バカラグラス モデルシリーズのご紹介 baccarat
目次
- 1 現代のバカラグラスのモデルをまとめてご紹介
- 2 1.モデル【H2O】シリーズ
- 3 2.モデル【アルカード】シリーズ
- 4 3.モデル【アルクール】シリーズ
- 5 4.モデル【アルルカン】シリーズ
- 6 5.モデル【アルファ】シリーズ
- 7 6.モデル【エキノックス】シリーズ
- 8 7.モデル【エトナ】シリーズ
- 9 8.モデル【オノロジー】シリーズ
- 10 まとめ
- 11 9.モデル【カプリ】シリーズ
- 12 10.モデル【シャトー】シリーズ
- 13 11.モデル【ジュピター】シリーズ
- 14 12.モデル【スピン】シリーズ
- 15 13.モデル【スモーク】シリーズ
- 16 14.モデル【セヴィーヌ】シリーズ
- 17 15.モデル【タリランド】シリーズ
- 18 16.モデル【ダークサイド】シリーズ
- 19 17.モデル【ドンペリニヨン】シリーズ
- 20 18.モデル【ナンシー】シリーズ
- 21 19.モデル【パーフェクション】シリーズ
- 22 20.モデル【パルメ】シリーズ
- 23 21.モデル【ハーモニー】シリーズ
- 24 22.モデル【ビバ】シリーズ
- 25 23.モデル【ベガ】シリーズ
- 26 24.モデル【ベルーガ】シリーズ
- 27 25.モデル【ホライズン】シリーズ
- 28 26.モデル【マッセナ】シリーズ
- 29 27.モデル【ミカド】シリーズ
- 30 28.モデル【ミルニュイ】シリーズ
- 31 29.モデル【ローハン】シリーズ
- 32 30.モデル【ローラ】シリーズ
- 33 バカラのこれから
現代のバカラグラスのモデルをまとめてご紹介
バカラにはたくさんのモデルシリーズが存在します。
多くのバカラの製品の中でも、シンプルな中に気品と優雅さが光るここに紹介する
シリーズは作られた年代も作者もメインとされるモデルも違います。
しかし、それぞれが確実にバカラだと言える最高の製品たちです。
1.モデル【H2O】シリーズ
モデル【H2O】シリーズのメインモデルはタンブラーです。
何の変哲もないグラスでありながら、クリスタルとしての超透明度を遺憾なく発揮している紛れもないバカラです。
このH2Oは、バカラ的なリムの薄さからくる飲み物の透明感ではなく、
普段使いのしやすさというところに重きを置いたモデルになります。
【H2O】の元素記号の通り、水をイメージさせる超透明感と、
緩やかな水の流れを表現した作りには、多くの愛好家の手に取られています。
参考販売価格として¥14,000−ほどの値段が打ち出されていますが、
実際の販売価格としては¥7,000〜8,000−と手を出しやすい価格帯を提示しています。
ボウルの半分より下側の厚みがあることで、手から伝わる体温がドリンクへと
影響しづらくなるようにと配慮もされていて、ビール飲みの方にはとてもありがたいバカラ商品です。
この【H2O】シリーズの中でも、ビアタンブラーは汎用性にも優れた製品になります。
クラッシュアイスをグラスに入れてお好きなドリンクを愉しむにも、
グラスの厚みがあるためキズへの心配をする必要も少なくて済みます。
2.モデル【アルカード】シリーズ
美しくスタイリッシュな【アルカード】のグラスのメインモデルは
アペリティフ用のロングステムのスモールワイングラスです。
アペリティフ用であるのにロングステムがメインアイテムだなんて
一風変わったモデルになりますが、それにはいわくつきな物語があります。
【アルカード】という名前は、色々な小説の中や歴史文書の中、
映画やゲームの中にも度々登場されてきました。
【アルカード】のスペルは【Alucard】と表記されます。
これは一種の隠語で、逆読みさせると【Dracula】となり、ドラキュラとなります。
吸血鬼の王ドラキュラです。
人の生き血を啜るとされるドラキュラのモデルとなった
【ワラキア公ヴラド・ツェペシュ三世】は【串刺し王】とも呼ばれ、
その串に滴り落ちる血液をグラスに受け飲んでいたと言われています。
そのグラスがアペリティフ用のワイングラスであったということで、
モデル【アルカード】シリーズのメイングラスはボウルの小ぶりなアペリティフ用ワイングラスだと言われています。
