陶磁器とはどういったものかやその種類をご紹介します
目次
本日もご覧いただきありがとう御座います♫♫
アンティーク食器通販取扱店
アンティーク食器ショップ店長の加寿美です(*^^*)
様々な技法が存在する陶磁器とはどういったものなのか?
世界中にコレクターの多いアンティーク陶磁器ですが、
実に様々な種類がありますし、数も豊富です(*^^*)
アンティークの銀器やグラス、家具などに比べて、
アンティークの陶磁器を持っている方というのは圧倒的に多いのではないでしょうか👀⁉️
熟練した職人によって作られた美しい陶器や磁器というのは、
自分の心を豊かにしてくれますし、家にあれば本当に華やぎがありますよね〜✨
そして、世界中の多くの人が、特にアンティークの素晴らしい陶磁器に魅了され、
コレクターになっています💓
あなたも是非、そんなコレクターの仲間入りをしてみませんか(^^)❓
さて、本日は、
アンティークの陶磁器って言われてもどんなものがあるのかわからない・・・💦
という方のためにベーシックな情報をお伝えします☝️
それでは、まず陶磁器にはどんな種類があるのかご紹介します♩
陶器(Earthenware Ceramic)
陶器は粘土を形作りそれを焼いて作ります(*^^*)
粘土には、不純物を含んでいるので、800℃程度でしか焼くことができません。
焼成時に粘土同士がくっつき硬くなりますが、その時に空気の穴ができます👀!
そのため、液体を入れるような容器の場合は釉薬が必要になります✨
土も様々な色があり、透明な釉薬をかけると見ることができます♩
例えば、トーキーポタリーは鉄が豊富なオレンジ色のデボン地方の土を使用しています☝️
クリームウェアは高品質の白いデボンの土をしているため、もっと高温で焼くことができます(^^)
炻器(せっき、Stoneware Ceramics)
炻器は、陶器よりも強く、なめらかな肌触りの陶磁器です(*^^*)
そのため、釉薬なしでも液体を入れることができます✨
炻器はおよそ1300℃くらいで焼成されます。
炻器に使用される土はほとんど灰色なので、
表に見えているのは釉薬の場合が多いです👀!
ですが、紫砂系と呼ばれる炻器は釉薬がなくても赤茶色に見えます♩
ウェッジウッドのブラックバサルトやジャスパーウェアは炻器の一種で、
18世紀中頃に最初に開発されました☝️
磁器(ポーセリン、Porcelain Ceramics)
磁器は、中国の唐王朝の時代(618〜907)に最初に作られました(*^^*)
磁器は白、グレー、またはクリーム色で、透明感があります✨
磁器に関しては中国が非常に進んでいて、
またヨーロッパへの輸出も盛んに行われていました☝️
ヨーロッパで初めて中国の磁器に対抗するものを製造したのは
ドイツのマイセンで、1708年のことでした💓
1400℃以上で焼き上げられる磁器は、
素地がよく焼きしまってガラス化し、硬いもので叩くと金属音がします♩
さて、ヨーロッパの磁器は、3種類に分けられます。
細くなりますが見ていきましょう(*^^*)
ハードペースト磁器
マイセンの工場で製造されていた初期の磁器は、
カオリン、石英、そしてアラバスターから作られていました(^^)
素地は1350℃以上で焼き上げられ、磁器らしい強さと硬さを実現していました✨
その後、マイセンはハードペーストのアラバスターが長石に置き換えられ、
焼成温度を下げていました。
このカオリン、石英、長石の組み合わせは、
現在でもヨーロッパのハードペースト磁器の基本材料となっています☝️
ソフトペースト磁器
ソフトペースト磁石鹸石や石灰などが含まれていたと考えられています♩
ただし、これらの初期のものは、高温で変形したり崩れてしまうことが多く、
不良品が多く出ました👀!
その後、粘土の組成が見直され、カオリン、石英、長石、霞石閃長岩、
そしてその他の長石質の鉱石が使用されるようになりました✨
この組成は技術的にも非常に安定していたため、現在でも使用されています。
ボーンチャイナ
ボーンチャイナという名前ですが、中国の磁器を指すわけではありません(*^^*)
これは、中国の磁器に対抗するためイギリスで作られた時期が原点です☝️ヨーロッパでは手に入りにくかった白色粘土の代わりに、牛の骨灰を混ぜ込んだため、ボーン(骨)チャイナ(中国風)という呼び方になったと言われています👀!
