色彩鮮やかで華麗な伊万里様式 ロイヤルクラウンダービー


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ロイヤルクラウンダービーの母体は1748年、

ユグノー移民である陶工アンドリュー・ブランシェ、

銀行家ジョン・ヒースによりイングランドのダービーに設立されました。

 

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イングランドのダービー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当初は軟質磁器で立像などを製作していましたが、1756年、

絵付師ウィリアム・デューズベリーが加わり、窯は急速に発展を遂げます。

 

デューズベリーはガラス質や凍石、骨灰を混ぜた粘土を開発。

優れた絵付師や造形師を雇い、高品質の製品の生産に乗り出しました。

 

デューズベリーはまた、近隣のトーマス・ブリアン、

ジェームス・マーチャントの工房を吸収。

 

1770年には名高いチェルシー磁器工房を取得します。

チェルシー工房がダービーで稼動していた

1784年までの製品は「チェルシー・ダービー」と呼ばれています。

 

チェルシー工房の解体後は、図案や型といった資産と共に、

多くの職人たちがダービーへと移りました。

 

1776年、今度はボウ磁器工房を取得し、ダービーは急成長を遂げます。

 

1775年、窯を訪れた国王ジョージ3世より、

裏印に王冠を描き入れることを認められるという栄誉に浴しました。

 

これにより窯名を「クラウン・ダービー」と称することになります。

 

デューズベリーの死後、息子のデューズベリー2世が跡を継ぎ優れた経営手腕を見せますが、

惜しくも34歳の若さで世を去ります。

 

共同経営者だったマイケル・キーンが窯を支え、

彼の時代には花絵のウィリアム・ペグとモーゼス・ウェブスター、

鳥の絵に秀でたリチャード・ドットソン、風景画・海洋画のジョージ・ロバートソン、

狩猟画のカスバート・ロートンらが優れた作品を残しています。

 

工房の経営はキーンの跡を継いだデューズベリー2世の息子、デューズベリー3世の時代を経て、

1815年頃、ロバート・ブルアの手に渡ります。

 

ブルアの体制下で製作された豪華な色彩と複雑な金模様が特徴的な、

伊万里様式の製品が次々と作られ、世に知られることになります。

 

1848年、ブルアの死によってダービー窯は廃窯となり、

残された職人たちはキング・ストリートに工房を開きます。

 

一方、1876年エドワード・フィリップスがオスマストン・ロードに

「ダービー・クラウン・ポーセリン」という会社を設立。

 

ヴィクトリア期後期にクラウン・ダービーの模様は評価を得、

1890年にはヴィクトリア女王より、女王陛下御用達の磁器製造業者として

ロイヤルの称号を賜り、「ロイヤル・クラウン・ダービー」の名前を名乗ることになりました。

 

1935年、ロイヤルクラウンダービーとキング・ストリートの工房が統合。

1964年、連合イングランド磁器グループの一員となります。

 

「第二のドレスデン」を目指していたダービー窯が独自の路線を切り開くようになるのは、

19世紀初頭、日本の伊万里様式との出会いからでした。

 

「イマリ」の発表は1880年。

華やかな藍と朱と金彩の組み合わせが目を引き、

王侯貴族の間で東洋趣味がもてはやされることになります。

 

日本に輸入された際「イマリ」の名が紛らわしい為、「ジャパン」と変えられました。

かつて「ウィッチーズ」と呼ばれていたパターンが、現在「イマリ」と称されています。

 

伊万里風のシリーズには、「オールドイマリ」「トラディショナルイマリ」

「ブルーミカド」「レッドエイヴィーズ」「オールドアベスベリー」などがあります。

 

オールドイマリ

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トラディショナルイマリ

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ブルーミカド

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レッドエイヴィーズ

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オールドアベスベリー

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また、エッグシェルと呼ばれる超薄手の素地に、金の装飾や透かし彫り、

銀食器のモチーフとシェイプを取り入れ、他にない技巧を生み出していきます。

 

現在でも愛されているシリーズには、

18世紀にデザインされウィンザー城の朝食用として用いられている「ロイヤルアントワネット」、

やはり18世紀にビリングズレイがデザインした花模様の「ピンクストーンローズ」、

愛らしい野の花を描いた「ポジー」と青一色のバリエーション「ポジーブルー」、

格調高い「グリーンダービーパネル」とカラーバリエーションの「レッドダービーパネル」などがあります。

 

ロイヤルアントワネット

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ピンクストーンローズ

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ポジーブルー

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グリーンダービーパネル

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レッドダービーパネル

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「プラチナ・エイヴィス」は、精緻に描かれた楽園の鳥をプラチナの輝きが彩る、

オリエンタルで印象的なデザイン。

 

 

プラチナ・エイヴィス

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ロイヤルクラウンダービーから発売され、

コレクターに愛されているアイテムに、ペーパーウェイトがあります。

 

フィギュリンの製作で培われた技術と、

日本の陶磁器を参考にした模様をデザインに取り入れ、1981年に誕生しました。

 

フクロウ、鴨、ペンギン、コマドリ、ジュウシマツなど、

ダービーが得意とした鳥モチーフや、ウサギ、ネズミ、ゾウなど、

年々新たなデザインが発表されています。

 

愛らしい動物たちには蓋がついていて、中に砂などを入れられるようになっています。

 

ペーパーウェイト

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