遠目に見ると、【アルカード】は【アルクール】シリーズと見間違えることがありますが、
ボウル内側全体に入る縦筋がアルカードの特徴です。
六角形のプレートも、フラットな【アルクール】に対してステムに向けて
盛り上がっているのが【アルカード】ですので、しっかり見て頂ければ問題なく見分けられるかと思います。
価格帯としては、参考販売価格が¥17,000程度で、実際の販売価格が¥14,000前後と高めの価格設定をされています。
3.モデル【アルクール】シリーズ
バカラといえばこのモデル【アルクール】シリーズと言えます。
バカラのシンボルマークにも取り上げられるほどのシリーズで、
その歴史も古く1825年にアルクール侯爵への献上品として作られたシリーズです。
今も尚、バカラとしての人気が衰えることを知らないバカラの代名詞です。
価格帯はその人気に似合う参考販売価格¥30,000−台な上、
実際の販売価格も¥23,000−前後ととても高価なものとなりますが、
それでも尚【アルクール】シリーズを求める方は後を途絶えません。
モデル【アルクール】シリーズのメインモデルと言えるモデルはワイングラスとなります。
このワイングラスが、バカラのシンボルマークに刻まれた製品だからだと予測されますが、
シリーズ内で特出して購入されているモデルは【ロックグラス】になります。
それも、オールドバカラではなく新たに製作されているタイプの
¥18,000−ほどで販売されているものがよく市場に出回っています。
国内の経済状況も関係しているのでしょうが、一部のコレクターの方以外は
ニュータイプを買い求める傾向にあるようです。
4.モデル【アルルカン】シリーズ
道化師と名付けられたこのモデル【アルルカン】シリーズですが、
製作当初ではかなり奇抜なデザインで人気を博しました。
しかも、その奇抜なデザインだけではなく、光の走り方でもその人気は根強いものになったのです。
フット上部の横向きのカッティングは、テーブルに円形のリングを作り出し、
リム下部まで入った縦方向のカッティングは、ドリンクの中に光を走らせ
ボウル底中央に向かってカッティングの本数分の光の柱が描かれます。
しかし、このモデル【アルルカン】シリーズですが、形状が変わりつつあります。
今まで縦方向にあったカッティングや、フット上部だけにあった横方向のカッティングが、
明らかに奇抜としか言いようのない形状へと変化しているものもあります。
アルルカンというよりも【ソーン 茨】とでも言わんばかりのものになってしまっています。
今でも製作当初からの形状を保っているグラスは作られていますのでご安心下さい。
参考販売価格としては、一脚¥16,000−ほどですが、実際の販売価格は¥12,000−前後となっています。
5.モデル【アルファ】シリーズ
モデル【アルファ】シリーズは、シンプルなモデルですがリムの薄さが際立った
ドリンクを楽しむには最適なモデルになります。
オールドファッショングラスが人気となっていて、引き出物やプレゼントとして
渡すにはその透明度が人気に拍車をかけているようです。
ボウル側面やフット底面へのネーム彫り込みなどにも、
このモデル【アルファ】シリーズは鮮明に描けるため、
見通しの良い未来という意味を込めてプレゼント出来るでしょう。
同じようにクリアなモデルは他にもたくさん存在しますが、
この【アルファ】は飾るよりも使用してこそその真価を発揮します。
リムの薄さがクリアな味わいを与えてくれると共に、
ボウルの厚みが手から伝わる体温からのドリンクへの影響を緩和してくれるグラスです。
参考販売価格¥10,000-前後ですが、
実際の販売価格は¥7,000-前後ととてもリーズナブルな価格設定となっています。
このリーズナブルな価格設定のおかげで、セット購入することにも足枷が外れていて、
ただのクリスタルグラスではなく【バカラ】を楽しむことができます。
ご自宅で普段使いするなら、派手すぎないシンプルなモデルを選びたいものです。
6.モデル【エキノックス】シリーズ
チェックしておきましょう。
モデル【エキノックス】シリーズは、中身を選ばない素敵なモデルになります。
タンブラーは、オシャレな普段使いにも最適ですし、コリンズグラスは、
この規則的な模様のおかげで一輪挿しの花瓶代わりに使うことも素敵です。
モデル【エキノックス】シリーズを愛用される方は、
