エミールガレはなぜ今でも日本人の心を魅了するのか


本日もご覧いただきありがとう御座います♫♫

 

アンティーク専門通販取扱店

エミールガレ専門店店長の加寿美です(*^^*)

 

 

今日はエミール・ガレの生涯を

彼の作品とともにお話ししていきたいと思います💓

 

まずは、彼の紹介をさっくりとさせていただきます(*^^*)♪♪

 

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エミール・ガレ 1889 年 鶏卵紙印刷@コール・パート/オルセー美術館

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エミール・ガレ   1892年 ビクトール・プルーヴェ作@コール・パート/オルセー美術館

 

 

エミール・ガレはロレーヌにガラス工場を持つお父さんの

息子として 1846 年ナンシーで生まれます(^^)

とても勉強熱心で、特に文学、哲学、植物学で優秀な生徒だったそうです👀✨

 

高等中学校を卒業後、研究を続けるためにドイツに行きますが、

その時、既に化学やガラス製造技術に興味津々♪♪

 

お父さんの会社の従業員であったビクター・プルーヴェと仲良くなり、

ガラス装飾について一緒に勉強し始めました📖✨

 

そんな中 1870 年、戦争でビスマルクによるロレーヌとアルザスの合併など、

エミール・ガレの感性や作品に影響を及ぼす出来事が・・・

 

戦争中は歩兵部隊として大好きなガラス工芸も出来なかったり、

故郷の一部をプロイセンの兵士によって数カ月占領されたり・・・💦

 

フランスが敗北するまでのこの長い期間が

彼にとってかなりショックだったようです…(>_<)

 

退役後、彼はサウス・ケンジントン美術館や

キュー・ガーデンへコレクションを見にロンドンへ行ったり、

パリ、イタリア、スイスを旅行したりと行動的👀✨

 

旅行中は美術館で、歴代の文化、イスラム美術や18世紀の金細工や銀食器の

ロココ様式といった中世の装飾モチーフ、

そして鮮明で美しい色彩や形状の庭園に浸ったそうです(*^^*)

 

ではでは、ここからは作品と一緒に、
彼について、より詳しく説明していきたいと思います(^^)♪♪

 

 

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左:エミール・ガレ  アラブ模様のシチリアンスタイルの花瓶

1880 年@ナンシー学校美術館

 

右:エミール・ガレ  フランソワ・ヴィヨン

「La Ballade des Dames du Temps Jadis (かつての女性のバラード)」

中世スタイルの花瓶 1884 年@ナンシー学校美術館

 

 

 

 

 

 

 

 

とにかく自然に夢中なエミール・ガレは、

花や動物といった自然の形状をガラス装飾へ転写するアイディアや

ガラス製品への装飾の開発へ興味津々でした♪♪

 

1873 年、家業を継ぐ為にナンシーに「ラ・ガレンヌ」という家を建て

翌年、牧師の娘であるアンリエット・グリムと結婚(*^^*)

1878 年は「ラ・ガレンヌ」に新しい炉とアトリエを構え、公私共に幸せムード💓

 

また、パリで初めての展覧会を開催し、紋章や、

シリアやベネチア模様がある中世の装飾に影響されたエナメルを使用した

様々なスタイルの作品に挑戦したそうです!とても積極的ですね~♩

 

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左:エミール・ガレ  エミール・ガレ 手すり花瓶と日本の金メッキ

1888 年@ナンシー学校美術館

 

右:エミール・ガレ  「A la Carpe(鯉)」

1876 年@ナンシー学校美術館

 

 

 

そんな彼は実は、日本の芸術からも大きな影響を受けているんです 👀‼️

 

1880 年から 1889 年の間の花瓶やお皿の数々は

東洋の影響がとても反映されていて、彼も熱心に改良を重ねていたそうですよ~!

