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ドイツ製マイセン(MEISSEN)人形の偽物を見分けるポイントを解説します!

 2016/08/09 マイセン 人形
この記事は約 14 分で読めます。 490 Views

本日もご覧いただきありがとう御座います。

 

 

アンティーク食器専門通販取扱店

博多アンティーク店長の加寿美です。

 

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まるで今にも動きだしそうな躍動感あふれるデザイン。

 

 

指先や爪にまでこだわって作られた繊細な造形。

 

 

巧みな絵付けから生み出される生き生きとした表情。

 

 

 

どれを取っても世界一!のマイセン人形は世界中のコレクター達から長年愛され続けている特別な人形です。



いつかはお部屋に飾りたいと憧れている方も

多いのではないでしょうか。

 

 

 

 

Meissen_107_Tailor_Goat_figure

 

 

 

人気があればその分、偽物も増えるというもの。

 

 

 

マイセンの歴史は300年以上もありますが、

マイセンの偽物(模倣品)の歴史も290年以上と

言われるほど多くの偽物や贋作が作られてきたのです。

 

 

 

しかも、偽物なのにとっても精巧に出来ているんです。

 

 

 

つまり、マイセン人形を買う時にうっかり偽物を買ってしまう、なんてことも多いということなんですね。

 

 

 

決して安いとは言えないマイセン人形。

 

 

 

騙されて偽物(模造品)を買ってしまうなんてこと、できることなら、

いえ、絶対に、経験したくありませんよね。

 

 

 

 

 

 

そこで、今回はマイセン人形の偽物を見分けるポイントをご紹介します。

まずはマイセン(MEISSEN)のマークがあるかどうかをチェック

 

 

歴代マイセンのマーク

 

 

青い双剣

マイセンマークは300年以上のマイセンの歴史の中で

多様に変遷してきました。

 

 

 

そのため、マイセンマークを見ればどの時代に

作られたものかがわかるんです。

 

 

 

じつはこの「いつの時代に作られたマイセン人形か」

というのが偽物を見分けるひとつのポイント。

 

 

 

とっても重要なんですよ。



 

作品のどこを見ればいいのか

 

 

マイセンマークはほとんどの人形がベース(土台)の

裏に描かれていますが、ベース(土台)の

後ろにある場合もあります。

 

 

 

人形を壊さないように注意しながら、裏や後ろなどじっくり

探してみてください。

 

 

マイセンのマーク(本物)

 

 

ベース(土台)の裏に描かれています。

 

 

 

 

マイセンのマークが見つかっても気を抜かないで

 

 

マイセンマークの上に釉薬がかかっていますか。

 

 

 

実は、マイセンではない人形にあとからマイセンマークを書いた偽物(模倣品)がたくさんあるんです。

 

 

 

マイセンでは、マイセンマークを書いた後に釉薬をかけて仕上げます。

 

 

 

ですから、マイセンマークの上に釉薬がかかっていなければ、あとからマイセンマークを書き足した証拠!

 

 

 

釉薬がかかっているとワックスのようなテカリがあるので、割と簡単に見分けられます。

 

マイセンのマーク(本物)

 

こちらは本物

 

 

 

マイセンマークのうえに釉薬がかかっているので、

写真ではワックスがかかっているみたいにテカっています。

 

 

 

 

マイセンのマーク(偽物) img-009a

一方、こちらは偽物

 

 

 

釉薬の上に後からマイセンマークを書き足しているので、本物のようなテカリがありません。

 

 

 

マーク自体もデタラメですね。

 

 

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マイセンマークに切り込み線があったら要注意!