置き時計を一緒にコレクションされるのが一般的になっています。
シリーズを通してコレクションされる方が多く、
どのモデルよりも【エキノックス】が好きだという信者さえいるほどです。
そう考えると、1999年の登場から20年あまりでバカラの人気モデルの一角を担っているのです。
その語源は、春分・秋分を意味しており、昼夜の長さが同じになる現象を表したモデルとなります。
参考販売価格は¥13,000〜30,000-前後ですが、
実際の販売価格は¥10,000〜20,000-前後となっていて、少し価格の幅があるものになります。
モデル【エキノックス】シリーズは、歴史こそ浅いですが立派なバカラの一員です。
7.モデル【エトナ】シリーズ
バカラの中でも、かなり若いモデルとなる【エトナ】シリーズですが、
【エキノックス】シリーズ同様人気モデルの一つです。
2002年に発表されたモデル【エトナ】シリーズですが、どこかクラシカルな趣のあるものです。
シンプルなモデルだからこそ難しいというのはどの世界でも同じですが、
このモデル【エトナ】シリーズは、その中でも一級品です。
2002年の発表であるにも関わらず、クラシカルな大胆なカッティングは、
現代のバカラの中には無いクリスタルの輝きを活かす素晴らしいデザインです。
モデル【エトナ】シリーズの最大の魅力は、手に吸い付くような触感です。
軽すぎず重すぎず、丁度良い重さがグラスを持つ手に感じ良く吸い付いてくれるのです。
リムの薄さは気を付けるべき部分ですが、大胆に彫り込まれたカッティングは、
ドリンクに入り込む光が美しいモデルになります。
モデル【エトナ】シリーズは参考販売価格として¥15,000-前後となっていますが、
実際の販売価格は¥10,000-前後と手に取りやすいものとなっています。
お酒好きな方へのプレゼントには、とても好評です。
8.モデル【オノロジー】シリーズ
モデル【エトナ】シリーズ同様、2002年に発表されたモデル【オノロジー】シリーズは、醸造学という意味を持つフランス語で、テイスティンググラスとして作られたモデルです。
シリーズを通してシンプルなデザインで、テイスティンググラスらしくドリンクの香りと味を鮮明にあなたの元へと届けてくれます。
グラス自体の重さはとても軽く、取り扱いには少し気を遣う部分がありますが、ドリンクの透明感は他のモデルと比べるとハッキリとしています。
そして、ここまでドリンクの表情を伝えてくれるモデルは他にはないでしょう。
モデル【オノロジー】シリーズの参考販売価格は¥17000-前後となっておりますが、実際の販売価格は¥13,000-前後となっていて少し高めの設定になっています。
テイスティンググラスは、どなたでも一脚は持っておきたいアイテムなのでチェックしておきましょう。
まとめ
歴史あるバカラのエントリーモデルとしては少し奇抜なモデルが多かったですが、多くのモデルの中からこの4モデルを選んだとしたら、あなたは相当のバカラ好きと言えるでしょう。
あなたのバカラライフを華やかに飾ってみて下さい。
9.モデル【カプリ】シリーズ
モデル【カプリ】シリーズは、優雅さと気品を持ち合わせた素晴らしいモデルになります。
その優雅さから、女性からの絶大な人気を博しています。
19世紀後半に、インドのバローダ王妃のために製作されたのが始まりです。
1909年に既成型を作り、市場に出回ることになりました。
ワイングラスのデザインはチューリップの花を彷彿させるもので、リムの開口部はゆるく外側に開かれた感じも、ボウルも芸術的な曲線を描いています。
このモデル【カプリ】シリーズは、モナコ王女が催した晩餐会にも指名された正に女性のためモデルなのです。
しかし、全てがこの女性的なモデルなわけではありません。
タンブラー型には、従来通りのストレートな形状が採用されているのです。
そのため、タンブラーは花瓶のようにならずに、普通のグラスとして使用することができます。
1つのモデルで二通りの楽しみ方ができる楽しいモデル、それがモデル【カプリ】シリーズです。
10.モデル【シャトー】シリーズ
ワインが好きな方には絶対的な人気のモデル【シャトー】シリーズです。
このモデルのワイングラスは、ふくよかなボウルはドリンクを空気とミックスするのに最適で、それに対してリムが細めになっているため昇り立つ香りを集中的にあなたへと届けてくれます。