 

1885 年には、日本人学生の高島得三と出会い、

日本美術の基礎知識を教わりながら、より一層精巧なガラス装飾の為、

植物や花、自然の形状についても知識を深めていったそうです(^^)♪♪

 

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左:エミール・ガレ   トンボと睡蓮の模様があるカメオガラスの花瓶

1900 年@コール・パート

 

中央:エミール・ガレ  オーク葉とどんぐりの模様があるカメオガラスの花瓶

1900 年@コール・パート

 

右:エミール・ガレ  菊の模様があるカメオガラスの花瓶

1900 年@コール・パート

 

 

 

 

その後も、彼は自然を大絶賛(*^^*)

「美しさは真実であり、真実は自然の中にある」

と哲学的エッセイを書いているほど♩

 

自然に陶酔しきっちゃってます、メロメロですね~💕

 

自然は神から無限大多数に表現されると信じていて、

全ての物事は唯一無二であるべきと考えていたそうです!

 

いつの時代も人の手で作られた物を愛し、

その反面、大量生産された物を毛嫌いしていたとのこと・・・💦

 

ガレは植物、樹木、葉、藻類、昆虫、それらの形状や色合いの

熱心な研究をして、いわゆる自然主義者としての芸術家でしたが、

そういった意味で、装飾模様の様式は確立避けていたんですね~(^^)

 

彼の作品はジャン・オーギュスト・ダンといったナンシーの芸術家へ

影響をあたえたのですが、その頃アールヌ―ボが到来していたので

彼らも結局はそちらへなびいてしまったとか・・・💦

 

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左:エミール・ガレ  カメオガラスの花瓶

85cm @コール・パート

 

中央:エミール・ガレ カメオガラスの花瓶

1900 年@コール・パート

 

右:エミール・ガレ カメオガラスの花瓶

1900 年@コール・パート

 

 

 

 

 

 

そんな彼の閃きの手助けにもなっていた、メモをよく書く習慣📝✨

後になって、奥さんがそれらを集めて

「Ecrits pour l’Art(芸術の為の書き込み)」とうタイトルで出版しています📖!

 

メモは芸術に対するビジョンついて、混合的芸術技術について、

訪問した園芸展示会について、情熱や感情、豊かさについて賞賛する

ロマン派の詩や文章についてなど、様々なコメントが集約されています !

 

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左:エミール・ガレ   エジプトスタイルの花瓶

1900 年@ナンシー学校美術館

 

右:エミール・ガレ   ヴァルモーレ

「Béni soit le coin somber où s’isolent nos coeurs(暗い隅の祝福こと心の隔離)」

@ナンシー学校美術館

 

 

 

 

 

 

彼は 1880 年に出会った詩人シャトーブリアンや、ビクトール・ユーゴ、

そしてシャルル・ボードレールが大好きです(*^^*)

 

1892 年には、「Les Fonds de la Mer(海の底)」と題した花瓶を大好きな

「おお海よ、誰もあなたの秘めた財宝を知らない。

あなたのその深さも誰も測り知れない。皆があなたを妬む。

あなたは秘密を守り続ける。」に対するオマージュとして作ったそうです♩

 

1896 年の「Les Fleurs du Mal(悪の華)」はボードレールの闇のように

暗く不吉な植物がちりばめられています!

 

彼はロベール・ド・モンテスキューやメーテルリンクの詩にも熱心で、

ロマン派だけにとどまらず、特にヴァージル、ヘシオドス、ダンテ、

シェークスピア、ヴィヨン、ミュッセやラマルティーヌにも及び、

花瓶装飾をより高めていったそうです ☝️✨

 

これらが、パリの文芸や芸術のサロンにて多くの依頼を受け、

大きな成功を収めたそうです!(*^^*)

 

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左:エミール・ガレ 拭きガラスの花瓶「Les Chardons(あざみ)」

高さ 44cm 1900 年@コール・パート

 

中央:エミール・ガレ  花瓶「Rose de France(フランスのバラ)」

1900 年@コール・パート

 

右:エミール・ガレ  カメオガラスの花瓶

1900 年 @コール・パート

 

 

 

 

 

エミール・ガレはお父さんの影響で陶器や土器の技術にも興味を持っていました♩

 

粘土やスズの酸化物に釉薬を使い、

1892 年シャン・ド・マルスのサロンにて最後の土器を展示しています(^^)

 

彼は他にも、ガラスへ彫刻や酸のエッチングにも挑戦していて、

ガラスの色や材質で様々なニュアンスが生まれる技法として極めていました!