骨灰を入れることで、透明感のある白色磁器を作ることができたのです✨
次に、各釜の製造品であることを示す、マークについてご説明します(*^^*)
アンティークの陶磁器に欠かせないマークはどのようにして付けられているのでしょうか👀⁉️
刻印&押印マーク
マークが刻印、押印していある場合は、
手またはスタンプを使って成形後の器などにマークを入れます(^^)
その後、素焼き(約900℃)を行います♩
アンダーグレイズマーク
アンダーグレイズとは、素焼きの後、釉薬をかける前に付けられるという意味です(*^^*)
マークは手書きだったり活字だったりしますが、
書くには、高温の釉薬焼き(1400〜1450℃)にも耐えられる金属酸化物が使用されます♩
中でも最もポピュラーなのはコバルトで、焼いた後は青色のマークになります✨
オーバーグレイズマーク
オーバーグレイズマークは、釉薬焼きの後にマークを入れ、
その後最終焼成を行う方法です(*^^*)
アンダーグレイズと同様、金属酸化物が使用されることが多いです♩
(最終焼成は800℃と比較的低音です)
オーバーグレイズマークでは様々な色がありますが、
赤(酸化鉄)と緑(酸化銅)がよく使われています✨
ゴールドが使われる場合は、窯の温度は400℃以下の必要があります。
オーバーグレイズマークは絵付け師やデコレーターによって付けられる場合も多くあります☝️
次に、美しいアンティーク陶磁器を彩るデコレーションについてです(*^^*)
釉薬
釉薬とは、陶磁器を覆っている、ガラス質のことで、
陶磁器の本体に窯の中で焼き付けられます(^^)
釉薬は通常粉末化したミネラルを水に懸濁させたもので、
何を使用するかによってツヤを出したりマットな質感にしたりすることもできます♩
液体の釉薬
液体の釉薬は、陶磁器を液体の中に沈めたり、上からかけたり、
スプレー状にしてかけたり、ブラシで塗ったりと
様々な方法でかけることで、多様な焼き上がりになります(*^^*)
釉薬をかけた陶磁器が窯の中でつかないように一部釉薬をかけずに残したり、
キルンスパーと呼ばれる器具を間に挟んでいました☝️
初期のロイヤルクラウンダービーの磁器フィギュアは、
底のマークがなくてもこのスパーの後で判別することができます♩
初期の陶器用釉薬
初期の陶器は、釉薬に鉛とスズを使用して不透明な白い仕上がりにしていました(*^^*)
初期のソフトペースト磁器も鉛の透明な釉薬を使用していましたが、
その後は釉薬にフリントやガラスを混ぜています✨
・鉛の釉薬は19世紀まで使用されていましたが、
その後より安全な材料に置き換えられました♩
・スズの釉薬は欠けやすいという欠点はありましたが、
非常にデコレーションしやすい白色になるため重宝されました。
イタリアのマジョリカ陶器などが有名ですね(^^)
・塩釉(えんゆう)というのは炻器に使用される方法で、
焼いている途中に食塩を窯の中に投入して特殊な模様を浮かび上がらせます。
・陶磁器を冷ます時に、釉薬と本体の縮む速度が違うために
釉薬にヒビが入ってしまうことがあります💦
これは貫入釉(クラック釉)と呼ばれ、日本の薩摩焼などにおいて重要となっています。
オーバーグレイズデコレーション
これは、デコレーションが釉薬の上に施される場合で、
焼きあがった後でも若干の色の違いや手触りの違いで判別できることもあります(^^)
磁器に施されるオーバーグレイズの装飾は、主にエナメルペイントを用いて行われました♩
オーバーグレイズの場合は、その後の焼成の温度が高くないので、
様々な色が使えること、さらには金彩を用いることもできるというのが特徴です✨
アンダーグレイズデコレーション
これは、素焼き前または後に装飾が施される方法です(*^^*)
アンダーグレイズの場合は、コバルト、クロム、マンガン、鉄などの酸化物が使用されます☝️
これらを焼成すると、まるで陶磁器の中から色が出てきているかのような発色をします👀✨
コバルトは青色、酸化銅は緑または赤、酸化鉄は赤、酸化マンガンは紫色になります♩
アンダーグレイズとオーバーグレイズの区別をつけるには、品物を太陽に掲げてみてください💓
もし、模様が見えにくくなるようだったら、それはアンダーグレイズだと言えます(^^)
パテシュールパテ
パテシュールパテとは、上のマイセンの壁掛けのように、磁器のペーストを重ねて、
カメオガラスのような効果を演出します(*^^*)
美しいパテスールパテでよく知られているのはマイセンとミントンですが、
その作品は希少品ばかりで、非常に高額で取引されています✨
網目装飾
網目装飾は、まだ本体が柔らかいうちに、
道具でくり抜いてレースのような細工を施す方法です(*^^*)
セーヴルなどの透かし彫りが有名ですね♩
スプリッジ装飾
スプリッジとは、鋳型を使って作られた飾りを
陶磁器の本体に付けて焼くことで立体的な装飾を施す方法のことです(*^^*)
スプリッジは花や葉が多いですが、ウェッジウッドは
ジャスパーウェアの上に古典的なモチーフを乗せていることでよく知られています♩
スリップウェア
スリップウェアとは、陶器に施された装飾方法です(*^^*)
スリップと呼ばれる陶土を水でのばしてトロトロにした
液体で表面に絵を描く方法です♩
イギリスのスタフォードシャーなどが有名な産地で、
17世紀中頃あたりに作られ始めたと考えられています✨
非常に細かい装飾がされていて、現代でいうトフトウェアが非常に有名です💓
ズグラッフィート
ズグラッフィートは、陶磁器を色付きのスリップ(水でのばした陶土)の中に入れ、
その後、模様を掘り出すことでスリップの色と本体の元々の色とで
コントラストをつけて装飾とする方法です(*^^*)
ドルトン・ランベス炻器はこの手法で装飾がなされていますが、
特にハンナ・バーローというアーティストの作品は
動物がモチーフになっていてとても人気が高いです💓
いかがでしたか(*^^*)❓
陶磁器は色々と種類があって一度に覚えるのは大変かもしれませんが・・・💦
まずは自分の好きなスタイルを見つけてみることから始めてはいかがでしょうか💕
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「今年こそ、アンティーク陶磁器を購入したい
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不安だし〜う〜ん
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こんな不安って皆さんにもあると思うんです。
私はこんな不安がありながらも、でも通販って便利だし
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『ちゃんと届くのかなぁ』
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