フランスのガラス工芸家 エミールガレ(emile galle)の素晴らしき作品のご紹介
目次
- 1 エミールガレ 木・象嵌細工 花と蝶文 マルケトリテーブル
- 2 アンティーク ガレ カメオガラス 紫陽花の花の花瓶 1900年頃 フランス製
- 3 ミニチュア 葉文 花瓶 正真正銘 ガレ作
- 4 アールヌーヴォー エミールガレ きのこ・蜻蛉・蝶文 貴重なファイアンス焼き 陶器
- 5 美しいアンティーク フランス製 カメオ 工芸ガラス 花瓶 ガレ オリジナルサイン入り
- 6 ミニチュア フランス製 カメオガラス オレンジ・黄色・茶色の花文 ガレサイン入り
- 7 エミールガレ フランス製 カメオガラス シクラメン 植物の花文花瓶
- 8 エミールガレ作 フランス製 ミニチュア カメオガラス 風景図花瓶
- 9 フランスの工芸家 エミールガレ作 アシッド・エッチング(腐食技法)つぼみ文 花瓶
- 10 フランスの工芸家 エミールガレ作 大輪の花の花瓶
- 11 フランス製 エミールガレ カメオ彫り 工芸ガラス 香水瓶 1910年頃
- 12 フランス製 エミールガレ カメオ工芸ガラス 香水瓶 アトマイザー 1910年頃
- 13 フランスのガラス工芸家 エミールガレ ミニチュア カメオガラス 花瓶
- 14 エミールガレ作 ミニチュア カメオガラス パープル 花瓶
- 15 エミールガレ フランス製 カメオガラス バンジョー型 花瓶 藤花文
- 16 エミールガレ作 木・象嵌細工 マホガニー 二段 ウッドスタンド 1900年頃
- 17 エミールガレ作 フランス製 カメオガラス アトマイザー付香水瓶 1906-1914年頃
- 18 エミールガレ(1846/1904) カメオガラス つぼみ文 花瓶一輪挿し
- 19 エミール・ガレ(1846/1904) カメオガラス 野草文 花瓶
- 20 エミール・ガレ カメオガラス 卵型 野草文 花瓶
- 21 エミールガレ アシッド・エッチング カメオガラス 花瓶
- 22 エミールガレ 傑作 木・象嵌細工 トレイ カスタムメイド スタンドテーブル
- 23 エミール・ガレ 金縁 テーブルトレイ
- 24 エミールガレ カメオガラス 三色使い バンジョー型の花瓶
- 25 エミールガレ 多色使い カメオガラス 花瓶
エミールガレ 木・象嵌細工 花と蝶文 マルケトリテーブル
ガレの制作した木の象嵌(ぞうがん)細工のテーブル。蝶々と花が描かれています。
1900年頃。
サイズ
長さ 53.34cm
高さ 43.2cm
アンティーク ガレ カメオガラス 紫陽花の花の花瓶 1900年頃 フランス製
めずらしい形の本物のガレサイン入り花瓶で、制作年代は約1900年頃です。ひび、欠け、補修あともなく、全体に素晴らしい状態です。美しいアメジスト色、深みのある緑、ピーチ色とホワイトの彫りと陰影のある花瓶です。厚みがありとても重いガラスで、詳細にみると細部まで非常に美しいです。ご覧いただけるようにgalleとサインがあります。ポンティルのあとは大きめですが磨かれており、画像でも見られるようにとても滑らかです。美しい色合いで、他で見ないような素晴らしい一品ですのでディスプレイに加えるのにぴったりです。
サイズ
高さ 23.95cm
幅 12.38cm
深さ 6.35cm
ミニチュア 葉文 花瓶 正真正銘 ガレ作
オリジナルのガレのカメオガラスのキャビネット用の小型の花瓶です。葉がデザインされています。内側にガレのサインがあります。花瓶はいい状態です。
サイズ
高さ 6cm
アールヌーヴォー エミールガレ きのこ・蜻蛉・蝶文 貴重なファイアンス焼き 陶器
めずらしい大きく美しいガレのファイアンス焼きの陶器の花台です。藤ウィッカー編みのウォールポケットや花台を模倣し美しく作られています。
ベースは咲き乱れたツルの花の周りにシダやきのこ、蝶々を配したアールヌーヴォーの装飾で美しく飾られています。
上の部分は、咲いた花々に吸い寄せられるトンボというアールヌーヴォーの装飾が特徴です。
エミール・ガレのアールヌーヴォーの装飾的陶器という、総合的に考えてもあまり他ではみられない、素晴らしい一品です!