 

 

Meissen-qualifing-marks

 

 

マイセンで焼かれた白磁の人形を他の釜に売って、絵付けはマイセン以外の釜でなされた人形もあります。

 

 

 

マイセンでは、最後の絵付けまでマイセンでなされたマイセン人形と区別するために、よその釜で絵付けをされた人形にはマイセンマークとともに1本の切り込み線が入っています。

 

 

 

このような人形はアンティーク市場ではマイセン人形と呼ばれませんのでお気をつけくださいね。

 

 

 

meissen-paul-walther-schlei_med_hr-4

切り込み線(1764年〜1938年)

 

 

 

最終工程までマイセンで完了したマイセン人形と区別するために付けられたこの切り込み線は、マイセンマークと同様に時代によって変遷があります。

 

 

 

1764年から1938年まではマイセンマークに重なるような横方向の切り込み線、1938年以降はマイセンマークの右横に縦に1本の切り込み線が入っています。



偽物ではないけれど、

価値が落ちてしまうマイセン人形がある

 

 

長年厳しい訓練を積んだ職人達の手によって

生み出されるマイセン人形。

 

 

 

少しの妥協も許さないストイックさでマイセン人形の誇りと

伝統を保ってきたのです。

 

 

 

ですから、マイセンでは完璧に仕上がった一級品とそれ以外のものを、2級品や級外品(2本以上の切り込み線)として区別してきました。

 

 

 

 

これら2級品や級外品はマイセン人形には違いありませんが、1級品と比べると価値は劣ってしまうのが現実です。

 

 

201007251833Meissen mark_edited-1

 

 

こちらは2級品とされたマイセン人形のマークです

 

 

 

20世紀以降になると、マイセンマークに重なるように2本の切り込み線が刻まれるようになり、1980年代以降は、マイセンマークの隣にブルーの線を引きその上から数本の切り込み線を刻むようになります。
モデル番号の刻印はありますか。

 

 

mark-putti-dancing

1950年以前のモデル番号

 

 

 

マイセンマークと一緒に確認して欲しいのがモデル番号です。

 

 

 

モデル番号とは、オリジナルの人形がデザインされた時に割り当てられる1〜4桁の数字、あるいは1桁のアルファベットと1〜4桁の数字で、大抵はベース(土台)の底に刻まれています。

 

 

 

モデル番号の刻印方法も時代によって変遷があり、1950年以前は手書きで刻まれていましたが、1950年以降は機械で刻印されるようになりました。

 

 

 

つまり、1950年以前のマイセンマークが描かれているのに、モデル番号が機械で刻印されていたら、その人形は本物のマイセン人形ではありません。

 

 

 

 

 

 

 

モデル番号をマイセンカタログで

確認できれば完璧

 

 

さて、モデル番号とマイセンマークとの年代が符合したら、次に気になるのが正しいモデル番号かどうかということです。

 

 

 

1910年以前のマイセン人形については、市販されているマイセンカタログ(Meissen Collector’s CatalogueやMEISSEN PORTRAIT FIGURES LEN & YVONNE ADAMSなど)でモデル番号とデザインを照合できます。

 

 

$_57

(MEISSEN PORTRAIT FIGURES LEN & YVONNE ADAMSの1ページ)

 

 

 

また、新しいマイセン人形には5桁の数字が刻印されていますが、こちらは先述のマイセンカタログでは確認できないんです。

 

 

 

そんな場合は、人形の形で調べることができます。

 

 

 

最近はネットでも確認できるので便利ですね。
うっかり刻み忘れることもあるみたいです

 

 

じつは、「モデル番号がないけれど本物」という場合もあるんです。

 

 

 

職人さんが刻印し忘れてしまうらしい…

ひとつひとつ職人によって手作りされているからこその失敗。

 

 

 

また、特注品や少量生産された作品などはカタログに載っていないこともあります。

 

 

 

こちらは本物であればかなりの高級品となりますが、ちょっと手を出すのは怖そうですね。
空気穴が判別できたら怪しい。

 

 

mark-apple-pickers

 

 

陶器で人形を作る際には、その構造上、空気穴をあける必要があります。

 

 

 

もちろんマイセン人形でも同じ。

 

 

 

ただし、マイセンでは長年培われてきた技術によって巧みにごまかしているので、一目で空気穴がわかるということはありません。

 

 

 

でも、偽物(模倣品)ではこの空気穴のごまかし方が雑。

 

 

 