名だたるソムリエやワイナリーのオーナーに選ばれるには根拠があります。
どんなワインでも美味しく飲めるようにと、数多くのワインに携わる人材の協力によって科学的検証を何度と無く重ねた上で完成されたモデルなのです。
それがモデル【シャトー】シリーズです。
ボウル下部が極端に膨らんでいるのは、ドリンクを水平に大きく回すことができるようにです。
しかし、ボウル下部と同じだけのリムの広さがあっては、過度に空気と混ぜ合わさってしまうので香りが薄れてしまいます。
それを、緩やかにすぼまったリムのおかげで、ワインが空気と混ぜ合わされ過ぎないようにでき、ワインの香りが逃げないように凝縮できるようになっているのです。
ワイングラス・シャンパングラス・ブランデーグラス・タンブラーのすべてでこの技術が反映されています。
こんなにも科学的な素晴らしいクリスタルグラスは他に私は知りません。
参考販売価格は¥14,000-ほどですが、実際の販売価格は¥10,000-前後となっています。
このモデル【シャトー】シリーズは、複数セットコレクションしようと思うと、その形状の特徴からカップボードに余裕がなければなりません。
しかし、来客時にこのモデルを提供できるような素敵な相手とあなたがなれるのであれば、これまで以上に多くの素敵な仲間が増えるでしょう。
11.モデル【ジュピター】シリーズ
このモデル【ジュピター】シリーズは、バカラの定番作品であるモデル【マッセナ】シリーズにインスピレーションを受けて製作されたものになります。
2011年に発表されたニューバカラの中の1モデルになります。
ボウル・ステム・プレート全てにおいて緻密なカッティングが施されていて、光が入り込むことでグラス全体が美しく光り輝く芸術性の高いモデルになります。
このモデル【ジュピター】シリーズの唯一の欠点は、光の演出にとらわれすぎたことで、モデル【マッセナ】シリーズの最大の特徴である脚付きの良さを無くしてしまったことでしょう。
素晴らしいゴブレットらしい形状には、その脚付きの良さがあって初めて完成されます。
テーブルがどんな衝撃を受けても微動だにしない重厚感が、このモデル【ジュピター】シリーズには無くなってしてしまいました。
それでも尚、モデル【ジュピター】シリーズが魅せる光のアートは素晴らしいの一言に尽きます。
12.モデル【スピン】シリーズ
デザイナーのアレック・レヴィ氏が自信を持って世にはなった一作が、このモデル【スピン】シリーズになります。
躍動感あるダイナミックなカッティングに目を見張る秀逸なデザインです。
タンブラーが基本になるモデルですが、グラス底部には通常のバカラのシンボルマークとバカラの筆記体によるサインの他に【ARIK LEVY】のサインも一緒に入っているのが、このモデル【スピン】シリーズの最大の特徴になります。
参考販売価格は¥14,000-ほどですが、実際の販売価格は¥7,000-前後とリーズナブルになっています。
アレック・レヴィのサインは、使用に伴い削れ落ちていってしまうので、いずれプレミア価値が付くものと期待されます。
13.モデル【スモーク】シリーズ
モデル【スモーク】シリーズは、モデル【スピン】シリーズと同様アレック・レヴィ氏監修のモデルになります。
両モデルとも、これまでのアンティーク調なバカラとは違う現代的なデザインでありながら、バカラの良さを失っていないデザインで、それなのにしっかり主張すべきところは主張している面白さがあります。
【スモーク】というデザイン名ですが、これまでのバカラであればアシッドエッチングで表現していたはずです。
しかし、このアレック・レヴィ氏は立体的な太いラインをあしらえることでスモークに包まれたクリスタルグラスを表現したのです。
一見スモークとは想像できそうにもないデザインですが、タバコの煙が漂っているような自然な曲線が見るものを惹きつける不思議な魅力を感じます。
参考販売価格は¥14,000-ほどのものですが、実際の販売価格は¥10,000-前後と手の届く範囲のものになっています。
14.モデル【セヴィーヌ】シリーズ
モデル【セヴィーヌ】シリーズは、1899年に製作され始めたモデルで、ボウル上部に施されたエッチングパターンは、当時の特徴的なものになります。