きちんとサインがされており、サインから1877から1888年頃の制作と分かります。
この作品は、ガレのすばらしいファイアンス陶器の作品集、ラ・セラミック・ド・ガレ(ガレの陶器)の116ページに97番として掲載されています。
状態;上塗りのはねている部分が数カ所ありますが、欠けやその他の問題は見当たりません。下部に経年相応の擦れがあります。
サイズ
高さ 30.5cm
幅 17.8cm
美しいアンティーク フランス製 カメオ 工芸ガラス 花瓶 ガレ オリジナルサイン入り
美しいアンティークのカメオ工芸ガラスで、ガレのオリジナルのサイン入りです。色は濃淡の緑、ラベンダーとパステルグリーンです。
グリーンの色合いがパステル調に美しく溶け込んでいます。状態は素晴らしいです。これほど良いのを見つけるのは難しいでしょう。
サイズ
高さ 21.6cm
ミニチュア フランス製 カメオガラス オレンジ・黄色・茶色の花文 ガレサイン入り
この花瓶は、花と葉のモチーフが描かれています。オレンジと黄色、茶色の色調はクラシックな秋の風情です。明るい風合いが、少し濃いめの茶色のガラスを引き立てています。花のデティールが美しいです。花びら一枚一枚のひだが自然の美しさを表しています。この作品の先端は広がり円を描いてます。このお品は、他では見られない、自然の風合いで庭園の情景を美しくクローズアップしています。これはガラス作品の収集家、とりわけガレの作品の収集家にぴったりです。エミール・ガレは、アールヌーヴォー期のフランスの一流のカメオガラスの芸術家です。このお品は、おそらく1920年頃のものです。
サイズ
高さ 13.5cm
エミールガレ フランス製 カメオガラス シクラメン 植物の花文花瓶
すばらしいガレのフランス製のカメオの小型の花瓶です。下は丸みを帯び、首はシリンダーのように先が細くなっていて、足下に短めの台座がついています。スプリンググリーンに重ねられたつや消しのブラッシュピンク(淡いピンク色)のガラスに、シクラメンのボタニカルな花と葉がエッチング(腐食技法)で彫られています。19世紀終りから20世紀初頭の頃の作品。フランス製。
ダメージや補修あとはありません。カメオ彫りでガレとサインがあります。
サイズ
高さ 8.9cm
直径 2.78cm(最大)
エミールガレ作 フランス製 ミニチュア カメオガラス 風景図花瓶
このミニチュアのガラスの花瓶は、美しい山の風景へと導いてくれます。森のある田舎の風景を描き、山々や谷、木々や湖、そして淡い色合いの空で仕上げています。つや消しガラスのパープルと青が混ざりあい、霧にかすむ山々を包み込んでいます。こちらはエミール・ガレの作品の代表的な一品です。ガレは、彼の時代(アールヌーヴォー時代)のフランスの一流のカメオガラス工芸家でした。こちらは、おそらく1920年頃の作品です。ご自宅やコレクションに加えるのにぴったりの一品です。
サイズ
高さ 16cm
フランスの工芸家 エミールガレ作 アシッド・エッチング(腐食技法)つぼみ文 花瓶
こちらはアンティークで、世紀の移り変わる時にフランスで活躍した工芸作家ガレの正真正銘の工芸ガラスつぼみ文花瓶です。
ガラス制作のアシッド(腐食技法)による彫りで作られており、とても魅力的な煌めくような緑が際立ちます。土台の型取りされた薄いゴールデンカラーは彼の作品の特徴的な色です。
下部は丸みを帯びています。欠けやひびはありません。ガラスには摩耗した部分が多少見られます。磨くことも出来ますが、あえて手を加えておりません。
フランス製のガレが作ったオリジナル作品で1800年代末のものです。
サイズ
高さ 14.0cm
周囲 7.62cm x 5.08cm 15.86cm(土台部分)
フランスの工芸家 エミールガレ作 大輪の花の花瓶
