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バカラ200年の歴史を紐解きます!

 2016/07/31 バカラ 未分類
この記事は約 9 分で読めます。 3,189 Views

本日もご覧いただきありがとう御座います♫♫

 

アンティーク食器専門通販取扱店

 

博多アンティーク店長の加寿美です(*^^*)

 

バカラの歴史は18世紀のヨーロッパに遡ります!

当時のヨーロッパは、北アメリカの利権を争う七年戦争のまっただ中でした。

フランスを含む強国が衝突し、戦争にかかる費用はどんどん大きくなっていきました😓

 

ルイ9世の治世であったフランスは、戦争中期に大規模な経済破綻に襲われ失業者が増加していました。

特に豊かな森林に覆われていた地域であったフランス北部のロレーヌ地方の都メスを中心に、

モーゼル・マース川の国境沿いに至る地域で、木こりや職人たちにすさまじい被害をもたらしたのです、、、

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(ロレーヌ地方バカラ)

 

 

同時期にフランスの名士たちは、フランス製のガラス細工の少なさに対して懸念を抱き始めました。

また、フランスの芸術家たちが、ヨーロッパのクリスタル業界の中心地であるボヘミアやヴェニス、

イングランドの芸術家たちと張り合うことができるのか、ということにも疑念を抱いていたのです!

 

当時のフランスのガラス製造の管轄は貴族によって行われ、ボヘミアガラスの真似をしているだけでした。

そのため本物に勝てるわけもなく、グラスウェアや窓ガラスはなおボヘミア製のものが好まれました。

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(ボヘミアガラス)

 

 

しかし七年戦争の終期にメスの司教モンモレンシー・ラバルが、自身の土地内にある大規模の森林と、

ヴォージュ山で採れる純度の高いクォーツを使って、ボヘミアにも負けないグラスウェアを作ることを計画!

ラバル司教は領内での需要とは別に、七年戦争で国内の贅沢品が減少し、輸入に頼らなくてはならなかったことで切迫したフランス経済を救うべく、保護貿易主義の理念にも感化されていました。

彼はアントニー・ルノーに代わりガラス工房創業をルイ9世に請願して、

このルノーの作品はフランスで非貴族身分の人が創りだした初めてのガラス細工になったのです😳✨✨

 

 

1764年にヴァルリー・ルノー・カンパニーがバカラに作られました!

70名の職人とその家族に住居を提供し、工場では窓ガラスや鏡のようなフラットガラスだけが作られていました。

 

ルノーが輸入品への代替品を製造している間に、

もう一つの有名なフランスのガラスメーカーであった、

セント・ルイス(1767-1990年代)が新しいタイプのガラスをフランスに持ち込みました、レッドクリスタルです!

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(セント・ルイス グラス)

 

 

現代のレッドクリスタルは17世紀後半のイングランド製のものに由来します。

1615年にイギリスでは森林を伐採して木材を木炭に加工することが禁じられたため、

石炭がクリスタルの素材を合成する燃料の代用品として使われました。

しかし、石炭では木炭より低い温度しかだせません。

石炭ではクリスタルを作るのに必要な熱が出せないのです!

 

この問題を解決したのはジョージ・レエヴェンスクロフトという人物で、

彼は1670年台に、従来の酸化カルシウムとクォーツから取れた二酸化ケイ素を鉛に置き換えることで、

クリスタルを低温度で融和するように設計し、

さらに加工をより容易にし、透明度も上げ、美しく輝く製品の製造可能にしたのです!

 

 

レッドクリスタルは次の世紀つまり18世紀頃から市場に姿を見せ始めました♪

バカラではなお、需要に合わせて窓ガラスとボヘミアの代替品を生産し続けていましたが、

19世紀のはじめにはレッドクリスタルがボヘミアやヴェニスで採用はじめました!

 

同時期のフランスではフランス革命が起こり、ナポレオンが台頭、様々な戦争も勃発し、

ボヘミアガラスの海外輸出路を崩壊させただけでなく、バカラグラスも存続の危機を迎えました😳😳😳

そしてバカラは、1816年にセント・ルイスの前理事であった、

エイミー・ガブリエル・ドアルティーグに買収されました。

 

ドアルティーグはフランスからフランス統治下のベルギーへわたっており、

そこでクリスタレリ・デ・ヴォンエッシュという会社を創業していました。

しかしナポレオンが1815年にワーテルローの戦いで敗れると、

ベルギーの独立が保証され、ドアルティーグはフランスに送還されました。

 

そこで彼はバカラに製造基盤を移し、すべての生産ラインをレッドクリスタル製に変更しました!

この時に初めてバカラはテーブルウェアや、芸術品の生産を開始するようになるのですが、

1819年にはすでにヨーロッパ中の王族から製作依頼が来るようになっていました✨✨

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(現在でも王室で使われているモデル)

 

バカラのガラス製品はエクセレントなデザインだけでなく、

レッドクリスタルをどんどん洗練していく技術も評価されました!