モデル名となっている【セヴィーヌ】とは、文筆家である【セヴィーヌ公爵夫人】の名前から輩されています。
フランスの貴族文化の華やかさを表現している、当時を代表した作品です。
この時期のバカラの作品には、アシッドエッチングでの装飾をされた作品が多く見られますが、グラス自体がシンプルなこのモデル【セヴィーヌ】シリーズは、よりエッチングによる装飾が際立っていて優雅さと気品が強く表現されています。
モデル【セヴィーヌ】シリーズは、参考販売価格¥20,000-前後を設定されていますが、実際の販売価格は¥13,000-前後での取り引きをされています。
女性的なモデルが持て囃されていた時代背景が強く伝わってくるデザインです。
15.モデル【タリランド】シリーズ
モデル【タリランド】シリーズは、バカラの中のバカラであるモデル【アルクール】シリーズをベースとしたモデルで、直線的な【アルクール】のシルエットよりも、より均整のとれたシルエットとなっていて六角形の底面はリムに向かって緩やかに広がって、口元で更にカーブしています。
この形状は、光を効率よくドリンクへと集める形状で、クリスタルとしての透明度をひときわ際立たせてくれます。
芳醇なドリンクを優雅に楽しむ男性的なデザインであるモデル【タリランド】シリーズは、バーカウンターに1つの世界観を表現してくれます。
モデル【タリランド】シリーズは、参考販売価格¥18,500〜22,700-と少し幅があります。
実際の販売価格は¥14,000-前後と大幅に参考販売価格を下回るものとなっていて、ご自宅で1セット揃えようと考える気すら起こるものとなっています。
ただし、モデル【タリランド】シリーズは奇抜とも言える形状ですので、カップボードには余裕を持たせておきたいです。
16.モデル【ダークサイド】シリーズ
モデル【ダークサイド】シリーズは、各方面で名を馳せた【フィリップ・スタルク】が監修したデザインで、バカラの持ち前である光の演出を無視した秀逸なものとなっています。
ただ黒く演出されただけのグラスであればいくらでもあります。
着色されたモデルであれば、これまでもバカラの中からたくさん輩出されています。
しかし、そのバカラがクリスタル特有の透明感からなる光の演出を撤廃したクリスタルを採用したことに、このモデルの最大の魅力があると言って良いでしょう。
クリスタルによる光の演出は、その相対的な暗闇を知ってこそその真価を知ることになるとフィリップ・スタルクは述べています。
モデル【ダークサイド】シリーズの中には、あのモデル【アルクール】シリーズを模したデザインがあります。
形状こそモデル【アルクール】シリーズそのものですが、その正反対な特徴を持ったこの対になるシャンパングラスは、ドリンクに立ちのぼる泡を楽しむことさえできません。
しかし、これを切っ掛けにバカラコレクターたちは、バカラクリスタルの素晴らしさを再認識することができました。
モデル【ダークサイド】シリーズは、参考販売価格がとても高く¥70,000−前後となっています。
実際の販売価格も、これに負けじと¥50,000−前後と素晴らしい価格が付けられています。
17.モデル【ドンペリニヨン】シリーズ
シャンパンを開発したドンペリニヨン僧侶の名前がモデル名の由来となったモデル【ドンペリニヨン】シリーズは、1964年にルーブル美術館で開催されたバカラ創立200年記念展示会で発表された、バカラの代名詞と呼べるモデルの1つです。
最高級シャンパンである【ドンペリニヨン】を楽しむために作られたモデルですので、その泡立ちの均一された光景は、正に芸術と言えるでしょう。
プレートからステムが真っ直ぐに立ち上がり、継ぎ目なくボウルが立っていることで、シャンパンの泡立ちに一切の抵抗を与えないデザインとなっています。
そのため、シャンパンの放つ爽やかな香りを余すとこなく楽しむことができるのです。
このように、ドンペリニヨンとセットにして販売されているものもあります。
大切な方へのプレゼントにも最適です。
参考販売価格は¥20,000−前後となっていて、実際の販売価格は¥12,000−程となっています。
シャンパンを本当に楽しみたいと思うのであれば、このモデル【ドンペリニヨン】シリーズはカップボードにストックしておきたいものです。
18.モデル【ナンシー】シリーズ