この細長い卵型の花瓶は、素晴らしく自然な色調で、庭の光景にクローズアップしています。オレンジイエローから茶色の色相の花のモチーフが描かれています。
オレンジと茶色の部分は、花瓶の下の方へ目線を下げていくと少しずつ深みをましています。
花びらの細かい部分が、花びらのひだや花芯、おしべの先端まで精密に描かれ、この上ない美しさです。
メインに描かれた花は満開ですが、その他はまだつぼみで、まだ早春であることを表しています。
1920年頃の作品で、ガレとサインがあります。エミール・ガレは、アールヌーヴォーの時代の一流のカメオガラスの工芸家です。
サイズ
高さ 14cm
フランス製 エミールガレ カメオ彫り 工芸ガラス 香水瓶 1910年頃
アンティークガラスのエミール・ガレのカメオガラスのアトマイザー付香水瓶です。
茶の花と葉の模様が黄色のガラスに彫ってあります。
正面にガレとサインしてあります。
とてもよい状態です。ひびや擦り傷はありません。
アトマイザー用のバルブは傷んでしまいましたが、交換すれば使用することが出来ます。
先端は金属の部品がついています。
フランス製。1906年から1914年頃。
サイズ
高さ 16.51cm
幅 6.35cm
フランス製 エミールガレ カメオ工芸ガラス 香水瓶 アトマイザー 1910年頃
美しいアンティークのエミール・ガレのフランス製カメオガラスのアトマイザー付香水瓶です。
つやけしのピーチ色のガラスに深いパープルでスイートピーの花模様が彫ってあります。正面にガレとサインがあります。
とてもよい状態です。ひびや擦り傷はありません。
アトマイザー用のバルブは傷みとれていますが、交換して使用することが出来ます。
フランス製。1906年から1914年頃。
サイズ
高さ 19.05cm
幅 5.08cm
フランスのガラス工芸家 エミールガレ ミニチュア カメオガラス 花瓶
このミニチュアの花瓶はつやけしのガラスで、丸いボウルのような形でふちはVの形になっています。
このふちのスタイルは、ガレの作品にもあまり見られないユニークな形です。
緑の葉が花瓶の余白を斜めに横切り、この洒落たガラス作品に自然な動きを加えています。
ガレとサインがあります。
1920年頃の作品です。エミーレ・ガレは、20世紀初頭のフランスのカメオガラスの芸術家でもっとも知られています。
サイズ
高さ 7.6cm
エミールガレ作 ミニチュア カメオガラス パープル 花瓶
このミニチュアの花瓶はつや消しガラスの細長い瓶に丸い土台がついており、
パープルで花のモチーフがほどこされています。
サイズはかなり小さめですが、そこに花のディティールが信じられないほど細かく描かれているのはむしろ注目に値します。ガレとサインがあります。1920年頃の作品です。
エミール・ガレは彼の時代、フランスのカメオガラスの代表的な芸術家でした。
サイズ
高さ 9cm
エミールガレ フランス製 カメオガラス バンジョー型 花瓶 藤花文
これは愛らしいフランス製のカメオガラスの花瓶で、20世紀初頭のガレの作品です。
クラシックなバンジョーの形をしています。
陰影のあるピーチ色の土台に、アメジストの色が外側に重ねてあり、
アシッド(腐食技法)で美しいスイートピーの模様が細やかに描かれています。
色合いが素晴らしく、ソフトでロマンチックです。
全体に欠け、ひび、補修あともなく、状態は完璧です。レリーフでガレとサインしてあります。
サイズ
高さ 17.78cm
幅 5.71cm
エミールガレ作 木・象嵌細工 マホガニー 二段 ウッドスタンド 1900年頃
上段は正方形の形をしており、下段との間には卵形のアーチがついています。
双方の棚には、栗の実と葉の模様が色々な木を用いて象嵌細工で描かれています。
四本の足は補強のために支えがあり、花や葉の模様が細工されています。
