキャリバー11の特許を申請しました。

1968年までには、4社のグループは最終テストを終え、プロトタイプを作成しました。結果は良好でした。自動巻きのキャリバー11は厳しい環境下でもクロノグラフに求められる正確性を再現することができたのです。

1968年9月、ブライトリングはクロノマチックの最初の試作品を製造します。これは、まさに世界初の自動巻きクロノグラフであったのです。

ブライトリング クロノマチック クロノマット コーパイロット Ref 7651 試作品

ブライトリング クロノマチック クロノマット コーパイロット Ref 7651 試作品

1696年3月、500,000スイスフランを投資したプロジェクトが終わり、遂に、世界初の自動巻きクロノグラフが公開されました。

それは、モバードとゼニスのグループ開発のエル・プリメロが同年のバーゼル・フェアで出展される1カ月以上前のことでした。

そして、1972年8月31日、キャリバー11の特許が正式に認められたのです。

21世紀の装いを見せるクロノマチック

21世紀の始まりともに、ブライトリングは自社カタログ「クロノローグ」にクロノマチックを復活させました。

1969年からの往年のモデルに敬意を払い、2004年、ブライトリングはクロノマチックSE(Ref.A41350)を1,000本限定で発売したのです。

このレトロな時計はクロノマチックの原点をそのままに、左側にリューズを配置し、スチールバージョンとゴールドバージョンの2つのバージョンが用意されました。

ブライトリング クロノマチック Ref A41350

ブライトリング クロノマチック Ref A41350

2006年になると、ブライトリングはブライトリングクロノマチック(Ref.A41360)を発表しますが、このモデルもまた、オリジナルを忠実に再現して、リューズは左側にあります。

ブライトリング クロノマチック Ref A41360

ブライトリング クロノマチック Ref A41360

続いて2008年になると、クロノマチック49(Ref.14360)が発表され、49ミリケースを搭載してよりモダンなスタイルとなったのですが、リューズは右側3時の方向に付けられました。クロノグラフで自動巻きというこだわりは崩していませんが、自動巻きは、もはや珍しいものではなくなっていました。

ブライトリング クロノマチック Ref A14360

ブライトリング クロノマチック Ref A14360

そこで、新しいクロノマチックではラバーのスライドルールベゼル(回転尺)を採用しました。これまで馴染みのなかった素材を使うことで、安定性、グリップと言った実用面と新たな特徴といったソフト面の刷新が可能になったのです。

2011年、2,000本限定で販売されたクロノマチック1461(Ref.A19360)は、全てがスチール製でしたが、新しい機能として4年カレンダーが搭載されていました。

ブライトリング クロノマチック 1461 Ref A19360

ブライトリング クロノマチック 1461 Ref A19360

今のところ、クロノマチックは「クロノログ」から姿を消しています。しかし、ラッキーなことに、クロノマチックは中古でも新品でもお手頃な値段で入手することができます。

また、クロノマチックがブライトリングのメンズ向けコレクションに加わることも近い将来あるかもしれません。

 


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妹尾 満隆

妹尾 満隆

合同会社SENOO商事の代表をしております妹尾満隆と申します。

ウェブという情報を発信してる人が見えてない中で、いろんな間違った情報がネット上にあるのを度々見かけます。

特にアンティークにおいては

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そこで私は、これまでのお客様との取引の実績、知識、経験、情報を元に正しい情報をウェブを通して発信していくことを会社の方針と掲げました。

ただ物を売る会社ではなく、これまでブラックボックスとされてきてた商品の真贋の見分け方を発信するというのが大切なことではないかと思ったからです。

なぜならアンティーク品の場合は情報量の不足から、買い手側が圧倒的に不利な立場にあったからです。

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