モデル【ナンシー】シリーズのモデル名の由来は、バカラが発足したロレーヌ地方に存在する町の名前です。
このモデルの特徴は、縦横に直線的なカッティングが施されていることで、とても美しい光の演出を見せてくれることです。
ドリンクの中には、文字通り縦横無尽に光が走り、まるで宝石のような輝きをグラスの中に演出してくれます。
モデル【ナンシー】シリーズのタンブラーは、ドリンクを選ばない優れもので、日常のちょっとした時に喉を潤したいときにもユーザーの満足感を満たしてくれます。
内容量も300cc以上入るため、ビールを飲むにも満足できるサイズです。
そして、カラーグラスもとても美しいデザインになるのがカッティングデザインの良い所です。
江戸切子のようなデザインとなるため、たとえ脚付きのグラスであったとしても日本酒を楽しむ1つのアイテムとして捉えることができます。
何より、クリスタルグラスというのがドリンクの本来ある表情を楽しむことが出来るのが嬉しいところです。
バカラ独特のリムの薄さが、雑味を感じさせないまま口の中にドリンクを運んでくれ、その芳醇な香り、甘味、酸味などを楽しめるのは、バカラ独自のものでしょう。
参考販売価格は¥20,000−前後で、実際の販売価格は¥10,000−前後とリーズナブルなモデルと言えるでしょう。
19.モデル【パーフェクション】シリーズ
1933年に、ボルドー地方のワイン業者により、ワインの持つ色味の濃淡を一切邪魔をしないクリスタルグラスを賞賛して【パーフェクション】と名付けられたのがこのモデル【パーフェクション】シリーズです。
バカラクリスタルが生んだ完璧なまでの透明感と、グラス自体の輝きを追求したシンプルなデザインで、今も尚人気が衰えない素晴らしいモデルです。
中でもこのブランデーグラスは、多くのブランデー愛好家の心を鷲掴みにしたデザインです。
豊満なまでに膨らませたボウルのおかげで、ブランデーの持つ香りの全てをグラスの中に溜め込むことができ、その飲み心地は壮大なものを感じ取ることができます。
シンプル・イズ・ザ・ベストと言われるように、ここまで無駄を排除した素直なモデルが完成させられたのもバカラの魅力の1つです。
参考販売価格は¥20,000−前後で、実際の販売価格は¥12,000−前後と手に取りやすい価格帯となっています。
20.モデル【パルメ】シリーズ
モデル【パルメ】シリーズは、1939年にパリ近郊にある大統領のハンティングロッジで使用するためにデザインされたモデルで、アシッドエッチングによる空想上の【鳥】をモチーフとした優雅なグラスとなっています。
楽園の中で植物と戯れる鳥達や、活き活きと羽ばたく鳥達の様子を見事に表現された素晴らしいデザインが、バカラコレクターの心に強く訴えかけてくるようです。
オリエンタルな雰囲気を醸し出しながらも、決してイヤらしくなっていないまとまったデザインは、さすがバカラといったところでしょう。
見るからにゴージャスな装飾からも、プレゼントにはとても喜ばれるモデルなので、いつでもプレゼントのリストには乗せておきたいモデルの1つです。
参考販売価格は¥30,000−前後で、実際の販売価格は¥18,000−前後となっています。
21.モデル【ハーモニー】シリーズ
モデル【ハーモニー】シリーズの最大の特徴は、ボウル全体を縦方向に走るストライプです。
1975年に発表されたこのモデルは、オールドファッションのような太めのグラスでさえもシャープに表現されていて、シンプルな中にハイソサエティな存在感を醸し出しています。
このオールドファッショングラスは、重みが強いためハッキリと男性的だと言えます。
そのため、父の日のプレゼントやウイスキー好きな方へのプレゼントには最適なモデルです。
シャンパンフルート型のものは、ボウル底部が平らなため使いやすさにはやや難点があります。
泡立ちの均一性や、スパークリングワインを飲む際の飲み心地としては、もっとシンプルで丸みを帯びているモデルの方が好まれる傾向があります。
参考販売価格は¥18,000−前後で、実際の販売価格は¥10,000−前後とリーズナブルなモデルです。
22.モデル【ビバ】シリーズ
モデル【ビバ】シリーズですが、表記としては【BIBA】となります。
通常であれば【VIVA】となりますが、バカラの頭文字であるBを充てがった形で【喜び】を表現したモデルになっています。