ドアルティーグの指揮のもと、製品のクオリティーはイングランドやセント・ルイスで作られていた、

当時の最高水準にも追いついていました。

 

ドアルティーグが経営権をパートナーに売却したあとは、

ピエール・アントニー・ゴダールのもとで、

バカラがクリスタル業界のトップに君臨するに至った「完璧さ」の追求が始まりました。

 

 

19世紀半ばまでで、バカラはすでにレッドクリスタル業界で最も名高いメーカーの一つになっていました♪

成功の要因は7つありましたが、ゴダールの「完璧さ」を求めた結果と言えます!

バカラは、レッドクリスタル以外のガラス製品の生産をやめて、一つに絞りました。

フルレッドクリスタルと呼ばれる鉛濃度30%以上のクリスタルが精算され始めたのもこの時期です!

バカラは原材料を用いて、クリスタル自体の質を上げる試みも行い始めていて、

自国ではまかなえない素材は、遠く離れたアメリカから品質の高いものを輸入しました。

 

バカラはクリスタルそのものが美しいのも有名ですが、

その類まれなるデザイン性から世界的に有名になったといえます!

初期バカラの有名なデザインといえば、1828年から続くアルクールデザインでしょう♪

アルクールデザインのテーブルウェアは、1841年からフランス政府で使用されてきました✨✨

セントレミーのチューリップ型グラスなども、

シャンパーニュの酒呑みたちの間では無くてはならない存在ですね!

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(アルクールグラス)

 

バカラのデザインはすぐにヨーロッパ中の王室で気に入られ、

19世紀半ばには、テーブルウェアの域を超えてガラス製品を生み出してきたんですよ♪

1846年にはイタリアのデザインにインスパイアされて作ったペーパーウェイトを生産し始め、

後には琥珀のように本物の花や昆虫を内部に閉じ込めたペーパーウェイトが大ヒットし、

19世紀末にはバカラの代表商品として愛されました(^_-)

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(ペーパーウェイト)

 

バカラは花瓶や壺なども作りましたが、19世紀半ばにはシャンデリアや、オイルランプ、大型の水瓶など、

より大きなスケールのインテリアの製造を開始しました!

バカラの歴史的作品として有名なのは、1855年のパリ万博で展示された、

大型のシャンデリアや、クリスタルの噴水などがあります✨✨

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(クリスタル花瓶)

 

20世紀になると大量生産の技術が流行した一方、バカラはハンドクラフトの伝統を守り続けました(^^)

顧客層は衰退をたどる貴族から振興の資本家へと移り、

資本主義大国アメリカには1949年にバカラ初の国外支店がマンハッタンに作られました!

 

1960年台にはバカラの工場の近代化が始まり、新しい炉が1962年に設置されました。

1967年には、バカラ初の連続融解炉が設置され、

このことがより大型のクリスタルデザインを可能にしたんです!

 

1980年台の好景気を背景に、バカラはさらなる発展を遂げます😳✨✨

1984年には発展する日本市場に参入すべく、バカラ初のアジア支店が東京に完成しました!

翌年バカラはドイツのフランクフルトにも支店をつくり、

同年にコンピューターを用いたデザイン設計技術を導入しました(*^_^*)

 

しかしベルリンの壁が崩壊した1989年には、ドイツで経済危機が勃発し、

ドイツ支部は操業を終えざるをえませんでした。

さらに湾岸戦争の際に経済が後退したせいで、バカラは経営難を迎えます😓

 

アジア諸国の経済成長や、アメリカの卓越した経済バランスを背景にしても、

バカラのラグジュアリー品の売れ行きは悪く、会社の大改革を強いられます。

しかし1996年に改革を終えて持ち直したバカラは、アジアでの権益を広げるため香港に支店を築き、

中国市場に参入、大きな利益をあげています!

何度かの危機を乗り越えながらも、バカラは現在も、CEOのマーク・ルクレールに率いられて、

その伝統と技術を保ちつつ、莫大な利益と名声を獲得し続けています✨✨

 

 

 

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妹尾 満隆

妹尾 満隆

合同会社SENOO商事の代表をしております妹尾満隆と申します。

ウェブという情報を発信してる人が見えてない中で、いろんな間違った情報がネット上にあるのを度々見かけます。

特にアンティークにおいては

・間違った情報
・信ぴょう性のない情報
・そもそも情報がない

などたくさんの課題がありました。

そこで私は、これまでのお客様との取引の実績、知識、経験、情報を元に正しい情報をウェブを通して発信していくことを会社の方針と掲げました。

ただ物を売る会社ではなく、これまでブラックボックスとされてきてた商品の真贋の見分け方を発信するというのが大切なことではないかと思ったからです。

なぜならアンティーク品の場合は情報量の不足から、買い手側が圧倒的に不利な立場にあったからです。

このアンティークの世界をもっとクリーンで、信頼のおける分野に成長させていく事が私の使命だと思っております。

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