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左:エミール・ガレ  昆虫で飾られた徳利

1890 年@ナンシー学校美術館

 

右:エミール・ガレ   拭きガラスのカップ「Libellule(トンボ)」高さ 19cm

1903 年@ナンシー学校美術館

 

 

 

 

 

 

 

彼は自身の芸術と細やかさへの技術を開発して

「la Violette(バイオレット)」というカップを作り上げます(^^)

カップには一本の紫色の花が吹きガラスに施されており、

脈の細やかな部分まで丁寧な装飾が施されています👀✨

 

また、ルバーブの葉の形状を用いたカップも作り上げ、

「L’Orge(大麦)」や「Les Chardons(あざみ)」と呼ばれた

細長い花瓶には、大きく稔った大麦が施されています(*^^*)

 

植物の世界観のお次は、1900 年、昆虫に興味を持ちます ☝️✨

 

昆虫を化石化させ樹脂や琥珀へ入れる等試していて、

1903 年にトンボを用いたゴブレット作品

「Libellule(トンボ)」を作っています(^^)

 

何年か前の 1900 年に制作された「Le Scarabée(てんとう虫)」や

「A la raie(スケート)」の花瓶作品には

ガラスにエナメルを使用して描かれた作品を作っていたり、

1899 年に彼はカエルやオタマジャクシをテーマにしたシリーズを

開始したりしていました(^^)

 

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エミール・ガレ

拭きガラスとエッチングの花瓶「Vase Pasteur(牧師花瓶)」高さ 25cm

1892 年@ナンシー学校美術館

 

 

 

 

1900 年はな、なんと👀!地質学も作品に取り入れています !

マカライトやアズライトといった化学知識を用いて

半透明のクリスタルを使い、「Géologie(地質学)」という花瓶を作りました☝️✨

 

1892 年には、学者として 60 周年を記念して

「パスツール花瓶」を制作しています(^^)

 

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左:エミール・ガレ  二重槽のガラス花瓶

「Les Fonds de la Mer(海の底)」

高さ 21.8cm  1889 年@ナンシー美術館

 

右:エミール・ガレ   黒ガラスの花瓶

「Orphée et Eurydice  (オルフェウスとエウリュディケ)」

1888 年@ナンシー学校美術館

 

 

 

 

冒頭のご紹介でも少しお話しした通り、

エミール・ガレは 1870 年代から、プロイセンとの戦争からも影響を受けます・・・

 

その頃から常に神秘的な感性を持ち、

徐々に暗く象徴的な作品を作るようになるんですね~✨

 

1888 年に制作された「Orphée et Eurydice(オルフェウスとウンリュディケ)」や

1889 年の「Mer Profonde(深海)」を見ると

象徴的かつ、幻想的なビジョンへ移り変わっているのがよくわかります 👀!

 

さらに 1900 年からは装飾テーマが

夢や悪夢といった非現実的な暗いものへと一気に変化していきます(^^)

 

1900 年の「Aube et Crépuscule(夜明けと夕暮れ)」は

夜の蝶と海から出てくる手を表しています☝️✨

 

1903 年には灰色の雲の上に木々や家々が並ぶ

暗い風景を表現した器も制作しています(^^)

 

ガラス・陶器等と極めていく中で、

彼はなんと木材や木工芸でも才能を発揮します !!

 

1865 年には、なんと👀!

花瓶やガラス製品を展示するための家具を作っちゃうんです!

 

友人のビクター・プルーヴェとエキゾチックな木材の香りや木目を研究し、

繊細で優雅な家具や装飾品といった芸術品を作り上げてしまうのです💓

 

 

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左:エミール・ガレ テーブル「Les Libellules(トンボ)」

高さ 75cm  1900 年@ナンシー学校美術館

 

右:エミール・ガレ 棚「Alla Japonica(アラ・ジャポニカ)」

高さ7㎝  1900 年@ナンシー学校美術館

 

 

 

初期の作品はルネッサンスの影響で大き目の設計でしたが、

1899 年の万国博覧会でビクター・プーヴェルと共に作った

「Les Orchidées et les Insectes(蘭と昆虫)」は

高級感があり、且つ小さな家具と合わせたドレッサーを制作し、

注目の的となります(*^^*)✨

 

また 1894 年、日本美術を取り入れて、

繊細な装飾で仕上げた豊かな作品「アラ ジャポニカ」

金で竹を彫刻し、銅で鎮護の花や枝を描いているのが特徴です(^^)♪

 

他にも 1892 年、ランス地方ポメリーの親戚へ

「ハーブと畑のテーブル」と題した作品を作っており、

スカッシュ枝、マメ科植物の枝、きゅうりの蔓

そしてキャベツの葉等がトレイの淵や列に装飾されています!