そもそも隠そうとさえしていないものもあります。

 

 

 

もし空気穴が一目で判別できるようなら、それは偽物(模倣品)の可能性が高そうです。
ちょっと小ぶりじゃないだろうか

 

 

マイセン人形の偽物を作る時によく用いられるのが、本物のマイセン人形をモールド(型)として使う方法なのだそうです。

 

 

 

確かに、本物をモールド(型)にしてしまえば本物そっくりの偽物ができますものね。

 

 

 

でもこの方法、致命的な欠点があるんです。

 

 

 

そう。

出来上がった偽物は本物よりも小さいサイズになってしまうんです。

 

 

 

一説によると16パーセントほど小さくなるそう。

もちろん重さも軽くなっています。

 

 

 

本物のマイセン人形はすべて同じサイズ、同じ重さです。

 

 

 

ぜひ、サイズや重さが本物と同じかどうか確認してみてくださいね。

 

 

 

本物のサイズなどは先ほどのカタログでも確認できます。

 

 

 

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マイセンの白は青白い白

 

 

色はコレクターやディーラー達が真贋を見分ける際に、長年頼りにしてきたポイントです。

 

 

 

マイセンの白といえばやや青みがかった白。

 

 

 

クリーム色がかっているものは偽物かも。と疑ってみたほうがよさそうです。
絵付けにもマイセンらしさがありますか

 

 

マイセン 天使の人形

アンティークのマイセン人形
目の色

こちらはアンティークのマイセン人形についての特徴なのですが、ほとんどの人形が瞳の色は茶色なのだそうです。

 

 

 

その理由は1700年代のブラウンアイズを持った人々を描写しているから。

 

 

 

もちろん、青い瞳の本物も存在します。もし、青い瞳の本物を見つければ、それはとっても価値のある人形といえます。

 

 

 

 

 

 

 

髪の毛や肌の色

髪の毛の描き方や肌の色の彩色方法も、時代によって移り変わっています。

 

 

 

18世紀ごろのマイセン人形は、肌の色は薄く髪の毛も1本1本丁寧に描かれていました。

 

 

 

一方19世紀になると、肌の色は生身の人間の肌を思わせるように濃淡をつけ全体に施されるようになり、髪の毛のラインは描かれなくなります。

 

 

 

一方現代マイセン人形は、手先や頬などの部分にのみ肌色を彩色するようになっています。

 

 

900380_70515_01

・現代のマイセン人形

 

 

 

絵付けの流行も時代とともに変化しています。

 

 

 

マイセンマークの年代と照らし合わせて、年代の相違がないかチェックしてみてくださいね♪
見た目の不自然さには要注意

 

 

マイセンのホームページでも「マイセン磁器の中でも特に重要なジャンル」と述べられているとおり、マイセン人形は300年近いマイセンの歴史の中でも、初期から連綿と続いている重要なジャンルなんです。

 

 

 

ですから、肌や目の色、髪の毛の1本に至るまで職人のこだわりがつまっています。

 

 

<> on January 20, 2010 in Meissen, Germany.

 

 

細部にまでこだわった丁寧な造形かどうか、手作業で施された絵付けかどうか、表情が生き生きとしているかどうか、マイセン人形の本物と偽物を区別するために最も大事なことは、マイセン人形を細かなパーツまで注意深く観察することです。

 

 

 

マイセン人形の表情には人間が毎日の生活の中で自然にしている感情—喜怒哀楽—が詰まっています。

 

 

 

視線がどこを向いているか、デザインされたシチュエーションにあった表情をしているかも、偽物を見極めるポイントです。
いかがでしたか。

 

 

 

マイセン人形の偽物を見分けるポイントは一つではありません。

 

 

 

いろいろなポイントを組み合わせて、ご自分で納得するまで観察してくださいね。

 

 

 

アートの世界には「もし本物かどうか疑いがあるときは、それは本物ではない」という古い格言があります。

 

 

 

もし、一つでも疑わしいところがあれば諦めた方が賢明です。

 

 

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