上段に象嵌細工でサインがしてあります。
サイズ
高さ 114.3cm
幅/奥行き 40.64cm
エミールガレ作 フランス製 カメオガラス アトマイザー付香水瓶 1906-1914年頃
これはフランス製のエミール・ガレのカメオ工芸ガラスの香水瓶またはコロン瓶です。
サイドにカメオ彫りではっきりとサインがあります。1906年から1914年頃のものです。
この香水瓶は複製品ではありません。
50年以上の間、同じ場所に保管されており、そこから直接手に入れました正真正銘の本物です。
カメオ彫りの香水瓶は、複製は作られておらず、ミニチュアも作られていません。
この作品のガラスと葉の模様のカメオ彫りと同じパターンが、
バニース&ヘンリー・ブラント著「フレンチ・カメオ・ガラス」という本の64ページの82番の20cmの花瓶に見られます。
このガラスのベースは何層も重ねてあり、まだらで深い黄色をしています。
葉と茎は茶色の層が一番上となっています。葉の細かい部分が素晴らしい出来具合です。
瓶の先端にはブラスのような金属がついており、その先端にアトマイザー用のネジとなっています。アトマイザーは黒の布製です。トップを引き抜くと長い透明のガラスの筒がついています。
こちらにはしみがあり。何年もの間この瓶の香水が使われていたことを示しています。
瓶の底は、茶色のガラスで一部が被われており、平らに磨かれています。
底部には経年による擦れがあります。欠け、傷、ひびはありません。
金属部分は経年によりさびと擦れがあります。
こちらのアトマイザーのバルブは試してはおりませんが、そのまま付属しています。
サイズ
高さ 18.73cm
幅 5.72cm
エミールガレ(1846/1904) カメオガラス つぼみ文 花瓶一輪挿し
この美しいカメオ彫りのつぼみ文の花瓶はガレの作品で、洗練されたアールヌーヴォーの傑作です。
まだらの青いベースの上に濃いパープルのガラスが重ねられ、表面にはアシッド(腐食技法)で模様が彫られており、
素晴らしい効果を出しています。
土台となっているガラスはつや消しで、ベルベットのような素晴らしい風合いです。
ガラスの青い色合いは愛らしく薄明かりに輝いているような効果を生み、前景の花のディティールを強調しています。
この花瓶はソリフルール(一輪挿し)の形で、口はせまく、本体はしずく型をしています。
galleのサインが作品のサイドに彫られています。
花瓶は古いものにしてはとてもよい状態で、特筆すべきダメージはありません。
サインもハッキリしています。
サイズ
高さ 13cm
直径 口の部分 2.5cm 土台 3cm
重さ 120g
エミール・ガレ(1846/1904) カメオガラス 野草文 花瓶
エミール・ガレによる美しいアールヌーヴォーのカメオガラスの花瓶です。
白っぽいガラスの下地の表面に深いパープルでワイルドフラワーの模様が彫られています。
表面のつや消しは、花瓶に豊かなベルベットのような風合いを加えており、
この作品に深みを加え、表面の模様の艶を美しくみせています。
花瓶の下部に「galle」とサインしてあります。
欠けやダメージはなく、この年代のものにしては大変よい状態です。
サイズ
高さ 17.75cm
直径 口の部分 3.25cm 土台 8.25cm
重さ 382g
ーカメオ彫りー
カメオ彫りは、何層にも重ねたガラスに絵を彫刻したもので、
表面からレリーフ(浮き彫り)状にきわだってみえます。
ガラスの層の色合いが絵のコントラストを際立たせます。
カメオという言葉は、本来、絵がまわりの表面から盛り上がっているように彫られた彫刻に使われています。
しかし、ガラス工芸の世界では、2色以上のガラスの層に彫刻されている場合のみ、この言葉が使われます。
エミール・ガレ カメオガラス 卵型 野草文 花瓶
