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モンブラン

 2016/02/22 モンブラン
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モンブランについて

「モンブラン」と聞いて、何を想像するでしょうか?ある方は栗がてっぺんに乗っているケーキの「モンブラン」を想像されるかもしれません。そもそもモンブランとは、フランスとイタリアの国境に位置する、ヨーロッパアルプスの最高峰の山です。標高4810.9mで様々な登山家の憧れの山となっています。モンブランの名の由来は、フランス語でモン (Mont) は「山」、ブラン (Blanc) は「白」を意味し、「白い山」の意味から来ています。ケーキのモンブランもこの山のモンブランが由来となっていて、よく見る、栗のクリームの上に振りかけられている白い粉は雪を意味しています。
さて、今回取り上げるのは山のモンブランでも、ケーキのモンブランでもありません。高級ボールペンや万年筆で著名なメーカーのモンブランについてご紹介いたします。

■歴史
1906年、ドイツのハンブルグで銀行家のアルフレッド・ネヘミアスとベルリンのエンジニアのアウグスト・エーベルシュタインはともに、 シンプルなペンを製作することを決めました。そして、1908年に会社を法人化します。創業した当初は「シンプロ・フィラーペン・カンパニー」という社名でした。
その翌年の1909年、「ルージュ・エ・ノワール」という名の万年筆を発表しました。共同経営者の親戚がペンとモンブラン峰が似ているといったために、「モンブラン」の名が付けられたと語り継がれています。この年に、モンブランの名は確立します。もちろんペンとモンブランの山が似ているから名前がつけられただけではありません。山のモンブラン同様、世界最高峰のペンを製造するという決意がこめられたものでした。
さらに続く1910年、「Montblanc」として、その名は正式に商標登録され、以後製造される全ての筆記具に用いられました。また、ブランドネームそのままの、技術的改良を施した万年筆「Montblanc」が発売されました。ペンキャップに白いマークが施されました。これが現在の「ホワイトスター」マークの先駆けとなりました。そして、1913年にMontblancの「ホワイトスター」のマークは、ブランドロゴおよび商標となりました。それ以来、製造する全ての筆記具にホワイトスターをあしらっています。ホワイトスターのマークは、ヨーロッパ最高峰であるモンブランの山頂を覆う雪をイメージしており、同ブランドのペンも最高峰にあることを表しています。
1924年に高級筆記具史において大きな出来事が起きます。控えめに見ても、伝説的なアイコニックコレクションである「マイスターシュテュック」コレクションが発表されました。このコレクションは現在においても、モンブランの中核のコレクションとなっており、同ブランドを語る上で決して外せない大切なマスターピースとなっています。
1929年にはこの「マイスターシュテュック」コレクションのペン先に4810の数字が刻印されるようになり、現在も続く伝統となっています。この4810という数字は、モンブラン山の標高を表しており、ホワイトスターと同様に、世界最高品質の意味をペンに込めているのです。
そして1934年にはブランドのシンボルとして使ってきた「モンブラン」の名を社名に使うことなり、「モンブラン・シンプロ・GMBH」とその社名を新たにしました。
そこから着実に実績を伸ばしていき、1980年代は高級筆記具のブームが再燃します。しかし、1977年にダンヒルが一部の株式を取得すると、1985年に買収されます。そのダンヒルも後年、リシュモンに買収されましたので、今現在のモンブランはリシュモングループの一部となっています。ここ十数年の間に、モンブランはブランドとして、高級筆記具のみならず、1997年には時計、そのほかにも皮革製品として、鞄、名刺入れなどを発表しています。当初の高級筆記具専門店という様相とは異なっていますが、創業当時からの品質は頑なに守っているのです。
■コレクション
①マイスターシュテュックコレクション
1924年に発売された、モンブランの中でも一番歴史があり、モンブランを初めて買う人から、古くからのモンブランのファンの方まで幅広い層から支持されています。
90年以上前に最初のマイスターシュテュックが製造された当時、このマイスターシュテュックにインク容器が内蔵されていたことと手作りの金色のペン先が、大きな高級筆記具界での革命となりました。
ペン先は18金を用い、30以上の工程を経て、丹念に手で形作られ、ハート形の部分にモンブラン山の標高「4810」が刻印されています。もちろんペンのトップにはホワイトスターがあしらわれ、その品質の高さを表しています。
このコレクションはボールペン、万年筆はもちろんのこと、シャープペンシルやスケッチペンなどもあります。
ル・グラン、モーツァルトと色々な名前がつけられていますが、これはサイズごとに振り分けられています。基本的に樹脂でできたモデルが多く、軽く羽根のようなペンから、重厚感あふれるずっしりした重みのあるペンまで様々揃っています。

②マイスターシュテュック ソリテール
このソリテールの名がつくと、マイスターシュテュックコレクションはさらに高級筆記具とした、「らしさ」が出てきます。
まず、ペンの持ち手の部分にも金属が使われるようになります。たとえば、プラチナやレッドゴールドなどの貴重な金属を贅沢に使い、ホワイトスターの部分はパールを使います。値段も10万以上するものが多く、モンブランの中でも最高峰のコレクションとなっています。

③スターウォーカー
現代性を強めたシリーズとなっているのが、このスターウォーカー。モンブランのトレードマークである、ホワイトスターはキャップの先端の透明な箇所に浮かぶように見えるのが特徴となっています。
発表されているコレクションも、世界を股にかけて働くビジネスマンに向けて、スターウォーカー ワールドタイム コレクションなどもあります。まるで高級時計に装備されているワールドタイマーのように、ワールドタイマーのメカニズムが尻軸と一体化している構造です。尻軸を回転させるだけで、さまざまな都市の中から現地時刻を特定できるようになっています。その分値段も70万円と高級筆記具にふさわしい価格になっています。現代性が強められているのには、ワールドタイマーのみならず、そのほかのペンのデザインも同じです。金をあしらったり、装飾を華美にしたりしているというよりは、シンプルで飾りをなるべく排除し、黒とシルバー色のコンビで、研ぎ澄まされたエレガントを体現しているといったところでしょうか。

③ボエム
このコレクションは、装飾を派手にペンにあしらっているのを特徴として打ち出しているコレクションです。そういった意味では③のスターウォーカーコレクションとは対極の存在にあるといってもいいかもしれません。
特に現在発表されている「ボエム ドゥエ ムーンガーデン」はウォッチコレクションに同じくある「ボエム ムーンガーデン」をイメージしたパターンになっており、満月の夜の木の葉の動きをもとにデザインが完成しています。

④グレートキャラクターズコレクション
このコレクションは歴史上の人物にスポットを当て、その人物たちの名前とイメージをペンに込めたコレクション。
アンディ・ウォーホル、ジョン・F・ケネディ、ヨハネス・ブラームスなどの名を冠したコレクションが発表されています。
ヨハネス・ブラームスの場合、音叉をかたどったクリップなどを出しています。

⑤作家コレクション
これも④と似ていますが、こちらは歴史上に名を刻んだ作家たちに捧げるコレクション。
レフ・トルストイなどの名が与えられ、その人物たちにゆかりのある、カラーを使っているのが特徴です。

今回は主にペンについて語りましたが、次は時計に関してお話したいと思います。


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