 

1893 年も彼は同じく継父の牧師グリムの為に、

「les Fruits de l’Esprit(精霊の果実)」と題する

お花や果物の彫刻をあしらった家具を制作しています(*^^*)

 

 

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左:エミール・ガレ ベッド「Aube et Crépuscule( 夜明けと夕暮れ)」

果樹のマルケトリ細工と真珠の粉 1904 年@ナンシー学校美術館

 

右:エミール・ガレ コーヒーテーブル「Chardon Lorrain(シャルドン・ロラン)」

胡桃と梅の樹のマルケトリ細工 1889 年@ナンシー美術館

 

 

 

 

このエミール・ガレの異質なまでの才能が

遂に 1904 年にピークを迎えます !

 

「Aube et Crépuscule(夜明けと夕暮れ)」と題したベッドとワードローブ、

それからチェストや、なんと 2 脚の椅子までセットで

友人のヘンリ・ハーシュの結婚の為に作りました💕

 

ベッドは、頭と足元の部分にベニヤと真珠で二匹の夜の蝶が施され、

夜景に蝶が舞い金色の粉を撒く、

夜と夢の象徴を表現しているんだそうです(*^^*)

 

このエミール・ガレの素晴らしい活動を支えたのは 300 人の従業員でした!

彼らの助け無しにはガレの豊かな創造性は発揮されず、

ユニークなガラス装飾の実現は成しえませんでした☝️✨

 

彼はウィリアム・モリスのユートピアの概念を受け、

仕事は家族が住む場所の側で

創造することを楽しむべきと考えていました(^^)!

 

また彼はアトリエのほぼ全ての作品にサインをして、

作品のデザインと制作における従業員の助けを

しっかりと感じていました(*^^*)

 

毎度おなじみ彼の親友エミール・プルーヴェも

グラフィック構成や家具の装飾モチーフのデザインと制作において

重要な手助けをしています(*^^*)♪

 

こういったエミール・ガレの活動の貢献は、彼の創造性にとどまらず、

彼の自然観察、結晶やガラス繊維の複雑な化学的知識、

作品中のガラスの色と包含物、そして発明と装飾の才能が一目瞭然です👀✨

 

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左:ナンシー学校 カメオガラスのテーブルランプ

高さ 72cm  1900 年@ナンシー学校美術館

 

右:ナンシー学校 グリシンとテーブルランプ

高さ 78cm  1900 年@ナンシー学校美術館

 

 

 

 

 

 

1901 年にエミール・ガレは、地域の美術工芸品を促進する目的で

アントニン・ダウム、ルイ・マジョレルとユージン・バランと共に

ナンシーに学校を設立しました🏫✨

 

彼にとってアールヌーボーは、充分に創造的でないため、

腑に落ちない感じでしたが、ナンシーの学校はアールヌーボーにとって

重要な位置づけとなったそうです☝️

 

1904 年、エミール・ガレは白血病により 58 歳でこの世を去りました・・・

 

彼の奥さんアンリエット・ガレは、工場を維持するために、

夫と共に歩んできたビクター・プルーヴェの指導の下、

従業員、デザイナー、ガラス職人、彫刻家の助けを借りて、

生涯彼の仕事を継続したそうです(>_<)

 

また 1914 年、彼女が他界する前、夫のメモ書きを集めた

「Ecrits pour l’Art(芸術の為の書き込み)」を出版し、

それが彼の才能への高い評価に貢献しているんだそうです💓

 

 

 

 

エミール・ガレの魅力を余すことなくお伝えしましたが、

いかがでしたでしょうか?(^^)

 

勤勉且つ、純粋に自然を愛した彼の生涯を感じて、

作品をより一層お楽しみいただければと思います(*^^*)♪

 

 

 

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