エミール・ガレによる美しいアールヌーヴォーのカメオガラスの花瓶です。
つや消しの透明なガラスの下地の表面に深いパープルで花の模様が彫られています。
表面のつや消し部分は、花瓶に豊かなベルベットのような風合いを加え、
装飾部分の艶を美しくみせ、作品に深みを加えています。
花瓶の前面、ふちをくるりと包むような長く巻いた葉の1つの下に「ガレ」とサインしてあります。
この花瓶は卵型で、首はせまく、下部は大きくなっています。
特筆すべき欠けやダメージはなく、この年代のものにしては大変よい状態です。
サイズ
高さ 12.5cm
直径 口の部分 2.5cm 土台 5cm
重さ 180g
エミールガレ アシッド・エッチング カメオガラス 花瓶
こちらはクラシカルな形が美しい、1900年頃のガレの花瓶です。
木の実文の装飾で、実のなっている木の枝部分を大きく描いています。
花瓶のベースの色は深い緑から明るい緑、そしてオレンジと白へと移り変わっています。
装飾は濃淡の緑で細部まで美しく彫られています。
花瓶の下の部分にガレとサインがしてあります。
状態はよく、欠け、ひび、補修あとはありません。経年相応の擦れが見られます。
同じ模様と色合いのガレの花瓶が、バニース&ヘンリー・ブラント著
「フレンチ・カメオガラス」という本の63ページに見られます。
サイズ
高さ 48cm
工房の紹介
有名なフランスのガラス工芸家であるエミール・ガレは、世界が急速に工業化へと向かっていた1846年、フランスのナンシーという町に生まれました。彼の父シャルル・ガレは陶器とガラス制作の工場を所有していました。エミールは早くから植物学、芸術、昆虫学、化学において才能をみせ、その知識は彼がのちに芸術家として仕事する際に大変役立ちました。10代の頃、ガレは遠方へと旅に出かけ、ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート美術館の東洋コレクションでエナメルの技術をみつけ魅了されました。
ガレはマイセンタールのバーガン&シュベールのガラス工房で働き始め、その後1873年に自分自身の会社を設立しました。クラシカルなエナメルデザインの試作をし、その技法に興味を抱いていた彼は、1878年のパリの万国博覧会をみて、その情熱を一気に燃え上がらせました。特に印象的だったのがイギリスのジョゼフ・ロックとジョン・ノースウッドによるカメオガラスとアージー・ルソーによるパート・ド・ヴェールのデザインです。ガレは、彼自身の自然への造詣、化学の知識、芸術家としての目を、カメオガラスや陶器、木象嵌の世界に結びつけていきました。
ガレは1885円に小さな木工所を開き、そこで家具に象嵌細工のデザインをほどこす仕事の経験を積みます。一方、父親の工場でも働き続けました。1889年、エミール・ガレはパリの万国博覧会で新しいガラスの工芸品を展示しました。デザインも色もそれまでにはみられなかったもので、すぐさまセンセーションを巻き起こしました。
アールヌーヴォーという新しいスタイルが現れ始めました。アールヌーヴォーの美学と自然主義は、当然ながらまだ若かったエミール・ガレを惹き付けました。ガレが最初に工房を設立した時は、バーガン&シュベールのガラス工房でガレのデザインを製造していました。しかし、1894年にガレはナンシーに自分自身の工場を建て、その生産を通して彼自身のデザインを創りだすようになりました。ガレは多くの独自のデザインを生み出しており、「エミール・ガレ・クリスタリー(ガラス工房)」で彼が雇っていた優秀な職人たちのデザインも積極的に手直しをしたり認めたりしていたことで有名です。
