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ドーム兄弟がガラスの革命児と言われる理由はあなたは知ってますか?

 2016/04/19 ドーム兄弟
この記事は約 15 分で読めます。 3,582 Views

本日もご覧いただきありがとう御座います♫♫

 

 

 

アンティーク食器専門通販取扱店

博多アンティーク店長の加寿美です(*^^*)

 

 

 

 

今日は、ガラス産業に大きな影響を及ぼしたドーム兄弟の事についてお話ししますね🎵

 

 

 

実は、ドーム兄弟によるガラス工場は1878年のとあるきっかけから始まりました。

 

 

 

その当時、ナンシーという町にガラス工場を持っていた事業者にお金を貸していた弁護士であり公証人だった、ジャン・ドーム氏が返済の代わりに工場を引き取ったのが きっかけで、長男のオーギュストに1879年、第二児のアントナンが1887年の8月にそれぞれガラス工芸経営者となったジャン・ドームのビジネスを手伝い始めたのがきっかけなんですよ。

 

 

 

人生何がきっかけになるかわかりませんね〜🎵

 

 

 

『兄 オーギュスト・ドーム Auguste Daum,1853~1909』

オーギュストドーム2

 

 

 

 

 

 

 

『弟 アントナン・ドーム Antonin Daum,1864~1930』

アントナンドーム

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『当時の工場での作業風景』

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兄オーギュストは工場の経営、弟アンナトンはデザイン長と2人の能力が使われ、経済面と芸術面での範囲をひろげ、生産面でもシンプルな食器用器具やコップなどから絶賛され、注文多数のガラス装飾美術まで扱えるようになりました。

 

 

 

 

ドーム兄弟によって作成された工芸ガラスはなんと100年もの間大きな影響をもたらしたんですよ✨

 

 

 

すごいですよね(^_^)

 

 

 

その時代はアールヌーボー期、アールデコ期、クリスタル期そしてパートドヴェル期です♫

 

 

 

時代が変わっても、ドーム家系の新しい世代がその時代に合わせていったおかげで会社をその時代の好みと流行と並行させる事が出来ていたんです(*^^*)

 

 

 

素晴らしいチームワークですよね!

 

 

 

最初は時計ガラス、窓ガラス、ガラス食器といった簡単なものから始まりました✨

 

 

 

19世紀最後の方には多彩な色、テクニック、内容とテーマが重視された作品へと変わっていきました。

 

 

 

同じデザインをもった作品はひとつも存在しなかったのです。

 

 

 

酸エッチング、金箔(きんぱく)、曲線を描いたデザインがカップの飾りに使われ、一つの作品に対して3つの技術が丸々使われた事もありました。

 

 

 

 

ドーム兄弟は後に黄緑色、ピンク、茶色を使ったガラスの生産も始めました✨

 

 

 

その上、時々文字が入ってる アイリスやゆり勲章が入った歴史的、ロランテーマの入ってるガラスも生まれました。

 

 

 

 

 

 

『ドーム兄弟が作り出した作品たち』

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1889年に行われた世界展示会とその当時ナンシー在中だった、アールヌーボーのマスターでもあるエミール・ガレは、ドーム兄弟に大きな影響をもたらしました(^_^)

 

 

 

 

ドーム兄弟は「Daum Freres」をその年末に開設しクリエイティブで評価されたデザイナーのチームを作成し、芸術家と職人にガレの作品と似てる自然風スタイルのカラーガラスを生産させました♫

 

 

 

 

オーギュストが事務系と金融関係の仕事をしている間に、十分訓練されたエンジニアのアンナトンは生産品と熟練した芸術家チームを観察していました✨

 

 

 

その芸術家達は、

 

ジャック・グルベール(1894年〜1897年)

ヘンリー・ベルジュ(1900年)

そしてアルマリック・ワルター(1870〜1959年)です。

 

 

 

 

チームはなんと日本芸術を使った非相性の有機物のフォームを、緻密な色で作り上げた作品を作成しました。

 