ボウル側面に【亀甲型】のカッティングを施されたこのモデルは、他のモデルとは違う光の世界を見せてくれることで人気を博しています。
リムがしっかりと薄く作られているため、ドリンクの透き通った味わいを楽しむことができます。
ロングタンブラー型は、オールドファッション型とは違い少し外開きにデザインされているため、氷を入れた際にボウル側面への冷気の伝わりが強く結露しやすくなっています。
しかし、この外開きがドリンクの流入速度を加速させてくれるので、喉越しを楽しむようなドリンクには最適です。
参考販売価格は¥15,000−程度で、実際の販売価格は¥8,000−程度の普段使いしやすい価格設定になっています。
23.モデル【ベガ】シリーズ
1995年に発表された、バカラのモダンデザインを代表するモデル【ベガ】シリーズは、夜空に輝く織姫に当たる琴座の親星から名付けられたモデルになります。
デザインしたのは【サヴィルネ&ロゼ】というデザイナーになります。
ボウル下部が3つの角張ったリング状にデザインされていて、とても現代的で素敵なデザインを楽しむことができます。
ワイングラスは、とても滑らかな口触りが良いと人気に拍車をかけていると共に、カラーグラスも用意されていることで女性へのプレゼントにも選ばれ続けています。
参考販売価格は¥15,000−前後で、実際の販売価格は¥10,000−程とカップボードを賑やかにしてくれる有力候補となっています。
24.モデル【ベルーガ】シリーズ
モデル【ベルーガ】シリーズの名前の由来は、カスピ海近郊で成長するキャビアで有名な【チョウザメ】からのものです。
キャビアの均一のとれた球型のデザインを取り入れたことで、幻想的な装いを表現し、グラスの内外に楽しい光の世界を創りだしてくれるモデルです。
カッティングで表現される宝石のような美しさや、それによって作り出される光の世界とは違い、角のない丸みを帯びた柔らかな世界観から、男性だけでなく女性からも好まれている素晴らしいモデルです。
参考販売価格は¥15,000−前後で、実際の販売価格は¥10,000−前後となっています。
普段使いにも来客用にも使える便利なデザインですので、カップボードに常備しておきたいモデルです。
25.モデル【ホライズン】シリーズ
モデル【ホライズン】シリーズは、デザイナー【アレック・レヴィ】氏監修のモデルの1つで、その幾何学的なデザインはこれまでのバカラには有り得なかったものです。
【ホライズン】とは【地平線】という意味を持っています。
平型タンブラーがメインのモデルとなっていて、ボウル底部を地平線に見立てて、ボウル側面にあるランダムに装飾された長方形を雲に見立てることで見事に【ホライズン】の名に恥じないデザインを表現しています。
アレック・レヴィ氏が監修したモデルは、どれもバカラの中でも人気の上位に入っていて、これからもそのモデルたちにはプレミア価値が付いていくものでしょう。
参考販売価格は¥14,000−程度で、実際の販売価格は¥8,000−程と本当にお値打ち価格となっています。
今後このモデル【ホライズン】シリーズにラインナップが増えたとしたら、この価格では提供されることはないでしょう。
先行投資としての対象としては最高です。
26.モデル【マッセナ】シリーズ
1980年に発表されたこのモデル【マッセナ】シリーズは、かのナポレオンに勝利の女神ニケの申し子とまで言わしめた陸軍元帥マッセナの名前から授かったものです。
力強く凛とした立ち姿は重厚感そのもので、どんなことにも動じないという意志がボウル・ステム・プレートに表れています。
このモデルは成功者の証として、会社の功労者や様々な敬意を評してプレゼントされることの多いモデルです。
謂わば【金杯】的な位置にあると言えるでしょう。
カップボードの中にあるだけで、その回りにあるどのグラスたちよりも存在感を主張してくるモデルです。
モデル【アルクール】シリーズが堂々と静かにその権威を表現しているグラスと捉えるならば、このモデル【マッセナ】シリーズは、自分こそが頂点に立つグラスだと言わんばかりの威光です。
参考販売価格は¥30,000−前後で、実際の販売価格は¥17,000−前後となっています。
27.モデル【ミカド】シリーズ
モデル【ミカド】シリーズは、ボウル全体に等間隔に描かれた斜線が美しいモデルです。