ガレのデザインは、植物学者として、自然から多くの発想を得ています。虫や花々、葉や草木の一瞬の表情などの模様です。ガレはフランスのレジオン・ドヌール勲章を含め、生涯を通して多くの賞を手にしました。また高い人気を博し、高収入の仕事をこなしました。彼は、骨身を惜しまない努力を何日も要するような複雑で入り組んだガラスデザインから、高品質の工芸ガラスで、美しいながらそれほど製造に費用がかからないデザインまで、どちらも制作しました。
ガレのカメオガラスは、ホイールカット技法のものとアシッド・エッチング(酸による腐食処理)技法のものがあります。どちらも職人の熟練した技能が必要とされます。どちらの技法も、多色使いのガラスの層を少しずつ取り除くことで、複雑で素晴らしい細やかなデザインを創りだします。
ガレの作品、特にカメオガラスは、エミール・ガレの生前中にも、常に幅広く模倣されてきました。彼のスタイルは、ドーム兄弟とミュラー兄弟を含め同時代の多くの人々に影響を及ぼしました。この地方の多くの人々は、まとめてエコール・ド・ナンシー(ナンシー派)として知られており、ガレは初代学長に選ばれました。
ガレは1904年、58才の時に白血病で亡くなりました。彼の未亡人は1914年に第一次世界大戦が勃発するまで、工場でガレのガラスデザインを作り続けました。これらの作品も製造時にガレのサインが描かれていますが、彼の死後はその名前の横に星が加えられるようになりました。第一次世界大戦後、エミールの娘婿であるポール・ベルトリーゼが、再びガレのガラス作品を製造し始めました。彼は、新しいデザインを加えながらも、基本的には花と風景の柄を装飾した多層のカメオガラスを制作していました。ガレの作品の製造は1936年にすべて終えました。
エミールガレ 傑作 木・象嵌細工 トレイ カスタムメイド スタンドテーブル
素晴らしい木・象嵌細工のトレイ。ガレのサイン入り。
サイドに取っ手がついています。カスタムメイド。スタンドつき。1900年頃。
サイズ 62cm x 41cm x 51cm
エミール・ガレ 金縁 テーブルトレイ
こちらはエミールガレによる稀少なクリスタルのテーブル食器です。
この大きなクリスタルのトレイは丸く、縁にむけて内側に曲げられ、八角形となっています。
セピアの色合いで、トレイの縁には、手仕事で金色のツタ模様が描かれています。
こちらは1890年頃のものです。
底部にフランス語で、ナンシーの「エミール・ガレ・クリスタリー(ガラス工房)」
による装飾の品 14インチと書かれています。
サイズ 幅 約35.5cm(最大)
状態はよく、欠け、ひび、補修あとはありません。
しかしながら、トレイの表面と底部には擦れと使用したあとの擦り傷がみられます。
金の飾りにも縁全体に多少かすれた部分が見られますが、それでも、目立った問題もなく、今なおいい状態です。
工房の紹介
有名なフランスのガラス工芸家であるエミール・ガレは、世界が急速に工業化へと向かっていた1846年、フランスのナンシーという町に生まれました。彼の父シャルル・ガレは陶器とガラス制作の工場を所有していました。エミールは早くから植物学、芸術、昆虫学、化学において才能をみせ、その知識は彼がのちに芸術家として仕事する際に大変役立ちました。10代の頃、ガレは遠方へと旅に出かけ、ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート美術館の東洋コレクションでエナメルの技術をみつけ魅了されました。
ガレはマイセンタールのバーガン&シュベールのガラス工房で働き始め、その後1873年に自分自身の会社を設立しました。クラシカルなエナメルデザインの試作をし、その技法に興味を抱いていた彼は、1878年のパリの万国博覧会をみて、その情熱を一気に燃え上がらせました。特に印象的だったのがイギリスのジョゼフ・ロックとジョン・ノースウッドによるカメオガラスとアージー・ルソーによるパート・ド・ヴェールのデザインです。ガレは、彼自身の自然への造詣、化学の知識、芸術家としての目を、カメオガラスや陶器、木象嵌の世界に結びつけていきました。