 

 

工場ではまた新しく発展したばっかりのテクニックをシャンデリア、ランプ、花瓶、そして他の芸術品にも革新的でクリエイティブに編入しました✨

 

 

 

 

 

 

 

『ドーム兄弟の大型のステンドランプの作品』

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新しい技法のカメオは、どういう技法かというと 一、二段目と違う色が塗られ、表面には彫刻されたデザインを入れるデザインがそうなのです。

 

 

 

(上記のケマンソウのランプで言うと、下地が白地のガラスに上からピンクのガラスが

被せてあり、その上からケマンソウの花がデザインされています)

 

 

 

後に使われたパート・ド・ヴェールという技法は水晶硝子と金箔が入った酸化物のミックスで、粘着性がある型に入れて高熱により溶解されたものです(*^^*)

 

 

 

 

 

 

 

『パート・ド・ヴェールを用いた作品』

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結果として完成した硝子は見かけが鮮やかな色で透明に磨き上げることもできれば、くすませたままに仕上げることもできる作品です(*^^*)

 

 

 

ドーム兄弟に雇われてたアルマリック・ウォルターもテクニックの面でサクセスした代表的な人物でした。

 

 

 

チャールスシュナイダーもドーム兄弟のためにデザインをし、彼は色がついた斑点や筋を

、2枚のガラスの間に介在や包括させたものを発展させ、1899年に特許を取得するまでにしたテクニックです✨

 

 

 

 

 

 

 

『シュナイダー兄弟による作品たち』

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そのすぐ後には複雑でまれにみるレパートリーのシェイプとフィニシングテクニックが

持ち上がってきました✨

 

 

 

「マーテレージ」(ハンマーのマークがついたフィニッシングのガラス)

「ジャスペ」(斑点ついたガラス)

「介在」(レイヤーの間にデコレーションが入ってるガラス)

 

そして先ほど紹介した、

「パート・ド・ヴェール」(潰されたガラスの顆粒を溶解して作られたガラス)です。

 

 

 

 

会社は秋らしさを強調した特色のあるカラーパレット、黄土色、オレンジ色、セピアそしてバーゲンディーを進展させました✨

 

 

 

1893年位は、エミリーギャリーからインスパイアされたドーム兄弟による、酸エッチングキャメオランプが生まれました♫

 

 

 

1900年の国際展覧会でディスプレイされたランペスフレアーズは喝采に評価されて会社にとってアートガラスマーケットの革新者として確立したのです✨

 

 

 

ランプはドーム兄弟全作品の最も有力なテーマでありました。

 

 

 

装飾美術としては昆虫と夜行性生物、そして花の方はマーガレット、クロッカス、オダマキ草、すみれ、そして草原の息吹です(*^^*)

 

 

 

 

 

 

『オダマキ、スミレ、草原の息吹の花瓶』

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1901年にエミールガレがエコールデナンシー(ナンシー芸術学校)を設立しドーム兄弟は

すぐにメンバーになり、会社はアールヌーボーを装飾美術の新しい時代として成立させました(*^^*)

 

 

 

その後アントニンが会計係、副社長となり、ガレが1904年に他界した後は会社はアントニンがリーダーを引き継ぎました。

 

 

 

そして、オーギュストは4年後の1909年に他界しました。

 

 

 

会社は、アントニンの体制の中、アールヌーボーのデザインをし続け、第一次世界大戦中には定休し、戦争後アールヌーボーの影は薄くなり、アールデコという新しいスタイルが代わりに定着していったのでした(*^^*)

 

 

 

アールデコ期間中、工場は、特色のあるはっきりとしたガラスを生産したのが特色でした。

 

 

 

はっきりとした色で塗られ、型に入ったデザインの厚壁の容器が専門でした。

 

 

 

照明はまだ芸術形式としては、初期でドームはエドガーブラントやルイスマジョレーレのような金属細工のデザイナーと活気とオリジナル性のある創作をつくるために一緒にコラボレーションをしました。

 

 