2002年に発表されたこのモデル【ミカド】シリーズですが、モデル名だけを聞くと【帝】なのかと勘違いしがちですが、実はフランスの細い棒を使ったゲームから名付けられたものなのです。
このモデルの魅力は、一方向に等間隔に描かれた斜線なのに、グラスの向こう側の斜線と重なって綺麗なアーガイル模様のように見えることです。
この斜線が1つでも角度が違うものであったら、アーガイル模様は歪なものになり、その魅力を半減してしまうでしょう。
参考販売価格は¥16,000−前後で、実際の販売価格は¥10,000−前後となっています。
このモデル【ミカド】シリーズは、グラスよりも花瓶が重宝されています。
この一輪挿しの花瓶をプレゼントとして贈れる方は、センスがとてもよい人だという印象を相手に植えつけることが出来るでしょう。
28.モデル【ミルニュイ】シリーズ
モデル【ミルニュイ】シリーズは2003年に発表されたモデルで、デザイナー【マティアス】監修の製品となります。
モデル名【ミルニュイ】の持つ意味は【千の夜】という幻想的なものです。
クラシカルなデザインでありながら、絶妙な光の世界を作り出すことから名付けられています。
そのため、グラスよりも燭台などが有名となったモデルです。
グラスのようにドリンクありきの製品ではなく、製品そのものが完成されているようなモデルなので、光を素直に楽しむことが許された珍しい逸品です。
同様にプレートなども重宝されています。
だからと言って、グラスが蔑ろにされているわけではありません。
ボウル・ステム・プレートのどこを見ても、しっかりと作りこまれた素晴らしいモデルです。
参考販売価格は¥20,000−前後で、実際の販売価格は¥15,000−前後となっています。
29.モデル【ローハン】シリーズ
バカラをコレクションする上で、このモデルを知らないという人はいません。
モデル【ローハン】シリーズは、1855年のパリ万国博覧会で名誉対象を受賞したほどのモデルです。
そして、この万国博覧会を切っ掛けにバカラは世界へと飛び出して行くことになります。
植物模様のアシッドエッチングの見事さと言い、シルエットの洗練され方と言い、王侯貴族が好んで使用したがったというのも頷けます。
モデル【アルクール】シリーズがフランス国内で最高に有名であるならば、このモデル【ローハン】シリーズは世界で最高に有名になったモデルと言えるでしょう。
いつの時代であっても人気の衰えない、数あるバカラの中でも最上位に君臨するモデルの1つと言えるでしょう。
参考販売価格は¥20,000−前後で、実際の販売価格は¥13,000−程度と、とんでもない価格が付けられていないのも人気が衰えない理由の1つかも知れません。
30.モデル【ローラ】シリーズ
モデル【ローラ】シリーズは、2009年に発表された近代バカラの1つになります。
モデル【ベガ】シリーズをデザインした【サヴィルネ&ロゼ】が監修したモデルになります。
【ローラ】というモデル名は、地中海周辺でよく使われる女の子の名前で、そのデザインが地中海の穏やかな波が太陽にきらめいているかのような様子で、素直な丸みを感じたところから付けられたものになります。
均一であったり、シンプルであったりというこれまでのバカラとは違い、波間の不思議なきらめきを表現するために、不均一なデザインを採用しました。
形起こしが成されているので、均一な作りにはなるのですが、それでも尚不均一を表現できるというのは、やはり本格的にデザインを学んだものの凄さを感じます。
参考販売価格は¥15,000−前後で、実際の販売価格は¥11,000−前後とプレゼントにも使いやすい素晴らしいものとなっています。
バカラのこれから
現代バカラは、これからもどんどん進化を続けながら世界中のバカラコレクターの心を満たしていってくれるでしょう。
この先現れるデザイナーと、更なる可能性を信じながらこれまでになかったデザインを受け入れていける柔軟さがバカラの凄いところです。
正直なところ、バカラほどの高名なブランドとなってしまうと、その名前の上に胡座をかいてしまい大上段に構えた製品展開をしていくメーカーが多いのです。
しかしバカラは、この常識に当てはまらずに、新しいものを受け入れる英断をしてきました。
バカラにコレクターが多いのは、こんなところにも理由があるのかも知れません。