ガレは1885円に小さな木工所を開き、そこで家具に象嵌細工のデザインをほどこす仕事の経験を積みます。一方、父親の工場でも働き続けました。1889年、エミール・ガレはパリの万国博覧会で新しいガラスの工芸品を展示しました。デザインも色もそれまでにはみられなかったもので、すぐさまセンセーションを巻き起こしました。
アールヌーヴォーという新しいスタイルが現れ始めました。アールヌーヴォーの美学と自然主義は、当然ながらまだ若かったエミール・ガレを惹き付けました。ガレが最初に工房を設立した時は、バーガン&シュベールのガラス工房でガレのデザインを製造していました。しかし、1894年にガレはナンシーに自分自身の工場を建て、その生産を通して彼自身のデザインを創りだすようになりました。ガレは多くの独自のデザインを生み出しており、「エミール・ガレ・クリスタリー(ガラス工房)」で彼が雇っていた優秀な職人たちのデザインも積極的に手直しをしたり認めたりしていたことで有名です。
ガレのデザインは、植物学者として、自然から多くの発想を得ています。虫や花々、葉や草木の一瞬の表情などの模様です。ガレはフランスのレジオン・ドヌール勲章を含め、生涯を通して多くの賞を手にしました。また高い人気を博し、高収入の仕事をこなしました。彼は、骨身を惜しまない努力を何日も要するような複雑で入り組んだガラスデザインから、高品質の工芸ガラスで、美しいながらそれほど製造に費用がかからないデザインまで、どちらも制作しました。
ガレのカメオガラスは、ホイールカット技法のものとアシッド・エッチング(酸による腐食処理)技法のものがあります。どちらも職人の熟練した技能が必要とされます。どちらの技法も、多色使いのガラスの層を少しずつ取り除くことで、複雑で素晴らしい細やかなデザインを創りだします。
ガレの作品、特にカメオガラスは、エミール・ガレの生前中にも、常に幅広く模倣されてきました。彼のスタイルは、ドーム兄弟とミュラー兄弟を含め同時代の多くの人々に影響を及ぼしました。この地方の多くの人々は、まとめてエコール・ド・ナンシー(ナンシー派)として知られており、ガレは初代学長に選ばれました。
ガレは1904年、58才の時に白血病で亡くなりました。彼の未亡人は1914年に第一次世界大戦が勃発するまで、工場でガレのガラスデザインを作り続けました。これらの作品も製造時にガレのサインが描かれていますが、彼の死後はその名前の横に星が加えられるようになりました。
第一次世界大戦後、エミールの娘婿であるポール・ベルトリーゼが、再びガレのガラス作品を製造し始めました。彼は、新しいデザインを加えながらも、基本的には花と風景の柄を装飾した多層のカメオガラスを制作していました。ガレの作品の製造は1936年にすべて終えました。
エミールガレ カメオガラス 三色使い バンジョー型の花瓶
すばらしいカメオガラスの細長い形のガレの花瓶です。
欠け、ひび、キズもなく素晴らしい状態です。
背景は乳白色からソフトピンクにぼかしがかかり、薄い緑色で花、葉、
ツタとサインがアシッド(腐食技法)で彫られています。
サイズ
高さ 20.9cm
幅 6.67cm 3.8cm
エミールガレ 多色使い カメオガラス 花瓶
乳白色とローズ色をバックにオレンジの葉と花がくっきりとアシッド(腐食技法)で彫られています。
花瓶のポンティルあとは磨かれています。
欠け、ひび、細いキズ、その他のダメージなどはありません。
ガレのサインのGの文字の下あたりの土台部分の縁に小さ過ぎて画像に写らないほどの細いキズと、
花瓶の底部にわずかな線が2本みられるのみです。
サイズ
高さ 9.84cm
幅 2.22cm(口) 4.45cm(最大)