 

 

 

 

『ドーム兄弟が製作した照明』

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ドームの典型的な作品は、丸か円筒形の土台ときのこの形をした「かさ」の溶解された

ガラスでつくられたランプでした。

 

 

 

ピエーレデイヴィソンは、ドームにデザイナーとして雇われ、1927年にドームが引き取った、ルネビル付近にあるクロイスメアーガラス製造業の製品の監督を任されました✨

 

 

 

この工場の購入の一番の理由は、アメリカを中心とした儲かってた商売をしていたデパートや大会社に売るために、ラリック社や他のガラス会社との競争のためだったんですね♫

 

 

 

このデパートに対して、生産されたロレイ社のガラス製品、または「Verreries de Belle-Etoile」と呼ばれてたクリスタルガラス製品のサインは、常に「P.d’Avesn」、「moda nancy」、「Lorrain」、または「Val」(会社のイニシャル、または「Verreries de Belle-Etoile」とサインされてました✨

 

 

 

 

 

 

『ロレイ サインとしての作品』

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そして、アントニン・ドームは1930年に他界します。

 

 

 

ガラスのスタイルは第二次世界大戦後また変わり、工場は暗い無色の鉛クリスタルガラスを使ったフィギュアと容器になりました♫

 

 

 

彼らの鉛クリスタルガラスは最高のクオリティで彼らの芸術ガラスはなだらかな透明ガラスの曲線美を強調したものでした。

 

 

 

全体的にカッティングや、彫刻、他の表面のデコレーションは組み入れませんでした。

 

 

 

この種類のガラスは1970年までの25年間人気でした。

 

 

 

1965年にはドーム会社の次の世代が引き継ぎ、大胆なステップを踏みました。

 

 

 

彼らは有名な彫刻家、デザイナー、マスターガラス芸術者を招待し会社のために期間限定のデザインをしてもらいました。

 

 

 

サルバ・ドール・ダリを始め、かの有名なシーザーがその次担当しそのシリーズはずば抜けたサクセスとなりました。

 

 

 

1962年開設から「Cristallerie Daum(クリスタラリードーム)」の名の元の株式会社として始め未だに続いている成功した会社です(*^^*)

 

 

 

会社は色々な種類のパテデベーラとクリスタルガラスで、小立像を作りその他にも高級質の食器を作り続けています✨

 

 

 

ドームアートガラスは今現在でも充分美しい作品を発表し続けてくれているんです(*^^*)

 

 

 

ドームの上塗りされた銅の製作者である、ルイス・マジョレーレとのコラボレーションのガラスランプは、1989年のソスビーニューヨークのオークションで1.76万ドル(日本円で1億7千万相当)で売られたそうですよ!

 

 

 

他の工芸家のガラス作品のように、今となっては最高質のドームによるアンティークの作品はほんの少ししか存在しなく、良い状態のものはほとんど見ることはありません。

 

 

 

やはり100年前の作品となると中々見つけ出すのが、難しいというのが現状のようですね(ー ー;)

 

 

 

 

 

 

『いろいろなドーム兄弟による作品』

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妹尾 満隆

妹尾 満隆

合同会社SENOO商事の代表をしております妹尾満隆と申します。

ウェブという情報を発信してる人が見えてない中で、いろんな間違った情報がネット上にあるのを度々見かけます。

特にアンティークにおいては

・間違った情報
・信ぴょう性のない情報
・そもそも情報がない

などたくさんの課題がありました。

そこで私は、これまでのお客様との取引の実績、知識、経験、情報を元に正しい情報をウェブを通して発信していくことを会社の方針と掲げました。

ただ物を売る会社ではなく、これまでブラックボックスとされてきてた商品の真贋の見分け方を発信するというのが大切なことではないかと思ったからです。

なぜならアンティーク品の場合は情報量の不足から、買い手側が圧倒的に不利な立場にあったからです。

このアンティークの世界をもっとクリーンで、信頼のおける分野に成長させていく事が私の使命だと思っております。

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